経営学部Faculty of Business Administration
MAN200FC（経営学 / Management 200）国際経営論ⅠInternational Business I
洞口 治夫Haruo HORAGUCHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | A4405 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市G‐G401 |
| 配当年次Grade |
2～4（経営戦略学科） 3～4（経営学科・市場経営学科） |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリー（2019年度以降）Category (2019～) | 経営戦略学科専門科目200番台 |
| カテゴリー（2018年度以前）Category (～2018) | 経営戦略学科専門科目 |
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Outline (in English)
【Course Outline】
International management theory is a general term to study how to lead to solutions to various problems associated with the internationalization of corporate management. Students learn about the challenges of corporate management by studying a wealth of case studies, including Toyota, All Nippon Airways (ANA), Tokyo Disneyland, Yoshinoya, and McDonald's. The purpose of international management theory is to learn about the realities of corporate management that are promoting globalization and to show how to avoid management failures from a social science perspective. What kind of companies are developing products overseas or conducting international marketing? How should Japanese multinational corporations, which face challenges such as currency depreciation competition among nations and cross-border human resource management, act? We will learn the basic concepts for thinking about these issues.
【Learning Objectives】
This class will provide an introduction to international management theory. We will study business administration and the basics of cross-border corporate management. In other words, it is necessary to discuss not only what management is, but also what a nation is. Through such lectures, students will learn the basic knowledge they will need to be active in international business in the future.
The goal of this course is for students to learn how multinational corporations are affecting modern society, to learn theories about multinational corporations, to gain a perspective on these trends, and to learn the fun of theoretical thinking. By understanding the economic policies of nations, students will gain a more long-term perspective. The goal is to be able to apply theories and insights of international business to reality by reading newspaper articles on international management in Japanese and English.
【Learning Activities Outside of Classroom】
