文学部Faculty of Letters
PSY300BG(心理学 / Psychology 300)研究法Ⅰ(7)Research Practicum I (7)
島宗 理Satoru SHIMAMUNE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3649 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐1007 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
【Course outline】
The purpose of this course is to learn and master research methods in behavior analysis, including functional analyses of behavior, systematic observation and recording procedures, single-case designs, and visual inspection of time series data to evaluate effectiveness of an intervention. Students will select their own research topic, conduct a literature review, develop a research proposal, and run experiments.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students should be able to do the followings:
1) identify behavioral objectives, 2) design and conduct experiments, 3) analyze data, and 4) present research outcomes.
【Learning activities outside of classroom】
Students are expected to complete weekly assignments on research projects (average of 3 hours).
【Grading Criteria /Policy】
Final grade in this class will be decided based on the following: Class particpiation (40%) and task completion (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
社会的・個人的に重要な行動問題の解決策を科学的に発見、開発する方法論として、行動分析学の研究法を学びます。受講生は、それぞれ自分の問題意識から研究テーマを選び、標的となる行動を決め、その制御変数を実験によって見つけながら、この方法論を習得します。卒業論文を書き上げ、発表するまでを支援しますが、その過程で卒業後にも役立つ技術を習得することを目指します。
到達目標Goal
研究法Iで主に目指すのは以下の知識や技術の習得です: 特定の標的行動として具体化すること、解決に役立つ関連情報を調べること、行動の制御変数の候補を複数推定し、その中から実験で検討する変数を選び、先行研究を元に実験計画を立案すること、実験計画書を作成し、発表すること、実験装置や測定システムなどを準備し、予備実験からそれを改善すること、本実験を実施し、データを分析し、まとめて図表や文章、口頭発表などでコミュニケーションすること。
これらはすべて研究にとって必要な技能や知識ですが、卒業して就職してからも皆さんの職場で必ず役に立つものです。卒論のためだけの研究法ではなく、この機会に、一生使える心理学の専門性を習得してください。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎週、課題を出します。授業はゼミ形式で課題の発表と討論を中心に進めます。課題へのフィードバックは授業およびMoode/Slackで行います。3年次には卒論の準備として小実験に取組みます。4年次には各自の卒論研究を題材に課題を進めます。ゼミの時間の大半を発表や討論の練習に使います。積極的に参加して下さい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
全員:
授業内容と方法、約束事を説明します。実験計画のプレゼン方法、注意すべきこと、研究倫理(倫理委員会に提出する書類など)について解説します。
3年次生:
小実験の候補を紹介します。
第2回[対面/face to face]:実験計画の発表(1)
全員:
独立変数と従属変数、変数の統制、実験計画法、行動の観察と記録、仮説の立案や変数の探索などを学びます。
3年次生:
小実験について討論し、予備実験の準備を進めます。
4年次生:
各自、実験計画を発表し、討論します。GOサインがでたら予備実験に移れるように、実験計画は「概要」ではなく、刺激や記録用紙なども用意してプレゼンして下さい。
第3回[対面/face to face]:実験計画の発表(2)
同上
第4回[対面/face to face]:実験計画の発表(3)
同上
第5回[対面/face to face]:予備実験の報告(1)
全員:
データの分析、視覚化、傾向や変動の判断、データに基づいた改善(本実験の計画)などを学びます。
3年次生も4年次生も、予備実験の結果を分析し、発表して、討論します。データの分析から「わかったこと」「わからなかったこと」をまとめて、伝えて、話し合う練習をします。
第6回[対面/face to face]:予備実験の報告(2)
同上
第7回[対面/face to face]:予備実験の報告(3)
同上
第8回[対面/face to face]:先行研究をまとめる(1)
全員:
先行研究や参考書、統計資料などを読み、現在の研究の流れや社会のニーズの中に自分の実験を位置づけます。研究のストーリーをまとめあげる方法について解説します。
第9回[対面/face to face]:先行研究をまとめる(2)
同上
第10回[対面/face to face]:先行研究をまとめる(3)
同上
第11回[対面/face to face]:本実験の報告(1)
全員:
データの分析、視覚化、傾向や変動の判断、データに基づいた改善(継続実験の計画)などをさらに学びます。
3年次生も4年次生も、本実験の結果を分析し、発表して、討論します。データの分析から「わかったこと」「わからなかったこと」をまとめて、伝えて、話し合う練習をします。
第12回[対面/face to face]:本実験の報告(2)
同上
第13回[対面/face to face]:本実験の報告(3)
同上
第14回[対面/face to face]:まとめ(1)
全員:
各自、自分の研究のセールスポイントを抜き出し、これを伝える題目を考えて発表します。卒論のストーリーを端的に伝える練習をします。
3年次生は小実験、4年次生は本実験のレポートを提出します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎週、課題をだしますので、各自取り組み、提出して下さい。以下、いくつかの課題を例示します。本授業の準備・復習時間は、それぞれ平均3時間を標準とします。
○興味がある実験について標的行動(従属変数)、介入方法(独立変数)、実験計画法の3つを考え、提案するための資料を作成する。
○実験計画について予測する結果を作図する。
○5つ以上の先行研究を表にまとめる。
テキスト(教科書)Textbooks
○島宗 理 (2019). ワードマップ 応用行動分析学 —ヒューマンサービスを改善する行動科学— 新曜社
参考書References
○研究テーマや課題に応じて、適宜、資料を配付し、参考文献などを紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
○授業参加(40%)および授業課題の遂行度(60%)から成績を評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今年度から課題の提出期限をゆるゆるにしましたが,そのせいか3年生で実験を完了できた人の数が激減してしまいました。提出期限はゆるゆるなまま3年生のうちに実験を完了する手段を考えてみます。
その他の重要事項Others
○ この科目は本年度より3年次生と4年次生の合同授業となります。重複履修を原則としていますので、3年次と4年次には同じ教員の研究法Ⅰ・Ⅱを受講してください。
○ 研究テーマは受講生の興味を最優先して決めます。行動分析学は研究対象を限定しません。基本的に何でも研究できると考えて下さい。ただし、大学生活のかなりの部分をかけて取り組む研究ですから、自分の得意なこと、興味があること、これだけは人に負けないぞと自信があること、そういう自信をつけたいことなどを選んで下さい。こんなことでも実験できるのだろうか?と思いとどまらず、ぜひ一度相談して下さい。卒論ですから、大がかりな実験はできませんが、世界に二つとない実験を共につくりましょう。
○ オフィスアワーは春学期,秋学期ともに火曜日の2限,場所は研究室(富士見坂校舎6F9号室)です。