通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
GEO100TE(地理学 / Geography 100)自然地理学概論(2)(前期メディア)Introduction to Physical Geography (2)
小寺 浩二
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 54013 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 小寺 浩二 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 前期メディア |
期間Period | 前期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
Learning the fundamentals of natural geography, which is an important area of geography, capturing the natural environment as a stage of human activities in the area, and learning about the relationship between human beings and society and the natural environment through analysis. Also understand the magnitude of the role of natural geography as applied science in natural disasters and environmental problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
地理学の重要な一分野である自然地理学の基礎を学び、地域における人間活動の舞台として自然環境を捉え、その分析を通して人間・社会と自然環境との相互関係について学ぶ。また、自然災害や環境問題における応用学としての自然地理学の役割の大きさについても理解を深める。
到達目標Goal
地球の成り立ち・構造・歴史・自然災害から地球規模の環境変化の事例、人間活動の影響まで、幅広く様々なテーマを取り上げて講義すると同時に、それらに対するレポート作成によって、より深く問題を掘り下げる能力と習慣を育成する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP3,DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1」「経済学科:DP4,DP5」「商業学科:自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
人間活動の舞台である地球表面の自然環境を構成する要素は、大きく岩圏、気圏、水圏及び生物圏にわけられる。それぞれ内部に独自の仕組みを持ち、さらに相互作用を及ぼしあっている多様で複雑なシステムである。自然地理学は、このような自然環境のシステムに対応した地形学、気候学、水文学(陸水学)、植生地理学などの多様な分野から構成されており、自然環境を理解するための広範な視野と学問的な基礎力を身につけることができる。講義では、様々な資料をもとに、概論を論じ、さらに深く学ぶための文献なども提示する。その上で、3段階の課題に取り組み、ただ、教科書的な内容を学ぶだけでなく、関連資料を収集、整理、解析し、独自のテーマに沿って、オリジナリティのある小論文を作成する技量も養う。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:地理学と自然地理学
1)地理学とは?
2)自然地理学とは?
3)講義の構成と課題
第2回[オンライン/online]:地球惑星科学としての(自然)地理学
1)地球惑星科学とは?
2)惑星探査の歴史
3)惑星としての地球
第3回[オンライン/online]:気候①<大気大循環と気候因子>
1)地球の熱収支
2)大気大循環
3)気候要素
4)気候因子
第4回[オンライン/online]:気候②<世界の気候区分と気候変動>
1)世界の気候区分
2)気候の変化・変動
第5回[オンライン/online]:気候③<日本の気候と局地気候>
1)日本の気候の特色
2)日本の気候区分
3)局地循環と地域の気候
4)局地風
5)都市気候
第6回[オンライン/online]:地形①<世界と日本の大地形>
1)世界の大地形とプレートテクトニクス
2)日本の地質
3)日本の造山運動と地形の特色
4)火山の分布と成因
第7回[オンライン/online]:地形②<第四紀と山地の地形>
1)第四紀
2)氷河時代
3)氷河地形と周氷河地形
4)山地と丘陵地
5)変動地形
6)河谷と水系
第8回[オンライン/online]:地形③<平野と海岸の地形>
1)平野と海岸
2)台地と扇状地
3)沖積低地の微地形
4)平野の開発と改変
第9回[オンライン/online]:水文①<水循環と流域>
1)水循環と水収支
2)流域の水循環と物質循環
3)河川学の基礎
第10回[オンライン/online]:水文②<地下水と湖沼>
1)地下水学の基礎
2)湖沼学の基礎
第11回[オンライン/online]:水文③<雪氷と海洋>
1)雪氷学の基礎
2)海洋学の基礎
第12回[オンライン/online]:植生<植生分布・景観・文化>
1)世界の植生分布
2)日本の植生分布
3)原植生の衰退
4)日本の植生景観
5)森林と文化
第13回[オンライン/online]:自然災害と地理学の応用
1)自然災害とは?
2)地震災害
3)洪水・高潮災害
4)火山災害
第14回[オンライン/online]:環境問題と地理学の応用・まとめ
1)身近な環境問題
2)地球規模の環境問題
3)自然地理学の応用
4)まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキスト・参考書の内容は多岐にわたるが、全てをまんべんなく学ぶ必要がある。その上で、メディア授業の内容についても深く理解し、設題で示されたいくつかの課題の中から具体的なテーマを選び、対象地域を選定してより深く学習する。
毎回の講義に対しては、予習復習を確実に行い(4時間が目安)、中間レポート、最終レポートには、十分な時間をかけて臨んでほしい。
テキスト(教科書)Textbooks
小寺浩二(2020):『自然地理学概論(1)』.法政大学通信教育部,
参考書References
・高橋日出男・小泉武栄編著(2008):『自然地理学概論』(地理学基礎シリーズ2)、朝倉書店、¥3,300+税
・杉谷隆・平井幸弘・松本淳(2005):『風景のなかの自然地理(改訂版)』、古今書院、¥2,500+税
成績評価の方法と基準Grading criteria
テキスト、参考書とメディア授業の学習を踏まえて、設題に取り組み(中間リポート1回)、その結果に対する指導によって具体的な課題への取り組み方を学習した上で、最終リポートを提出し、それらを総合して成績評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義毎に示してある課題に毎回取り組み、中間リポートで途中経過をまとめた上で、最終リポートに取り組んでいただきたい。また、中間リポートの評価に当たっては、模範リポートとコメントを示すので、必ず参照して次のリポートの参考とするように。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
基本的には、課題はパソコンを使って形式に従って作成する必要があるため、最低限のパソコンと、Officeソフトは用意しておかなければ成りません。また、課題の質を向上させるためには、ある程度のGIS活用も求められるため、MANDARAやQ-GISなどのフリーソフトはインストールして使えるようにしておいて下さい。
その他の重要事項Others
メディアスクーリングでは、中間レポートや最終レポートの提出時期が重なるため(通学でも同じではありますが)、余り多くの科目を同時履修することはさけることが好ましい。やむを得ない場合は、期限に余裕をもってレポートに取り組むなど、計画的な履修をしていただきたい。