法学部Faculty of Law
BSP100AB(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)法学入門演習Introduction to Jurisprudence (Seminar)
日野田 浩行Hiroyuki HINODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A0144 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 演習 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市富士‐F508 |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 法律1年A-C ※法学部HPより抽選 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 選択科目 |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
【Course outline】
The aim of this course is to help students acquire the basic knowledge and skills of legal reasonings, and to cultivate their basic ability of legal argumentation through presentation and discussion.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students are expected to have the basic skills of legal research and the basic ability of legal argumentation.
【Learning activities outside of classroom】
Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant important judgments of the Supreme Court. Your required study time is at least four hours for each class meeting.
【Grading criteria/Policies】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end report:50%, mid-term presentation:30%, contribution to in-class discussion:20%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
〔この「法学入門演習」は、主として演習形式で行われる少人数クラスでの授業で、今年度は全部で18クラス開講されます。これから法律学科において系統的・総合的に法律学を学んでいくための最初の段階に位置付けられる専門科目ですので、できるだけ多くの1年生により履修されることが期待されています。この科目は全てのコースに属する入門科目です。(以上、法律学科より)〕
法学を学ぶためには、いくつかのスキルが必要になってきます。①まず第一に、リサーチと呼ばれる、法令、判例、判例評釈その他の文献の法学情報検索を行えることです。②第二に、法的思考の基本的作法を身につけることです。③第三に、法的思考の作法にのっとって、自分の考えを口頭で、あるいは文章で表すことです。
みなさんは、これから講義形式での授業を履修したり、「ゼミ」と呼ばれる小人数の演習形式の授業に参加することになりますが、たとえば講義でレポートを提出し、あるいは試験で答案を作成する際、あるいはゼミで特定のテーマにつき「レジュメ」と呼ばれる報告概要にのっとって自ら報告を行い、他の演習参加者と議論をする際、こうしたスキルを要求されることになります。本演習では、特に社会的に注目を集めた憲法裁判を手がかりにして、判例を調査したり、実際に判決文を読んだり、さらにその憲法裁判について報告したりすることを通じて、法律を学ぶための基本的なスキルを学ぶこを目的とします。
到達目標Goal
この演習の第1の目標は、まず法律文献、判例、条文等の法情報検索ができるようになることです。図書館にある雑誌・書籍を使用しての検索、インターネットやデータベースを使った検索を行います。
第2の目標は、法的思考の基本的作法を会得することです。この演習では、上記のとおり特に重要な憲法判例を用いて、事実関係、争点および当事者の主張の対立軸を確認したうえで、法的推論を経たうえで結論を出し、結論に至るまでの論理展開を説明できるようになることを目指します。
第3の目標は、法的思考の基本的作法に基づいて、レポートやレジュメを作成し、また報告を行うことができるようになることです。指定された課題につき、レジュメに沿って報告と討論を行い、またレポートを作成するというという作業を通じて、法的思考に基づいたアウトプットを適切に行う基礎的なスキルを獲得することを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①授業が開始されたら、学習支援システムの「教材」コーナーに、あらかじめ入手しておいてほしい資料や予習事項を記したAssignment sheetを、1週間前くらいに学習支援システムにアップロードしますので、予習等行って下さい。2回目の授業からは、その前の週に、印刷したものもお渡しします。
