文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)学習心理学特講Special Lecture on Psychology of Learning
藤田 哲也Tetsuya FUJITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3682 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐1102 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
[Course outline]
In this class, students objectively reconsider themselves through learning about "memory" which is the core of learning.
[Learning Objectives]
The goal is to deepen the understanding of the following elements through the class and to be able to explain them based on their relationship with their own daily life.
1.Human memory can be grasped from multiple perspectives depending on its type and characteristics.
2.Each memory plays an important role in human cognitive activities, including ourselves.
3.It is effective to use appropriate experimental methods to study such memories.
[Learning activities outside of classroom]
Before each class meeting, students spend about an hour on an experiment that doubles as preparatory learning. After each class meeting, students are expected to spend about 3 hours understanding the content of the course.
[Grading Criteria /Policy]
The overall grade of the class is determined based on the following.
In-class contribution 40%, report 60%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学習の中でも中核をなす「記憶」について学ぶことを通じて,自分自身を客観的に見つめ直すことがこの授業の目的です。
到達目標Goal
授業を通じて,以下の要素について理解を深め,自分自身の日常生活との関連をふまえて説明できるようになることが到達目標です。
1.人間の記憶は,その種類や特徴によって多面的に捉えることが可能であること。
2.それぞれの記憶が,自分自身を含めた人間の認知活動において重要な役割を果たしていること。
3.そのような記憶を研究するためには,適切な実験法を用いることが有効であること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」「DP5」「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
「人間の記憶」についての心理学研究の歴史的流れをふまえなが
ら,記憶の多様性について,具体的な実験データに基づいて説明し
ます。人間の記憶には様々な特徴があり,果たしている機能の違い
によって分類され,研究されているということを理解します。そのために,ほぼ毎回の授業で,簡単な記憶実験のデモンストレーションを行います。積極的に参加することで,それぞれのトピックおよび実験法についての理解を深めてください。実験のデモは行いますが,基本的には講義形式の授業です。授業内では理解深化のために学生同士のペアワークを行います。また授業終了時には振り返りを行った上で感想を記入し,提出してもらいます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
授業内容と目標の確認
第2回[対面/face to face]:短期記憶と作動記憶
両者の重要な違い
第3回[対面/face to face]:意味記憶
意味記憶ネットワーク
第4回[対面/face to face]:エピソード記憶
最も一般的な実験とは
第5回[対面/face to face]:目撃証言
記憶の歪み
第6回[対面/face to face]:偽りの記憶
記憶は簡単に作れる
第7回[対面/face to face]:展望的記憶
未来の行為も記憶
第8回[対面/face to face]:潜在記憶
無意識的な記憶
第9回[対面/face to face]:自動的vs.意図的記憶
潜在記憶の応用
第10回[対面/face to face]:メタ記憶
自分の記憶を把握する
第11回[対面/face to face]:自伝的記憶
記憶こそが人生の要
第12回[対面/face to face]:レポート回収と解説
レポート自己評価
第13回[対面/face to face]:脳と記憶
実際の事例による理解
第14回[対面/face to face]:レポート返却と総括
到達度の自己評価
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の授業外学習は,基本的には準備学習を兼ねた実験に取り組むのが1時間程度と,以前の授業内容との関連を考えながら復習をすることに3時間程度取り組んでもらいます。各回の授業後には,レポートに備えて,授業内容を自分自身の日常生活・認知活動と関連づけて考えておきましょう。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しません。
参考書References
毎回の授業内容に合わせて,随時紹介します。レポート作成が不安な人は次の本を参考にしてください。
「大学基礎講座」藤田哲也(編)(2006)北大路書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(40%)…授業に出席し,実験に参加するだけでなく,「自分にとっての記憶」について考えを深めた結果を,毎回の授業終了時に学習支援システムの掲示板に書き込んでください。
期末レポート(60%)…授業内容について基本事項を理解しているかどうかと,その内容を自分自身の問題意識に適切に結びつけているかどうか,そして適切な先行研究を参照することで,授業で学んだ内容を,自分でさらに発展させることができているかどうかを主な評価対象とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2022年度の授業改善アンケートから:正規の受講生全員が回答してくれ,「履修してよかったか」で10名が5,1名が4をつけてくれましたが,1名が1(よくなかった)でした。滅多にない評価ですが,自由記述等を確認してもその理由が書かれていなかったので,何とも改善のしようがないのが残念でした。ただし,ほとんどの回答者は「これでよし」といってくれているため,次年度以降も同じ方針で授業を行うつもりでいます。授業外学修時間が短いのが気になります(ほとんど行っていないのが6名)が自主的な復習を求めることには限界がありそうなので,より取り組む意義を感じてもらえる課題を考えてみます。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や授業計画の説明をしますので,受講希望者は初回の授業に必ず出席してください。授業の前に行う実験自体が授業内容を理解するための教材となっていますので,毎回,積極的に事前の課題に取り組むことを求めます。