通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LAW300TB(法学 / law 300)保険法・海商法(Ⅰ)(前期メディア)Law on Insurance and Admiralty
桜沢 隆哉
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 51011 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 桜沢 隆哉 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 前期メディア |
期間Period | 前期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
Understanding Principal of Insurance Law and Maritime & Aviation Law
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
保険法に関する基本的知識の習得
到達目標Goal
この講義は、全14回の講義で保険法上の諸制度、内容、機能に関する基礎的・体系的な理解が得られることを主眼とし、今後現実の社会における応用問題に取り組んで行くことができるようしっかりとした事案の分析能力、解釈論を展開する能力を高めることを目標とする。保険法の教科書を解説するだけでは上記目標を達成することは難しいので、毎回の講義の中では具体的なケースを用いて、それを基に保険法の制度が実際にどのように運用されているのか、それは社会の実態に合致しているのか、さらにそれに問題があるとすればいかにして解決・克服すべきなのかといった観点から、保険法の諸制度と現実の社会における問題とをつなげる力の修得を目指したい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP2,DP4」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP4,DP5」「商業学科:自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この講義では、保険法(保険契約法および保険業法)に関する基本的知識の習得を目的とする。保険法および海商法はいずれも我々の実社会と密接に結びついた重要な法制度である。このうちで、保険法・海商法(I)では保険法を扱う。
まず、本講義で扱う保険法は、保険制度それ自体がわれわれの日常生活における様々な危険に備えるための有用な手段として用いられているが、他方で濫用されるおそれの高い制度でもある。本講義では、保険制度が有するこれら2つの側面を意識しながら、それを法的視点から解説する。また保険法は、2008年に約100年ぶりともいえる法改正および商法から単行法化がなされ、世間でも多くの注目を集めてきたが、その後の技術革新により改正以後あらたな問題も出てきている。そこで、保険法については、実務の動向や裁判例を常に意識しながら講義を展開していきたいと考えている。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:保険法総論(1)
保険制度と保険法保険制度と保険法、保険の分類、保険法の体系
第2回[オンライン/online]:保険法総論(2)
保険契約の当事者・関係者保険契約の意義・性質、保険契約の当事者・利害関係者
第3回[オンライン/online]:損害保険契約法・総論(1)―損害保険契約の成立―
損害保険契約の意義、損害保険契約の成立、損害保険契約と告知義務
第4回[オンライン/online]:損害保険契約法・総論(2)―損害保険契約の内容①―
損害保険契約における保険事故、保険期間、保険料の性質、損害保険契約の基本構造
第5回[オンライン/online]:損害保険契約法・総論(3)―損害保険契約の内容②―
保険金額と保険価額、全部保険と一部保険・超過保険、重複保険
第6回[オンライン/online]:損害保険契約法・総論(4)―損害保険契約の効果とその変動―
損害保険契約における保険者の権利義務、保険契約者等の権利義務、損害保険契約関係の変動
第7回[オンライン/online]:損害保険契約法・総論(5)―損害保険契約と保険給付―
損害てん補義務とその要件、保険者免責、損害発生の通知義務等、保険給付の履行、保険代位
第8回[オンライン/online]:損害保険契約法・総論(6)―損害保険契約の終了・損害保険債権の処分と保険担保―
保険契約者による保険契約の解除等、告知義務違反による保険契約の解
第9回[オンライン/online]:損害保険契約法・各論(1)―火災保険契約及び責任保険契約
損害保険契約各論としての火災保険契約、責任保険契約
第10回[オンライン/online]:損害保険契約法・各論(2)―自動車保険契約及び運送保険契約
損害保険契約各論としての自動車保険(自賠責保険・任意自動車保険)
第11回[オンライン/online]:生命保険契約法(1)―生命保険契約の成立・効力―
生命保険契約の成立、保険料と保険者の責任、他人の生命の保険、保険給付請求権の消滅時効
第12回[オンライン/online]:生命保険契約法(2) ―生命保険契約の給付・終了―
第三者のためにする生命保険契約、保険金受取人の指定・変更、保険金受取人の死亡、保険金受取人の介入権、生命保険契約と保険者免責
第13回[オンライン/online]:傷害疾病保険契約法(1)―傷害保険契約・疾病保険契約の意義・内容―
傷害保険契約と偶然性要件、傷害保険契約と外来性要件
第14回[オンライン/online]:傷害疾病保険契約法(2)―傷害・疾病保険契約に特有の重要問題―
疾病保険契約の意義、責任開始期前発病不担保条項、所得補償保険
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布資料、およびテキストの該当箇所をよく読んで予習・復習をすること。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
潘阿憲『保険法〔第2版〕』(中央経済社、2018年)
参考書References
【参考書 / References】
参考書(教科書としての指定はしていないが講義の補足で使用することが学習上望ましいもの)
・山下友信・洲崎博史編『保険法判例百選』有斐閣、2010年
*そのほか最新の重要な裁判例等については、ポータルサイト上で適宜紹介する。
・六法(判例・解説付ではないもの)
(講義を聴く際には、判例・解説付でも構わないが試験等に持ち込むことが認められていないため)※メディアスクーリング試験では六法の持ち込みも不可です
▼ その他の参考文献の紹介
≪保険法・海商法の両方に関するもの≫
・山野嘉朗・山田泰彦著『現代保険・海商法30講〔第9版〕』中央経済社、2013年
・江頭憲治郎『商取引法〔第9版〕』 弘文堂、2022年
≪保険法のみに関するもの≫
*新法対応済み
・甘利公人・福田弥夫『ポイントレクチャー保険法〔第3版〕』有斐閣、2020年
・石山卓磨編著『現代保険法〔第2版〕』成文堂、2011年
・金澤理『保険法』成文堂、2018年
・山下友信ほか著『保険法〔第4版〕』有斐閣アルマ、2019年
・岡田豊基『現代保険法〔第2版〕』中央経済社、2017年
・山下友信『保険法(上)』有斐閣、2017年
・山下友信『保険法(下)』有斐閣、2022年
*旧商法にのみ対応
・倉沢康一郎『保険法通論』三嶺書房、1982年
・大森忠夫『保険法〔改訂版〕』有斐閣、1985年
・西島梅治『保険法〔第3版〕』悠々社、1998年
・金澤理『保険法上〔改訂版〕』成文堂、2001年
・中西正明『生命保険法入門』 有斐閣、2006年
・山下友信『保険法』有斐閣、2005年
≪海商法のみに関するもの≫
・戸田修三『海商法〔第5版〕』文眞堂、1995年
・重田晴生編著『海商法』青林書院、1994年
・中村真澄・箱井崇史『海商法』成文堂、2010年
・箱井崇史『基本講義・現代海商法〔第4版〕』成文堂、2021年
・小林登『新海商法〔増補版〕』信山社、2022年
≪判例解説等の参考書≫
・鴻常夫ほか編『商法(保険・海商)判例百選(第2版)』有斐閣、1993年
・鴻常夫ほか編『損害保険判例百選〔第2版〕』有斐閣、1996年
・鴻常夫ほか編『生命保険判例百選〔増補版〕』有斐閣、1988年
・山下友信・洲崎博史編『保険法判例百選』有斐閣、2010年
・山下友信・神田秀樹編『商法判例集〔第4版〕』有斐閣、2010年
*判例については、上記参考文献に掲載されていない最新の判例も次々に出されている。それらは授業の中の各該当箇所で指示するが、基本的にはレジュメの中に反映させる。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間リポート(1回/30%)およびメディアスクーリング試験(70%)によって評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。