法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)総合統治機構(法曹コース)Framework of Government of Japanese Constitution (Judicial training Course)
日野田 浩行Hiroyuki HINODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0987 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市BT‐1005 |
配当年次Grade | 2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法曹コース生のみ履修可 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) |
選択必修科目(32単位以上) 憲法科目(4単位以上) |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
This course will examine themes on the frame of government of Japanese constitution, including separation of powers and judicial review of legislation.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students are expected to have the basic knowledge about the frame of government of Japanese constitution, and to have the basic skills to analyze important legal cases on the frame of government.
【Learning activities outside of classroom】
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant chapters from the text and the relevant judgments of the Supreme Court. Your required study time is at least four hours for each class meeting.
【Grading criteria/Policies】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end examination:100%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本国憲法が定める国および地方の統治機構について、憲法の基本原理を根底にすえながら、具体的制度に関する学説・判例の理解を手がかりとして検討します。
到達目標Goal
本授業は、憲法学のうち、いわゆる統治機構論を取り扱い、次の三つの到達目標を掲げます。
①憲法の基本原理を基礎として、統治機構に関する憲法規範と憲法制度の全体構造を概説的に説明できるようになること。
②統治機構に関する憲法および重要な憲法附属法令の諸規定と、制度に関連して現実に生じている主要な問題を摘示し、そうした問題解決のために学説や判例において提示されている具体的解釈論につき説明することができるようになること。
③特に重要な論点を提供する判例等を素材に、統治機構論の領域において憲法の原理論・解釈論を用いて議論し、みずからの見解を提示することができるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①学習支援システムの「教材」コーナーに、あらかじめ入手しておいてほしい資料や予習事項を記したAssignment sheetを、1週間前くらいに学習支援システムにアップロードしますので、予習等行って下さい。2回目の授業からは、その前の週に、印刷したものもお渡しします。
②授業日の2日前までに授業内容のスライド・ファイルを学習支援システムにアップロードしますので、ダウンロードして、できれば事前に目を通しておいて下さい。印刷したものは、当該授業時に配布します。
③授業内での質疑応答を通じて各授業参加者の理解度を確認していくなど、きめ細かなフィードバックに努めます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:日本国憲法における国民主権の原理と象徴天皇制
日本国憲法が定める統治機構の基本原理のうち、特に国民主権原理の意味内容を整理する。また象徴天皇制についても概観する。
2[対面/face to face]:日本国憲法における直接民主制と代表民主制
国民と議会との関係における類型論をふまえ、日本国憲法における直接民主制的制度について概観する。また、憲法43条1項にいう「代表」の観念をめぐる議論を整理し、日本国憲法の代表民主制について理解を深める。
3[対面/face to face]:参政権と選挙制度
選挙権・被選挙権の意義および法的性格につき概説した後、日本国
憲法における代表民主制を具体的に作動させる選挙制度のあり方な
いし原則につき、投票価値の平等をめぐる判例を利用して検討する。あわせて政党の憲法上の位置づけにも触れる。
4[対面/face to face]:日本国憲法における権力分立構造と議院内閣
制
権力分立原理の意義をとその現代的変容につき解説したうえで、日本国憲法において採用されている権力分立と議院内閣制の構造を、解散権論争を整理しながら検討する。