Before participating in the class, you need to read the textbook "Introduction to Business Administration (2nd Edition)" and look up any terms you do not understand. It is necessary to understand the contents of newspaper articles in Japanese and English when they are distributed. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Textbooks:(1) Junko Harada and Haruo Horaguchi eds. (2019), Kokusai Keiei (International Business) (Kaitei shinban, 2nd Edition), Housoudaigaku kyoiku shinkokai, in Japanese.
(2) In addition, lecture materials will be distributed as needed. (2) In addition, lecture materials will be handed out as needed, including English.
References: (1) Haruo Horaguchi and Seiki Yukimoto (2012), Nyumon Keieigaku (Introduction to Business Administration) (2nd Edition), Doyukan, in Japanese.
【Grading Criteria/Policy)】
Grading will be based on a comprehensive evaluation of the following items.
(1) Class participation (learning support system responses to the quiz in classes and/or assignment reports) (35%)
(2) Final exam (Written exam through the learning support system) (65%)
The students should attend every class in order to get higher grades.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
国際経営論とは、企業経営の国際化に伴う諸問題を解決に導く方途を研究する学問の総称です。トヨタ、全日空（ＡＮＡ）、東京ディズニーランド、吉野家とマクドナルドなど、豊富な事例を学びながら、企業経営の課題を学びます。国際経営論の目的は、グローバル化を進める企業経営の実態を知り、経営の失敗を避ける方途を社会科学的に示すことにあります。どのような企業が製品開発を海外で行ったり、国際的なマーケティングを行っているのでしょうか。国家間の通貨安競争や国境を越えた人的資源管理などの課題を持つ日本の多国籍企業はいかに行動すべきでしょうか。こうした問題を考えるための基礎的な概念を学んでいきます。
到達目標Goal
この授業では国際経営論の入門を解説します。国際経営論は「国際」的に行われる「経営」を「論」ずる、という意味ですから、経営学の学習を行うとともに、国境を越えた企業経営の基礎を学びます。つまり、経営とは何か、とともに、国家とは何か、を論ずる必要もあります。そうした講義によって、学生諸君が、将来、国際的なビジネスで活躍するときに必要となる基礎知識を学習します。
多国籍企業が現代社会に対してどのような影響を与えているのかを知り、また、多国籍企業に関する理論を学習して、その動向への見通しを立てること、および、理論的な考え方の面白さを知ることを目標とします。国家による経済政策を理解することで、さらに長期的な視点を獲得します。国際経営に関する日本語および英語の新聞記事を読み、国際ビジネスの理論と見識を現実に応用できるようになることが目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」に関連が特に強く、「DP1-3」、「DP2-1」、「DP2-2」、「DP5」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
＜2023年4月から始まる春学期第1回目の授業は、他の授業と同様にZoomを利用して遠隔（リモート）で行います。第2回目以降は対面での授業を予定しています。Zoom の接続 URL は「学習支援システム」（Hoppii）の「お知らせ」に掲示しますので確認して下さい。＞
授業ではグループを分け、教科書や配布資料の音読を軸としたグループワークを行うので教科書の予習をして参加して下さい。ノート・テイキングを確実に行うことを確認しながら授業を進めます。ビジネスの世界では、営業先での会話や交渉のやりとり、会社内で受ける上司からの指示や会議内容の議事メモ作成などは、自らノートにとって整理する必要があります。英文資料を読み、ビジネス用語を学ぶとともに英語力の確認をしていきます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：国際経営論の概要説明
講義目的と概要、経営学の理論と実務との関連。教科書第１章、国際経営とは。国際経営と資本主義、グローバリゼーション。
第2回[対面/face to face]：企業の組織
教科書第1章、第2章、多国籍企業の参入形態。組織論の基礎。科学的管理法とリーダーシップ。組織としての国家。資本主義の発展と進化。
第3回[対面/face to face]：企業の戦略
教科書第2章、多国籍企業の組織と戦略。チャンドラー、ペンローズ、ポーター。参考書第3章、組織構造の構築。職能別、事業部制、マトリックス組織。
第4回[対面/face to face]：競争戦略論と資源戦略論
教科書第3章、多国籍企業の経営学説。戦略と資源をめぐる論争。ハイマー、キンドルバーガー、マグレイス、ティース。
第5回[対面/face to face]：戦略と組織の認知
教科書第3章、多国籍企業の経営学説。戦略と資源をめぐる論争。コース、ウィリアムソン、ダニング、ラグマン、バックリー、カッソン。