②授業日の2日前までに授業内容のスライド・ファイルをアップロードしますので、ダウンロードして、できれば事前に目を通しておいて下さい。印刷したものは、当該授業時に配布します。
③授業ではグループでの報告、そのレジュメ作成の準備等も行ってもらいます。レジュメの内容や報告等についてはクラス内での討論を行いますが、教員からも適宜コメントを行うことにより、フィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス・法とその制度
この授業の進め方や六法等準備するものを説明して、法律学を学ぶ前提となる法制度の基本や、憲法裁判の基礎となる違憲審査制についての基本的解説を行います。
第2回[対面/face to face]:判例の調べ方と学び方
~刑事事件の憲法裁判を手がかりに~
最高裁判所が昭和48年4月4日に下した尊属殺重罰規定違憲判決を素材に、各審級の判例の調べ方や、基本的な判例の論理の展開を学び、最高裁判所の判決では少数意見が述べられることが多いことも学びましょう。
第3回[対面/face to face]:民事裁判と憲法
最高裁判所が昭和62年4月22日に下した森林法違憲判決を読みながら、民事裁判における法的判断と判例の読み方について学びましょう。
第4回[対面/face to face]:行政裁判と憲法
最高裁判所が昭和50年4月30日に下した薬事法違憲判決を読みながら、行政裁判における法的判断と判例の読み方について学びましょう。
第5回[対面/face to face]:図書館ガイダンス
(日程変更の可能性あり)
図書館の利用の仕方やデータベースの利用の仕方について学びましょう
第6回[対面/face to face]:判例の展開を学ぼう
嫡出性の有無による法定相続分差別違憲訴訟を素材に、下級裁判所や最高裁判所がどのような判断を行ってきたか、判例の展開を学びましょう。
第7回[対面/face to face]:判例評釈や調査官解説を読んでみよう
判例の意味を考えるうえでは、研究者が執筆した判例評釈が大きな手がかりになります。また、最高裁判所裁判官の審理を補佐する調査官が執筆する解説は、最高裁判例を読み解くうえで、法律家にとっての貴重な資料となっています。指定された判例について、判例評釈や調査官解説の調べ方を学び、それらを実際に読んでみましょう。
第8回[対面/face to face]:学説を学ぼう
いくつかのテーマを素材に、学説の見解の調べ方や、異なる学説がいくつか存在する場合の比較検討の仕方について学びましょう。
第9回[対面/face to face]:判例報告の準備をしよう
第8回までに学んだことを生かして、指定された最高裁判所の判例について報告するために、資料の検討やレジュメ作成といった準備を行いましょう。
第10回[対面/face to face]:判例を報告しよう
<1>
最高裁判所の近年の代表的判例を取り上げ、グループを組んで報告をしてみましょう。(第1回報告)
第11回[対面/face to face]:判例を報告しよう
<2>
第10回授業に引き続き、第10回授業とは異なる最高裁判所の近年の代表的判例を取り上げ、グループを組んで報告をしてみましょう。(第2回報告)
第12回[対面/face to face]:報告内容について討論を行おう
第10回・第11回で報告されたテーマについて、討論を行いましょう。
第13回[対面/face to face]:レポートの書き型を学ぼう
第12回までに学んだことを応用して、特定の法律問題についてのレポートの書き方を学びましょう。
第14回[対面/face to face]:法律学の検討の仕方や答案の書き方を実践してみよう
特定の法律問題について、どのようにして検討を行い、それを文章化していったらよいのかを学びましょう。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
前回の演習、あるいはそれ以前に配布される資料を読み、指定された課題について検討して下さい。またグループに分かれての報告や討論を行ってもらう予定にしていますが、各グループ内でそのための準備をしっかり行って下さい。(各グループ内でもパソコン・スマホ等を利用しての準備をお願いすることになるかもしれません)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
資料を配布します。
参考書References
田高寛貴ほか『リーガル・リサーチ&リポート〔第2版〕』(有斐閣・2019年)
いしかわまりこ・村井のり子・藤井康子『リーガル・リサーチ〔第5版〕』(日本評論社・2016年)
弥永真生『法律学習マニュアル〔第4版〕』(有斐閣・2016年)
山下純司・島田聡一郎・宍戸常寿『法解釈入門~「法的」に考えるための第一歩[補訂版]』(有斐閣・2018年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点
報告・レジュメの内容 30% 討論参加度 20%
期末評価
レポート 50%:
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
判例等資料の入手方法については、図書館ガイダンスの機会のほか、オンラインでの授業の中で、具体的な手順を伝えたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
レジュメの配布や連絡等につき、学習支援システムおよび法政大学専用Gmailを用いますので、情報端末は用意しておいて下さい。また、4月以降の状況によってはWeb会議システム(Zoom)を利用する可能性もあります。
その他の重要事項Others
図書館ガイダンスは、図書館側のスケジュールとの関係で、上記授業計画の別の回に行う可能性もありますが、変更がある場合、できるだけ早くお知らせします。