法学部Faculty of Law
POL100AD(政治学 / Politics 100)EUの政治と社会ⅠSociety and Politics of EU1
吉武 信彦Nobuhiko YOSHITAKE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0763 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S407 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | コース共通科目(14単位以上) |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) | コース共通科目(14単位以上) |
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Outline (in English)
This course will focus on the history of the European Integration before the end of the Cold War to understand the contemporary Europe. Why and how did the European Integration start and develop from a small community into the European Union (EU) ? It is very important to examine the EU from a historical point of view, because Europe has adapted itself to a challenging situation in the world since the end of the Second World War. The EU is a unique example of the regional cooperation. This course will give you a different perspective on Europe and International Politics.
Keywords: European Integration, Cold War, ECSC, EEC, EC, EU
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、現代ヨーロッパを理解するため、EU(欧州連合)を取り上げる。特に、冷戦終結までの発展の歴史を考察し、ヨーロッパ統合がなぜ始まり、いかに発展してきたのか、また加盟国はその中でいかなる対応に迫られてきたのかを詳しく検討する。
現代世界は相互依存関係が進み、一国が全く独立した形で政策を実施することが困難になりつつある。国内の一政策も国際的な影響を受けるため、世界全体の大きな枠組みの中で考えざるを得ない。そうした現状の典型的な事例は、第二次世界大戦後のヨーロッパである。EUに見られるように、ヨーロッパ統合の動きが進展し、様々な共通政策が行われ、従来の国際政治を大きく変えつつある。このヨーロッパの事例を学ぶことで、今後の世界を考える上で極めて貴重な視点が得られるであろう。
到達目標Goal
講義の到達目標としては、現代ヨーロッパに関して以下の2点をめざす。
(1)分析、評価するための手法(特に、歴史的分析、分析レベル)を学び、それに基づいてEUの歴史と現状を理解し、分析できること。
(2)自分自身の意見を具体的根拠に基づいて論理的に展開できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本年度は、教室での安全確保に配慮しつつ、対面で講義を実施する。講義の方式、計画の変更については、学習支援システムでその都度提示する。
講義は、毎回、授業計画に沿った形で実施する。講義資料は、毎週の講義前日には学習支援システムを通じて提示する形をとりたい。第1回目の講義で具体的な内容、評価方法などを説明する。必要に応じて、講義についてのリアクション・ペーパーなども学習支援システムを通じて出したい。これへのフィードバック(講評、解説)は、その後の講義で行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:講義の概要説明(講義の目的、計画、成績評価等の説明)
講義の目標・内容を確認し、成績評価の方法も説明することにより、本講義を最終的に履修するか否かについて情報を提供する。
第2回[対面/face to face]:EU研究の整理・分析の枠組み
配布する主要参考文献リストに基づいてこれまでのEU研究の歴史を整理し、その特徴をまとめる。また、今後の講義で必要になる基本用語、分析の枠組みについても説明する。
第3回[対面/face to face]:日欧関係史の特徴と概略
日欧関係の歴史を振り返ることにより、日本、ヨーロッパ双方のもつイメージとその課題について考える。
第4回[対面/face to face]:ヨーロッパの範囲と特徴
ヨーロッパの地理的範囲をめぐる問題、ヨーロッパの国々の共通性と多様性について考える。
第5回[対面/face to face]:ヨーロッパ統合前史(1940年代前半まで)
第二次世界大戦までのヨーロッパにおいて提起されてきた様々なヨーロッパ統一構想の歴史について考える。
第6回[対面/face to face]:第二次世界大戦後のヨーロッパに関する映像
第二次世界大戦後のヨーロッパの状況について、当時の実際の映像を通して考える。
第7回[対面/face to face]:欧州審議会の設立(1940年代後半)
1940年代後半のヨーロッパ統合の動きを紹介する。特に、冷戦下のヨーロッパ分断、欧州審議会の設立について考える。
第8回[対面/face to face]:欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の設立(1950年代前半)
1950年のシューマン・プランに基づいて1952年に発足した欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の設立経緯とその意味について考える。
第9回[対面/face to face]:欧州防衛共同体(EDC)構想の挫折(1950年代前半)
1950年代前半に失敗に終わった欧州防衛共同体(EDC)構想の経緯とその意味について考える。
第10回[対面/face to face]:欧州経済共同体(EEC)の設立(1950年代後半)
1950年代中葉の停滞を経て、1958年に発足した欧州経済共同体(EEC)の設立経緯とその意味について考える。
第11回[対面/face to face]:欧州共同体(EC)の発展(1950年代後半~1960年代)
1950年代後半から1960年代までの欧州共同体(EC)発展の流れを紹介し、ECの仕組みについても考える。
第12回[対面/face to face]:ドゴールの挑戦(1960年代)
1960年代にヨーロッパ統合の停滞を招いたフランス大統領ドゴールに焦点を当て、EC停滞の経緯とその後への影響について考える。
第13回[対面/face to face]:ECの停滞と域内市場計画の展開(1970年代~1990年代初め)
1970年代中葉以降、石油危機に伴い停滞したヨーロッパ経済の状況を検討したうえで、1980年代後半に不況脱出のためにECが開始した域内市場計画について考える。
第14回[対面/face to face]:まとめと試験
春学期のまとめを簡単に行ったうえで、試験を実施する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
履修者には以下の3点をお願いしたい。
(1)新聞、テレビ、インターネットなどを通じて、ヨーロッパに関する日々のニュースに触れ、ヨーロッパについて関心を深める。
(2)前回の講義内容を復習して、講義に臨む。
(3)講義を一方的に聴くだけではなく、配布する主要参考文献リストの中から関心のあるテーマに関する専門書を1冊でも多く読む。本授業の準備学習・復習時間は各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。
参考書References
拙著『日本人は北欧から何を学んだか』(新評論、2003年)。拙著『国民投票と欧州統合』(勁草書房、2005年)。共編著『映画のなかの「北欧」』(小鳥遊書房、2019年)。
そのほか、2回目の講義で詳細な主要参考文献リストを配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
対面授業のため、最終回に春学期末の試験を実施する。
成績は、期末試験(100%、論述式、持ち込み不可)で採点する。講義中に取り上げた内容に関して、基礎的な事項を理解しているか、さらに具体的な事実関係に基づき論理的に意見を展開できているかに注目して、採点を行う。
なお、リアクションペーパーなどを書いてもらうことがあるが、成績には直結しない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(1)春学期に関しては、全体的にやや歴史的分析が多い講義となる。それを補うために、現在のヨーロッパ情勢についてもニュースなどを用いて紹介するように努めたい。
(2)講義資料は、できる限りわかりやすくするとともに、写真、図表なども積極的に利用したい。なお、講義資料は空欄つきのものにする予定である。
(3)授業計画を確実に実施できるよう、テンポよく講義を進めたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面講義ではあるが、コロナ対策のため、講義でレジュメを配布することは基本的に予定していない。前日に学習支援システムにアップロードする予定のレジュメを各自でダウンロードして利用されたい。
その他の重要事項Others
秋学期のIIと連続して履修することが望ましい。