法学部Faculty of Law
POL100AD（政治学 / Politics 100）国際政治の理論と現実Theory and Practice of International Politics
川名 晋史Shinji KAWANA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | A0446 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | 市Ｙ‐Ｙ８０２ |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) | |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) | コース共通科目（14単位以上） |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) | コース共通科目（14単位以上） |
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Outline (in English)
In this course, we will consider Realism, Liberalism and Constructivism, which are the basic theoretical frameworks that understand international relations. Then, by applying them to the explanation of specific events after World War II, clarifying the range and the limit of the theory. Through it we try to understand the structure and pluralism of international relations. Its objective is to cultivate relative and problem-solving thinking to understand complex international relations.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では、国際政治を捉える基本的な理論枠組であるリアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズムについて考察していく。そしてそれらを第二次世界大戦後の具体的な事象の説明に適用し、理論の射程と限界を明らかにすることで、国際政治の構造と多元性を炙り出そうとする。そのねらいは、第一に、複雑な国際政治を理解するための相対的な視点を養うことにあり、第二に、理論と実際の反復作業をつうじて、応用範囲の広い問題解決型の思考を形成することにある。
到達目標Goal
本講義を履修することで次の能力を修得する。１）個別の国際政治現象を、一般的な国際関係理論の枠組みを用いて理解できるようになる。２）理論と実際の相互作用を意識することで、国際関係に対するバランス感覚を養うとともに、個別の問題解決のための手立てを得ることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は、対面での講義を中心に進める。状況次第では、少人数グループと教員との間のディスカッション・セッションを設ける。詳細は、学習支援システムを通じて告知する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：導入
現代の国際政治を理解するために理論を学ぶ意義を理解する。
2[対面/face to face]：社会科学のなかの国際政治学
国際政治学は「科学」か。その目的を理解する。
3[対面/face to face]：リアリズム―自然状態とアナーキー、クラシカルリアリズム
リアリズムの思想的基盤と初期のリアリズムの特徴を理解する。
4[対面/face to face]：リアリズム―ネオリアリズム
合理的アクターたる国家が織りなす国際政治力学を理解する。
5[対面/face to face]：リアリズム―ネオクラシカルリアリズム、リアリスト・コンストラクティビズム
国際政治と国内政治の再接近を理解する。
6[対面/face to face]：リベラリズム―自然調和
リベラリズムの思想的基盤を理解する。
7[対面/face to face]：リベラリズム―相互依存とレジーム
リベラリズムの新潮流と70年代国際関係の諸相を理解する。
8[対面/face to face]：リベラリズム―制度とネオ・リベラリズム
「原因」としての制度とはなにか。ゲーム理論の援用とともに理解する。
9[対面/face to face]：コンストラクティビズム―合理主義の陥穽
主要理論はなぜ冷戦の終結を予見できなかったか。その陥穽を理解する。
10[対面/face to face]：コンストラクティビズム―間主観性、規範、適切性の論理
国際関係を規定する非物質的な要因とはなにか。理論の新展開を理解する。
11[対面/face to face]：応用―対外政策決定論①
キューバ危機の事例を用い、国際政治理論の妥当性を考察する。
12[対面/face to face]：応用―対外政策決定論②
同盟の形成と運用を手がかりに、国際政治理論の妥当性を考える。
13[対面/face to face]：応用―対外政策決定論③
米国の海外基地政策と国際政治理論の平仄を考える。
14[対面/face to face]：総括
国際政治学の理論は「現実」と、どう折り合いをつけるのか。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
関心を持ったトピックについて、新聞記事や図書で関連用語を調べてください。
本授業の準備学習・復習時間は各１時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特になし。毎回レジュメを配布する。
参考書References
以下を購入する義務はないが、要すれば適宜参照されたい。
・ 田中明彦（他編）『日本の国際政治学１―学としての国際政治』（有斐閣、2009年）
・ 山本吉宣『国際レジームとガバナンス』(有斐閣、2008年)
・ 川名晋史『基地はなぜ沖縄でなければいけないのか』（筑摩書房、2022年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績は、レポート課題（１００％）により評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
その他の重要事項Others