文学部Faculty of Letters
HIS200BE （史学 / History 200）日本史特講XISpecial Lecture on Japanese History XI
遠藤 慶太Keita ENDO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | A3216 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Ｙ‐Ｙ４０３ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 2～4 |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2～4 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 史学科 |
| 他学科公開科目 | ○ |
| クラスGroup | |
| 昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The aim of this course is to teach students basic knowledge and methods of research about the old Japanese history book, ' Rikkokushi '（Chronicles of the Japan）. ' Rikkokushi ' is not only a basic historical source of ancient history, but has been read as a classic for a long time. Behind the Type text and Electronic text that we see today, there are books that have been transcribed, published, and even unique annotations. In this lecture, we will take a concrete article on ' Rikkokushi ' and consider the meaning of writing History while paying attention to the characteristics of each Text.
Students are expected to complete the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than an hour he in class.
The overall class grade will be determined by the following criteria: Report: 70%, Contribution during class: 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義は、日本最初の公式な歴史書である六国史について、基礎的な知識や調査の方法を習得することを目的とする。『日本書紀』をはじめとする六国史は古代史の基本史料であるだけでなく、古典として長く読み継がれてきた。現在のわたしたちが目にする活字や電子テキストの背後には、時代ごとの写本や刊本、個性的な解釈が存在する。この講義では六国史の具体的な記事を取りあげ、テキストの特色にも注意しながら、歴史を書き記す意味について考えてゆく。
到達目標Goal
六国史各自の成り立ちや特色について、史料的根拠や歴史学の研究の現状に即して理解し、その内容を説明できるようになることを目標とする。そのためには漢文で書かれた記事の内容やテキスト（写本、刊本、注釈）を比較しながら、史料批判に代表される歴史学の基本的な考え方を学び、論理立てて自ら判断する思考を養っていきたい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式で、受講生の質問にも応えながら進行します。実際に史料を読んでもらうことや、調べてもらったことを発表してもらうこともあります。受け身ではなく意欲ある受講が、より深い学びにつながると考えるからです。前回の授業のリアクションペーパーからいくつか取り上げて授業内で紹介し、さらなる議論に活かしてゆきます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：六国史について
ガイダンス／六国史についての概説
第2回[対面/face to face]：日本書紀の成立と受容
日本紀講と写本のながれ
第3回[対面/face to face]：日本書紀と神話
神代巻の構成と神社の伝承
第4回[対面/face to face]：日本書紀の対外交渉記事
外国史料との対応関係
第5回[対面/face to face]：日本書紀と壬申の乱
戦乱の叙述方法
第6回[対面/face to face]：続日本紀の成立
桓武天皇をめぐる修史事業
第7回[対面/face to face]：続日本紀と大仏開眼
大仏開眼記事にみる奈良時代の仏教
第8回[対面/face to face]：日本後紀とその復原
失われた歴史書の探索と出版
第9回[対面/face to face]：日本後紀の薨卒伝
官人の伝記と歴史叙述
第10回[対面/face to face]：続日本後紀と宮廷の安定
仁明天皇と「国風文化」をめぐって
第11回[対面/face to face]：日本文徳天皇実録と春秋
六国史と中国史書との影響関係
第12回[対面/face to face]：日本三代実録と儀式書
平安前期の儀礼と史書
第13回[対面/face to face]：日本三代実録と類聚国史
菅原道真の学問と歴史記事の部類について
第14回[対面/face to face]：国史を継ぐもの
六国史の後の歴史叙述／全体のまとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の講義資料を事前にwebで公開するので、各自事前に読んでおいてください。とくに質問する項目については、各自で調べておいてください。この講義の準備・復習時間は各１時間を基本とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用せず、必要資料は配布する。
参考書References
坂本太郎『史書を読む』（中公文庫、1987年）、遠藤慶太『六国史――日本書紀に始まる古代の「正史」』（中公新書、2016年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は、発言や発表など意欲ある講義参加（３０％）、小テストやレポート課題（７０％）を総合して行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義の時間内で典籍や史跡の画像や江戸時代の木版本の実物をみてもらい、関係書籍を紹介するなかで、受講生がより分かりやすく、さらに学ぶきっかけを提供できるよう心がける。