法学部Faculty of Law
POL300AD(政治学 / Politics 300)台湾の政治と社会ⅡSociety and Politics of Taiwan2
塚本 元Gen TSUKAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0774 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) |
選択必修科目(26単位以上) 展開科目(12単位以上) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | アジア国際政治コース科目 |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) | アジア国際政治コース科目 |
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Outline (in English)
The regime of "the Republic of China" on Taiwan has changed from "Authoritarian Regime" to democracy(Polyarcy) " in 1980s and 1990s.The class reflect this transition process.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
台湾における「権威主義体制」が1980年代から90年代にかけて「民主化」していく過程を明らかにする。そして、「ポリアーキー」としての民主主義が定着していく過程も射程にいれる。
到達目標Goal
台湾における民主化過程を明らかにするとともに、世界各地における民主化とその定着の過程を明らかにする足掛かりとする。
The goal of this course is to reflect the transition process : Taiwan has changed from "Authoritarian Regime " to democracy.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
前年度のリアクションペーパーを参考に授業中に講評する。授業中口頭で、授業外にメールで学生からの質問を受け、これに回答する。
秋学期の全期間リアルタイムのオンライン授業を基本とする。具体的には学習支援システムで提示する。変更がある場合に学習支援システムで提示する。
1970年代以降台湾はアメリカ・日本などの主要国との外交関係を失い、国際的な孤立に直面する。分裂国家中国の片割れとして特殊な状況の中で台湾は民主化の過程を歩むことになった。そして、民主化過程は、「本土化(台湾化)」=民主化という形で、エスニシティの問題と密接に関係することになる。すなわち、民主化の結果、住民の大多数を占める本省人が政権の主導権をにぎることになった。そして、「外省人」対「本省人」との対立の図式に代わって、「閩南」・「客家」・「先住民」・「外省人」という「四大エスニシティ」の図式が立ち現われてきた。このようなエスニシティを前提とした民主主義政治が展開されることになる。また、80年代までの台湾の権威主義体制が「国共内戦」によって正当化されたことから、民主化は同時に脱内戦化を意味する。台湾における民主化を可能にした前提条件は、その経済成長であった。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:蒋経国改革
対外的危機の到来、1970年代の蒋経国による体制手直し:個別的本省人の登用(李登輝を含む)、国会の部分改選
第2回[オンライン/online]:「党外勢力」の形成
70年代地方選挙で「党外」は無視できない議席を獲得
第3回[オンライン/online]:「高雄事件」(1979年)
対米断交という決定的対外的危機、体制・「党外勢力」ともに危機感、高雄市における武力弾圧
第4回[オンライン/online]:「民主化」過程の開始・体制の強硬な弾圧路線の失敗
高雄事件弁護団の活躍、アメリカの圧力による裁判の公開、被告への重刑、翌年以降の選挙での高雄事件関係者の当選、体制及びその周辺によるテロ事件への批判
第5回[オンライン/online]:社会運動の展開
非政治的な様々な社会運動の展開:高度経済成長による諸矛盾への抗議。民主化運動への新たな人材の供給
第6回[オンライン/online]:制度的な民主化の具体化(80年代後半)
民主化の実行か・再度強硬な弾圧かの二社択一が権威主義体制に迫られる 「ストロングマン」蒋経国は民主化を選択、自由化の先行:野党民進党結成・長期戒厳令解除・マスコミへの規制の撤廃・独立や二二八事件を含む「タブーの解消」
第7回[オンライン/online]:初めての本省人総統李登輝の就任
1988年就任時には極めて脆弱な権力基盤、特に国民党内
第8回[オンライン/online]:「静かな革命」
李登輝その他の国民党本省人と野党民進党との暗黙の共闘、台湾における「一個半の党主席」
第9回[オンライン/online]:国民党内での権力闘争
「二月政争」:李登輝が自前の総統に就任。国民党主席としての権力(総統より、ある意味で強力)
第10回[オンライン/online]: 憲政改革:政治参加の問題の解決
民主化の決定的転換点、憲法の実質改正(形式的には、増修条文の付加という部分改正)、内戦体制の法廷解消(反乱鎮定動員時期の終結、同臨時条項の廃止)、対中国本土関係の破綻防止のため「国家統一綱領」の制定
第11回[オンライン/online]:一連の「出発選挙」
1991年「国民大会選挙」(台湾のみ、全員改選)、 1992年「立法委員選挙」(実質的国会)全員改選
第12回[オンライン/online]:初めての総統直接選挙1996年
国民党候補李登輝の圧勝、第三次台湾海峡危機と呼ばれる中国からの政治的・軍事的圧力
第13回[オンライン/online]:両義的な中国との関係
「台湾統一」を目指す中華人民共和国政府・台湾の中国への経済的依存関係の深化・台湾(「中華民国」)としての独自性、台湾にとっての狭い選択肢
第14回[オンライン/online]:民主化の定着?
国民党から民進党への政権交代(2000年陳水遍総統)、民進党から国民党への政権交代(馬英九総統)、再度の政権交代(民進党、蔡英文総統、議会多数)、地方選挙の重要性
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
文献・書籍・マスメディア・インターネット等で現代台湾政治に関する知識を収集すること。前記につき授業全体で10時間程度行うことが望ましい。
Student will be expected to get the knowledge about modern Taiwan by many kinds of information.
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定はしない
参考書References
野嶋剛『台湾とは何か』(ちくま新書、2016年)860円
成績評価の方法と基準Grading criteria
基本的にオンラインでの開講となったことに伴い、学習支援システムを通じてのレポート提出となる可能性が高い。詳しくは学習支援システムを通じて連絡する。
Grading will be decided based on term-end paper(85%),and in-class contribution(15%).
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
該当なし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
。