5[対面/face to face]:国会の地位と権能
憲法41条に定められた国会の地位と、立法権を中心とした国会の権能につき、検討を行う。
6[対面/face to face]:国会の組織と活動
二院制を中心とした国会の組織構造と、その活動についての法的規律につき、解説を行う。
7[対面/face to face]:議院の権能と国会議員
の地位
議院自律権の意義および国政調査権の性質・限界等を概観したうえ
で、国会議員の特権について概括的な説明を加えた後、国会議員の
免責特権にかかる最判平成9年9月9日を検討する。
8[対面/face to face]:内閣と内閣総理大臣の
地位・権能
憲法65条により内閣に帰属する「行政権」の概念をめぐる学説の
状況を整理したうえで、内閣の組織・権限、および内閣総理大臣の地位・権限につき、検討をおこなう。
9[対面/face to face]:財政と地方自治
財政に関わる憲法規範の検討をおこなう。また、地方自治の「本旨」、地方公共団体の意味・種類・組織、地方公共団体の機関の権限など、憲法および地方自治法にもとづく地方自治の基本構造を検討する。
10[対面/face to face]:平和主義の原理
憲法9条に定められた戦争の放棄と戦力の不保持、交戦権の否認の
意味を明らかにしたうえで、自衛隊や日米安保体制をめぐる具体的
問題につき、長沼事件第一審判決や、砂川事件最高裁判決を素材に
検討を行う。
11[対面/face to face]:司法権の概念と限界
憲法76条1項にいう「司法権」の概念や、裁判所法3条にいう「法律上の争訟」の要件との関係をめぐる学説状況を概観し、司法権の限界に関する判例・学説につき検討する。
12[対面/face to face]:裁判所の組織と権能・司法権の独立
裁判所の組織と権能、裁判の公開原則につき、概観を行う。また、司法権独立の意義と内容につき検討する。
13[対面/face to face]:日本国憲法における違憲審査制
憲法保障の意義、裁判所による違憲審査制の比較憲法的考察をふまえ、憲法81条に定められた司法審査制の意義・機能につき検討したうえで、違憲審査の主体と対象につき、検討を行う。
14[対面/face to face]:付随的違憲審査制下の
憲法訴訟
付随的違憲審査制の下における憲法訴訟のあり方を、違憲審査の方
法や判決の効力等の観点から概観する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第1回:テキスト(芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法(第七版)』[岩波書店・2019年]・以下同じ) 第三章二・三をあらかじめ読み、事前に配布するAssignment sheetの指示に従って準備しておくこと。
第2回:テキスト(芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法(第七版)』[岩波書店・2019年]・以下同じ) 第一四章一の3、同章二の1をあらかじめ読み、事前に配布するAssignment sheetの指示に従って準備しておくこと。
第3回:テキスト第一四章三の2、第七章二の7を読み、Assignment sheet の指示に従って準備しておくこと。
第4回:テキスト第一四章一の1・2、第一五章三を読み、Assignment sheet の指示に従って準備しておくこと。
第5回:テキスト第一四章二の2・3、同章四の1を読み、Assignment sheetの指示に従って準備しておくこと。
第6回:テキスト第一四章三の1・4を読み、Assignment sheet の指示に従って準備しておくこと。
第7回:テキスト第一四章四の2、同章三の3を読み、Assignment sheetの指示に従って準備をしておくこと。
第8回:テキスト第一五章一・二を読み、Assignment sheet の指示に従って準備をしておくこと。
第9回:テキスト第一七章一・二を読み、Assignment sheet の指示に従って準備をしておくこと。
第10回:テキスト第四章を読み、Assignment sheet の指示に従って準備をしておくこと。
第11回:テキスト第一六章一を読み、Assignment sheet の指示に従って準備をしておくこと。
第12回:テキスト第一六章二・三を読み、Assignment sheet の指示に従って準備をしておくこと。
第13回:テキスト第一八章一、および二1・2・4 を読み、Assignmentsheet の指示に従って準備をしておくこと。
第14回:テキスト第一八章二3・5 を読み、Assignment sheet の指示に従って準備をしておくこと。
以上の各回の準備学習・復習時間は各2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法・第七版』(岩波書店・2019 年)
参考書References
長谷部恭男ほか編『憲法判例百選Ⅱ・第7版』(有斐閣・2019 年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末における評価
期末試験100 %
(ただし、社会状況によっては期末レポート等への変更の可能性があります)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
スライド表示の見やすさ等には常に気をつけたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
レジュメの配布や連絡等につき、学習支援システムおよび法政大学専用Gmailを用いますので、情報端末を用意しておいて下さい。また、4月以降の状況によってはWeb会議システム(Zoom)を利用する可能性もあります。