文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)カウンセリング心理学Counseling Psychology
下山 晃司Kohji SHIMOYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3726 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT0504 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the major counseling methods. It also enhances the development of students’ skill in listening to others. Through consecutive role-playing, participants are expected to understand counseling as an 'art,' as well as theory of human understanding.Grading Criteria /Policy is as follows. Intermediate exam:50%, Term end report:50%.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業前半は、カウンセリングおよび心理療法の主要理論について、各理論の成り立ち(対象者・創始者の哲学)や限界などについて学びます。人間の抱える心理的困難について、複数のアプローチから多角的に理解できるようになることを目標とします。
授業後半は、継続的なロールプレイングを体験することにより、基本的な傾聴スキルを身につけることをテーマとします。これにより、カウンセリングおよび心理療法を学問としてだけではなく、対人援助における「実践の技(アート)」としても理解することを目指します。
到達目標Goal
各理論の基礎的な内容(理論・対象者等)を理解すること。理論間の相違点および共通部分を理解すること。
ロールプレイングを通して、「傾聴」に必要な言語的・非言語的スキルを身につけること、および他者・自己の変化を捉える観察力を身につけること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
力動的アプローチ、パーソン・センタード・アプローチ、行動療法等の主要理論を下記「授業計画」に沿って、講義形式で解説していきます。
ロールプレイングでは、各自がCo(カウンセラー)、Cl(クライエント)、Ob(オブザーバー)役を担当して、ロールプレイングを反復して行います。
毎回の授業でリアクションペーパーを回収し、次回授業冒頭でいくつかを紹介します(匿名)。質問・意見・要望等に対して全体にフィードバックをします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション・「行動を見る」ヒント・各理論の共通基盤
授業の進め方
第2回[対面/face to face]:精神分析1
理論と対象者
第3回[対面/face to face]:精神分析2
防衛機制・転移感情
第4回[対面/face to face]:パーソン・センタード・アプローチ
カウンセラーの態度とグループエンカウンター
第5回[対面/face to face]:行動療法
基盤となる理論と対象者
第6回[対面/face to face]:行動変容
基盤となる理論と対象者
第7回[対面/face to face]:認知行動療法
理論と対象者
第8回[対面/face to face]:中間試験
前半部分の理解度測定
第9回[対面/face to face]:ロールプレイング1
4種類のサポート実習
第10回[対面/face to face]:ロールプレイング2
テーマが決められた面接1
第11回[対面/face to face]:ロールプレイング3
テーマが決められた面接2
第12回[対面/face to face]:ロールプレイング4
テーマが決められた面接3
第13回[対面/face to face]:ロールプレイング5
テーマが自由な面接1
第14回[対面/face to face]:ロールプレイング6
テーマが自由な面接2
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で扱う主要理論について、教科書の該当箇所を予習・復習すること(4時間以上)。
ロールプレイングで習得した内容を実践すること(4時間以上)。
テキスト(教科書)Textbooks
矢澤美香子(編) 2018 基礎から学ぶ心理療法 株式会社ナカニシヤ出版
参考書References
W.ドライデン & J.ミットン著 酒井汀訳 2005 カウンセリング/心理療法の4つの源流と比較 北大路書房
ポール・ワクテル著 杉原保史訳 2002 心理療法の統合を求めて 精神分析・行動療法・家族療法 金剛出版
成績評価の方法と基準Grading criteria
主要理論の理解度および基礎的な知識を測定する筆記試験を中間に実施します(50%)。
反復したロールプレイングを通して得られた知見をまとめたレポートを期末に課します(50%)。レポートの評価の観点は、授業中に説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートに23名中15名の回答がありました。「授業の工夫」についての最頻値=7は「大変工夫していた」であり、「履修してよかったか」についての最頻値=8は「大変よかった」でした。「理解度」については、12名が4以上の評定をしていました。以上の結果からの気づきとして、回答者の満足度は高かったと考えられます。
自由記述は、「講義部分」と「ロールプレイング部分」に分けます。
<講義部分>
・スライド6枚で100分は冗長。
・出席は成績に含めないとはいえ,レポートや試験の持ち込みについての情報が一切Hoppiiで一切配信されないのはおかしいと思う。
→カウンセリングは聴覚情報がメインで進んでいくことを説明し、「講義部分」と「ロールプレイング部分」が連動していることをオリエンテーションで説明します。レポート課題はHoppiiにアップロードしたので回答者の見落としですが、中間試験の情報もアップロードするようにします。
<ロールプレイング部分>(一部)
・カウンセラー役とクライエント役で実際にロールプレイをする機会はこの授業を取らないとなかったのでとても良い機会となりました。実際に経験しないと分からないことが多く,勉強になりました。
・毎回時間に限りはありますが,先生もシェアリングに参加して頂き,その場で疑問を解決できたのが良かったです。
・3役それぞれの立場に立ったロールプレイングを複数回体験することができてよかったです。自己流でしかなかった話の聞き方が、役やシェアリングを通して、少しでも根拠のあるものに変わったのではないかと思います。
・カウンセリングを5回もできる授業はなかなかないので、毎回新鮮な気持ちで授業に臨める珍しい授業でした。またカウンセリングを通して自分の得意不得意が理解できたことも良かったです。個人的にレポート提出は電子提出でもいいのかなと思います。
・コロナ禍であまり機会がなかったので、実際にロールプレイを体験できたことが貴重なことだと思いました。ロールプレイを通じて話したことのない人と話す機会になってよかったです。ロールプレイを通じてクライアントとしっかりと向き合うということができたと思います。先生のスライドも見やすく、重要なところがどこかとてもわかりやすかったです。授業を工夫してくださっているのをとても感じました。
・体験型のカウンセリングロールプレイを継続的に行えるのがとてもよかった。良かった点と改善点を振り返りできるのも、実践的な学習に非常に効果的なものだと思う。
・ロールプレイング以外の部分で、授業内の話が長く感じた。感想に対するフィードバックや一つの内容に関連する話を膨らませすぎているように思う(授業時間内に終わらせてくれるのはありがたいが)。
→実践を通して、講義だけでは伝わらない「カウンセリング」を、実体験として理解できたと思います。2022年度は受講生が多く、時間配分がシビアでしたが、この点を改善します。また、「あらゆる人間の発話は、『要約』スキルの練習台になる」ことを説明します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
連絡や課題(リアクションペーパー)は授業支援システム(Hoppii)を通して行われますので、確実に登録してください。