第6回[オンライン/online]：戦略策定と会計情報
参考書第7章、財務と情報。投資決定の基準。利子率、割引率、インカムゲイン、キャピタルゲイン、損益計算書と貸借対照表。NPV、IRRとその投資への利用。
第7回[対面/face to face]：企業成長と組織
教科書第4章、多国籍企業とリスク。リスクと不確実性。確率分布。正規分布と一様分布。
第8回[対面/face to face]：国際経営と日本的経営
教科書第4章、多国籍企業とリスク。テロリズム、フォーカルポイント、ゲーム理論、囚人のジレンマ、両性の闘い、ナッシュ均衡、イテレイテッド・ストリクト・ドミナンス。
第9回[対面/face to face]：多国籍企業と文化
教科書第5章、多国籍企業と文化。ホフステッドの研究。不確実性の回避、権力格差、個人主義・集団主義、男性性と女性性。
第10回[対面/face to face]：多国籍企業の知識管理とイナクトメント
教科書第6章、多国籍企業の知識と技術。知識創造の理論。暗黙知、形式知、集合知。科学哲学。
第11回[対面/face to face]：創造性のマネジメント
教科書第6章、多国籍企業の知識と技術。芸術と契約。コアとコピー。プロデューサーとディレクター。クリエイティブ・インダストリーの国際化、創造性のマネジメント。
第12回[オンライン/online]：国際経営とイノベーション
教科書第7章、技術移転のサブシステム。参考書第6章、経営戦略とイノベーション。研究開発競争と多国籍企業。産業集積、クラスター、ローカル・ミリュー。
第13回[対面/face to face]：国際経営研究の最前線
教科書第1章から第7章までの復習。参考書、第3章、第6章、第7章の復習。多国籍企業の管理。
第14回[対面/face to face]：企業倫理とＣＳＲ。授業内試験ないしレポート試験。
地域貢献と働き方。戦略的ＣＳＲ。法人税の動向。授業内試験ないしレポート提出。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業に参加する前にテキスト（教科書）、原田順子・洞口治夫編著『改訂新版 国際経営』2019年、放送大学教育振興会、を読み、わからない用語の意味を調べる必要があります。また、参考書、洞口治夫・行本勢基著『入門 経営学(第2版)』2012年、同友館、の該当章を読み、わからない用語の意味を調べる必要があります。期末試験問題は、この教科書と参考書から出題されます。日本語、英語で新聞記事が配布された回には、内容を理解する必要があります。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
(1)原田順子・洞口治夫編著(2019）『改定新版 国際経営』（放送大学教材）放送大学教育振興会。＜まったく同名の旧著、原田順子・洞口治夫編著(2013）『新訂 国際経営』（放送大学教材）放送大学教育振興会が、まだ販売されていますので、間違えないようにして下さい。古い版とは内容が異なります。授業では、理解を確認するために授業内で音読をします。＞
(2)そのほかに適宜、講義資料を配布します。配布資料には英語も含まれます。
参考書References
(1)洞口治夫・行本勢基(2012)『入門 経営学(第2版)』同友館。＜期末試験問題は教科書(1)および参考書(1)から出題されます。試験で高得点を目指す学生諸君には購入を薦めます。＞
(2)洞口治夫(2018)『ＭＢＡのナレッジ・マネジメント－集合知創造の現場としての社会人大学院－』文眞堂。＜大学院進学してＭＢＡ取得を考える大学生のためのスタディ・ガイドです。この参考書からは期末試験問題は出題しません。＞
(3)Daniels, J.D., Radebaugh, L.H., Sullivan, D.P. (2015) International Business: Environments and Operations, Pearson, 15th edition.(Global Edition).＜海外留学を目指す大学生のための参考書です。本書は授業内容に関連しています。分厚い本なので図書館などで参照すると良いでしょう。＞
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は下記の項目を総合的に判断して行います。
(1)授業参加（授業支援システム応答ないし課題レポート）（35％）
(2)期末試験(授業内筆記試験)（65％）
良い成績を取るためには毎回の授業に出席することが望ましいでしょう。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートでは「大学らしい授業で学んだ気がした」、「大学での学問と、ビジネス実務とのつながりが理解できた」、「授業内容が就職活動に役立つ」といった感謝の言葉が並びました。学生どおしで議論するグループワークについても「満足している」という意見が寄せられました。意外なことに「雑談が面白い」という意見も多く、この授業からの「気づき」といえます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業内のテストに回答するためのスマホ、あるいは、Wi-Fiの利用できるパソコン。ノートテイキングのためのノートと筆記用具。グーグル検索のためのスマホ。英和辞書機能つき電子辞書ないしスマホ。授業支援システムが閲覧でき、課題のワードファイルなどをダウンロードかつアップロードできるパソコンないしスマホ。
その他の重要事項Others
新型コロナ対策に関する法政大学からの指針にもとづき第1回目の授業はリモートで行う予定です。授業開講方式については、大学からの指示に注意してください。
毎年、やる気のある学生諸君が授業に参加しています。授業開始５分前には教室に来て授業の準備をして「もうすぐ社会人」となることを意識して礼節を欠かさぬよう心掛けてほしいと思います。洞口は法政大学経営学部経営戦略学科の教授です。また、東証プライム市場に上場する企業の社外取締役を務めており、日本企業の経営実務にも接しています。