文学部Faculty of Letters
HUG300BF（人文地理学 / Human geography 300）人文地理学特講（３）Special Theme on Human Geography (3)
松井 圭介Keisuke MATSUI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | A3457 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 地理学実験室（２）（１２００） |
| 配当年次Grade | 3～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 3～4 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 地理学科 |
| 他学科公開科目 | |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Geography is the study of the characteristics of human life and culture, especially in terms of their interaction with the environment. Cultural geography, in particular, has been strongly interested in the relationship between humans and places. Human beings have used places as resources under the constraints of given environmental conditions. As a result, we can say that a variety of local characteristics have been produced in human life. In this course, students will learn to understand the dynamism of human power over places through lectures on the processes by which places take on special meaning, are given value, and are commodified. In particular, students are expected to deepen their understanding of the current situation and issues surrounding the commodification of culture through the lectures and pre and post-lecture studies. The topics to be covered in the lectures will be determined based on the interests of the students.
Students are expected to search for and read relevant literature and collect information on the region as preparatory study. Students are required to submit a reaction paper and a small issue in each class session, so they should review the contents of the class and prepare homework assignments.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course conten.
The evaluation will be based on the ratio of the end-of-term report or written exam (50%) and the reaction paper or small issue (50%) to be submitted after the lecture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
地理学とは，人間の営む生活文化の諸特性について，とくに環境との相互作用から考える学問である。なかでも文化地理学は，人間と場所との関わりに強い関心を有してきた。人間は所与の環境条件の制約のもと，場所を資源として利用してきた。その結果，人間生活には多様な地域性が生み出されてきたといえる。本講義において受講生は，ある場所が特別な意味をもち，価値づけがなされ，商品化されていくプロセスに関する講義を通して，人間による場所に働く力にのダイナミズムを理解することを学ぶ。なかでも文化の商品化をめぐる現状と課題について，講義と事前事後学習と通して，理解を深めていくことが期待される。なお講義で取り上げるトピックスについては，履修者の関心にも留意したうえで決定する。
到達目標Goal
本講義では次の3段階の達成目標を設定する。
第1段階：受講生はまず初めに，文化地理学・人文地理学の学説史の流れを理解することが求められる。古典理論(20世紀初頭)から現代の潮流(21世紀)を学ぶことを通して，履修者は文化地理学的なモノの見方・考え方の基礎を修得する。
第2段階：複数の 具体的なトピックスに関して，文化地理学研究の具体的な内容紹介を通して，受講生は場所の政治学にかかわる文化地理学的な知の営みの一端を理解することが期待される。
第3段階：以上を通じて受講生は，文化地理学に関わる批判的・創造的思考力，文化的現象の分析力，文化的課題への対応力などに関わる知識や思考様式を身につけることが期待される。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業では，対面講義を主に必要に応じて，オンデマンド教材（講義）を活用しながら進める。対面講義については，教員による説明が主となるが，オンデマンド教材を活用した講義においては，テーマに沿った文献調査やリアクションペーパー作成が求められる。提出されたリアクションペーパー等のフィードバックを対面講義で行いながら，講義内容の理解を深化させていく。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：はじめに・Introduction
オリエンテーション（本講義の目的と概要）を説明，文化地理学の枠組み（地理学の見方・考え方）
第2回[対面/face to face]：文化地理学の展開（1）
文化地理学の古典理論（文化生態・文化伝播・文化景観など）
第3回[対面/face to face]：文化地理学の展開（2）
現代地理学への道（計量主義・新しい文化地理学の勃興）
第4回[対面/face to face]：景観と環境から読み解く地域社会（1）
ケーススタディ：五箇山・白川郷の集落景観と地域生態①
第5回[対面/face to face]：景観と環境から読み解く地域社会（2）
ケーススタディ：五箇山・白川郷の集落景観と地域生態②
第6回[対面/face to face]：文化景観をめぐるポリティクス（1）
文化遺産をめぐる場所のポリティクス
第7回[対面/face to face]：文化景観をめぐるポリティクス（2）
都市景観にみる権力と政治性①
第8回[対面/face to face]：文化景観をめぐるポリティクス（）
都市景観にみる権力と政治性②
第9回[対面/face to face]：世界遺産と宗教ツーリズム①
インバウンドツーリストは熊野古道に何を求めるのか？
第10回[対面/face to face]：世界遺産と宗教ツーリズム②
なぜキリシタンが観光資源化されるのか？ 長崎におけるカトリック
第11回[対面/face to face]：世界遺産と宗教ツーリズム③
なぜキリシタンが観光資源化されるのか？ ホスト地域の観光動態と戦略
第12回[対面/face to face]：世界遺産と宗教ツーリズム④
キリシタンの資源化はいかになされたのか？ 世界遺産への動き 教会を訪れる人びと
第13回[対面/face to face]：世界遺産と宗教ツーリズム⑤
キリシタンの資源化はいかになされたのか？ 創造される聖地巡礼
第14回[対面/face to face]：世界遺産と宗教ツーリズム⑥
場所の商品化は何をもたらすのか？ 信仰か観光か 持続可能なツーリズムとは
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講生は準備学習として，関連文献の探索・精読や地域情報の収集を行う。各授業回ではリアクションペーパー・小課題の提出が求められるので，授業内容の復習とともに宿題作成を授業時間外に行う。本授業の準備・復習時間は4時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しない。
参考書References
松井圭介（2017）：『観光戦略としての宗教‐長崎の教会群と場所の商品化』筑波大学出版会．
山中 弘編（2013）：『宗教とツーリズム』世界思想社．
竹中克行ほか（2009）：『人文地理学』ミネルヴァ書房．
森 正人・中川 正（2022）：『文化地理学ガイダンス（改訂版）』ナカニシヤ．
講義の中で必要に応じて指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末レポートもしくは筆記試験(50%)および講義終了後に提出させるリアクションペーパー・小課題（50％）の比率で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目（授業担当者変更）のため，アンケート未実施。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
シラバス作成時点では，全授業を対面講義で実施する予定であるが，感染症の状況や教員の都合などにより，オンライン（オンデマンド）講義になる場合がある。その時には，講義中に周知する。