文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)行動分析学Behavior Analysis
島宗 理Satoru SHIMAMUNE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3670 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 富士見坂校舎1F遠隔 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
The purpose of this course is to master basic principles, procedures, and research methods pertaining to applying behavior analysis in everyday life. Student will learn the terminology and use them to conduct functional analyses of behavioral problems.
The student will conduct "self-experiment," in which each will select his/her own target behavior, record its frequency, visualize data, develop a behavior modification plan, execute, evaluate, and improve the plan.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students should be able to do the followings:
1) focus on behaviors, 2) conduct ABC/AB analyses, and 3) measure target behaviors, and 4) visualize data.
【Learning activities outside of classroom】
Students are expected to complete weekly assignments on research projects (average of 3 hours).
【Grading Criteria /Policy】
Final grade in this class will be decided based on the following: Class particpiation (40%) and task completion (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
社会の問題や個人の悩みは、よくよく考えてみると何らかの行動の問題であることが多いものです。心理学は行動の科学として“行動の予測と制御”に関わる法則を見いだしてきました。こうした法則をうまく適用すれば、社会の問題を解決し、個人の悩みを解消することも可能です。この授業では、社会的・個人的に重要な課題を行動問題としてとらえ、個人攻撃の罠に陥らず、環境を整備しながら問題を解決していく行動分析学の考え方を学びます。
また、受講生それぞれが自らの行動について「じぶん実験」を実施します。これまで受講生が取り組んできたテーマはダイエットや自己学習、恋愛、節約など、様々です。個々人の興味を重視しますので、相談して決めましょう。
到達目標Goal
○基本的な行動原理(強化、弱化、消去、弁別など)、課題分析、ABC分析、AB分析などについて、概念や用語を説明できるようになり、日常の行動問題の原因推定に応用できるようになる。
○標的行動を具体的に定義し、測定し、記録できるようになる。
○日常的な行動について、行動分析学の概念を使って話し合い、討論できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義では企業におけるパフォーマンスマネジメント、安全管理、犯罪防止、スポーツのコーチング、医療福祉におけるケアマネジメントなどを扱います。
授業に関する連絡,課題の配布,課題へのフィードバックはGoogleクラスで行います。Googleクラスの授業コードは学期開始時に学習支援システムで案内します。
学習支援システム:https://hoppii.hosei.ac.jp/portal
Google Classroom(Google クラス):https://classroom.google.com/
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
・授業内容と方法、約束事を説明します。
・解決したい問題を時空間上に捉えます。問題の原因を推定します。
第2回[対面/face to face]:「問題」とは?
心と行動の区別
・個人攻撃の罠について学びます。
・じぶん実験の標的行動を決定します。
第3回[対面/face to face]:好子と嫌子
・生得性・習得性好子と嫌子の定義を学び、日常生活から例をみつけます。
・じぶん実験の記録方法を決めます。
第4回[対面/face to face]:強化と弱化
・基本的な行動随伴性について学びます。
・じぶん実験でベースラインを測定します。
第5回[対面/face to face]:課題分析
・標的行動を具体化する課題分析の手法を学びます。
・じぶん実験の記録をグラフとして視覚化します。
第6回[対面/face to face]:シェイピング
・新しい行動レパートリーを教えるシェイピングの技法を学びます。
・じぶん実験の記録をグラフとして視覚化したデータの読み取り方を学びます。
第7回[対面/face to face]:ABC分析#1
・行動の制御変数を見つける。機能的分析、ABC分析の手法を学びます。
・じぶん実験の記録から、自らの行動を制御している変数をABC分析で見つけることを学びます。
第8回[対面/face to face]:ABC分析#2
・行動の制御変数を見つける。機能的分析、ABC分析の手法を学びます。
・じぶん実験で介入計画を立てます。
第9回[対面/face to face]:AB分析#1
・オペラントとレスポンデントの区別について学びます。恐怖や不安の条件づけや消去、系統的脱感作法について学びます。
・じぶん実験で介入計画を実施します。
第10回[対面/face to face]:AB分析#2
・情動の条件づけや知覚学習について学びます。
・じぶん実験で介入の効果を視覚化し、検証します。
第11回[対面/face to face]:ABC分析#3
・ABC分析を用いて行動を制御している変数を見つける方法を学びます。
・じぶん実験の結果から制御変数について考察します。
第12回[対面/face to face]:観察法
・インターバル記録法とタイムサンプリング記録法について学びます。
・じぶん実験の結果から制御変数について考察します。
第13回[対面/face to face]:行動分析学の実験計画法
・じぶん実験の結果を発表します。
第14回[対面/face to face]:まとめ
・授業で学んだ行動分析学の考え方を使って社会的な問題を解決する具体的な方法について考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、次の授業で取り上げる内容について教科書を読み、webクイズに取り組んで予習してきます。
最終回までに、行動分析学を用いた「じぶん実験」の演習に取り組み、レポートを提出します。
本授業の準備・復習時間は、それぞれ平均2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
○『パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学― 第2版』島宗 理(著)2022年 米田出版
*教科書は第2版を使います。ご注意ください。
参考書References
○『使える行動分析学—じぶん実験のすすめ—』島宗 理(著)2014年 ちくま書房
○『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか—素朴な疑問から考える「行動の原因」—』島宗 理(著)2010年 光文社新書
○『行動分析学入門』杉山ら 1998年 産業図書
○『行動の基礎—豊かな人間理解のために—』小野浩一(著)2016年(改訂版)培風館
成績評価の方法と基準Grading criteria
○課題の遂行度(60%)およびテストの得点(40%)から成績を評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「じぶん実験」の演習を復活させました。それぞれ色々なテーマに楽しみながら取り組めたようで嬉しかったです。ABC分析をもっと学びたかったという声もいただきましたので,来年度は演習を少し増やします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムやGoogleクラスへのアクセスや課題の作成、提出などにPCやスマホ/タブレットを多用します。
その他の重要事項Others
○本授業では、行動分析学の専門家として企業や学校、自治体などにコンサルテーションを提供している担当者がその経験を活かした講義をします。
○オフィスアワーは春学期,秋学期ともに火曜日の2限,場所は研究室(富士見坂校舎6F9号室)です。