法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)現代政策学特講Ⅰ(立法学)Special Studies on Contemporary Policies 1
正木 寛也Hiroya MASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0921 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市富士‐F306 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(他学科との共通科目除く) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | 選択科目(政治学科科目のみ) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
In this course, the students will learn about formulating policy and law-making process in Japan.
The goal of this course is to get some points of view about five Ws on legislative process in Japan.
Before/after each lecture, students will be expected to spend four hours to understand the course cotents.
Students will be graded on:
Short reports(50%), Term-end report(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
皆さんが学んでいる法制度は、天賦のものでも不動不変でもなく、多くの人間の「利害」が交わる中で作られ、社会の動きに対応して日々変化し続けるものです。立法学は、この観点から法の有り様を捉えなおす学問であり、古くから、日本の法学(教育及び研究)の中心にある解釈法学に対する概念としてその必要性が指摘され、様々な分野の研究者が各自の視点から論じてきました。本科目は、立法学の全体像を法制度の形成過程を着眼点として、Ⅰ・Ⅱを通して俯瞰しようとするものです。具体的には、これまでの立法学に関する議論を整理した上で、法制度がいかにして形成されていくかを、立法過程論にとどまらず、立法される(べき)内容と憲法を頂点とする法体系、ひいては法や正義との関係といった立法政策論の観点も加えて多角的に分析することにより、立法学を政治学と解釈法学及び基礎法学の間に体系的に位置付けることを試みます。Ⅰでは、主に政策の形成過程から分析します。
到達目標Goal
政治学科・国際政治学科の皆さんにおいては、政治過程における政策形成からそのアウトプットの一形態としての法制度構築までの一連の流れを理解することにより、また、法律学科の皆さんにおいては、解釈の対象としてのみ捉えられがちな実定法を、それを誰が主体的に作っているのかという視点を加えることで動的なものとして理解することにより、各々の専攻分野に対する理解を深めるとともに、今後、皆さんが社会において(法)制度に関わる場面で、制度を使う側に立っても制度を作る立場に立っても、有益な視点を得ることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で行い、映像も使用します。立法学の理論だけでなく、国会でリアルタイムに展開している政治・立法過程を随時紹介し、理論と交差させることで理解の深化を図ります。また、具体的に取り上げる事例についても、授業中にアンケートを取り、皆さんの要望に可能な限り対応する予定です。さらに、各段階において、考える時間を確保することにより法制度の形成過程における立法者の思考の流れを追体験してもらうとともに、提出された質問や課題の回答を端緒にしたフィードバックを適宜行うこと等を通じて、「実用」性を高める工夫もしたいと思います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
講義のアウトライン
第2回[対面/face to face]:「立法学」とはなにか
テーマに沿った講義
第3回[対面/face to face]:立法学の再定位
テーマに沿った講義
第4回[オンライン/online]:政策形成過程総論
テーマに沿った講義
第5回[オンライン/online]:政府における政策形成過程(1)
テーマに沿った講義
第6回[対面/face to face]:政府における政策形成の事例研究(1)
テーマに沿った講義
第7回[オンライン/online]:政府における政策形成過程(2)
テーマに沿った講義
第8回[対面/face to face]:政府における政策形成の事例研究(2)
テーマに沿った講義
第9回[対面/face to face]:政党における政策形成過程
テーマに沿った講義
第10回[オンライン/online]:政党における政策形成の事例研究
テーマに沿った講義
第11回[オンライン/online]:政策形成と選挙制度の関係
テーマに沿った講義
第12回[対面/face to face]:日本の選挙制度の実態(1)
テーマに沿った講義
第13回[対面/face to face]:日本の選挙制度の実態(2)
テーマに沿った講義
第14回[対面/face to face]:まとめ
まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
政治の場で議論される社会における諸課題と法制度は、密接に結びついています。政治と法との関係を常に意識するとともに、授業で紹介する文献等を読むことにとどまらず、普段意識していないところにも法があり、それは所与のものではなく人によって作られたものである、という視点から幅広く学び、深く考えるようにしてください。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。まず、この「時間」の記載がどのような根拠に基づいているか、を入口にして、なぜそういう時間が必要なのか、時間数の根拠は何か、さらに、それは妥当なものであるのか、と思考を進めてもらえるといいと思います。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しません。
参考書References
法制執務・法令用語研究会『条文の読み方〔第2版〕』(有斐閣、2021年)。その他については、講義において適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の進度に合わせて適時(学期中に数回)課す課題(50%)、学期末レポート(50%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし
その他の重要事項Others
教員は、衆議院法制局で勤務しており、20年以上にわたる議員立法の補佐等を通じて衆議院の政治・立法過程に携わっています。授業では、題材として実際の法律の立法過程を取り扱うのはもちろん、その時点で国会の争点となっている重要テーマ(近年の授業で紹介した事例として、TPP、安全保障関連法案、違法伐採、入管法改正など)を取り上げて具体的に説明することで、皆さんが興味を持ち、より深く理解してもらえるような授業を心がけています。