文学部Faculty of Letters
HIS200BE(史学 / History 200)西洋史特講ⅢSpecial Lecture on Western History III
吉岡 潤Jun YOSHIOKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3170 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市G‐G201 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2~4 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 史学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
This course deals with the problems of historical consciousness in Central and Eastern European countries (CEEC), especially in Poland, after the Cold War. Students are expected to learn about such topics as collective memory of communist past in CEEC, transitional justice in CEEC, and politics of memory in CEEC.
Before and/or after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content. Grading will be decided based on term-end examination (60%) and in-class contribution (40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
中・東欧諸国、特にポーランドにおける歴史認識問題について検討する。
言語、宗教、政治文化などを異にする様々な国家・民族が複雑に入り組み、起伏に富んだ歴史を歩んできた中・東欧において、歴史認識の相違は国家・民族間の対立をもたらすだけでなく、近年では同一国民を分断するようにもなっている。特に激動の現代史をくぐり抜けてきたポーランドでは、現在、第二次世界大戦期や社会主義期の記憶をめぐって「過去をめぐる戦争」と称しうる国内対立が展開され、国論を二分している。
本講義では、冷戦後の中・東欧諸国をめぐる国際関係を踏まえつつ、主にポーランドにおける歴史認識をめぐる諸問題について検討していく。具体的な検討課題として、第二次世界大戦期と社会主義期の記憶、旧社会主義国における「移行期正義」、歴史博物館と公共史(パブリック・ヒストリー)、歴史政策と記憶の政治などを予定している。
到達目標Goal
過去や歴史が政治化・紛争化する構造を、実際に展開している歴史認識問題の地域性と歴史性を踏まえて分析できるようになること。
歴史認識問題に対して、専門知としての歴史学が何をなしうるか、また何をなすべきかを考察するための手がかりを得ること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で授業を進める。授業回ごとにコメントシートを提出してもらい、そこで出された質問やコメントに対するフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:導入
歴史認識問題とは何か、歴史認識問題を検討する意義とは何か、考察する。
第2回[対面/face to face]:前提(1)
歴史学・歴史研究におけるキーワードの一つ「記憶」について解説する。
第3回[対面/face to face]:前提(2)
検討対象としての中・東欧諸国の歴史、特にポーランドの現代史を概観する。
第4回[対面/face to face]:歴史認識と国際関係(1)
冷戦後のポーランドとドイツとの間の、歴史認識をめぐる対立と相互理解の試みについて解説する。
第5回[対面/face to face]:歴史認識と国際関係(2)
冷戦後のポーランドとロシアとの間の、歴史認識をめぐる対立と相互理解の試みについて解説する。
第6回[対面/face to face]:歴史認識と国際関係(3)
冷戦後のポーランドとウクライナなどとの間の、歴史認識をめぐる対立と相互理解の試みについて解説する。
第7回[対面/face to face]:記憶の政治(1)
中・東欧諸国、特にポーランドにおける第二次世界大戦期および社会主義期の記憶について解説する。
第8回[対面/face to face]:記憶の政治(2)
ポーランドにおける「移行期正義」について解説する。
第9回[対面/face to face]:記憶の政治(3)
ポーランドにおける「過去をめぐる戦争(第一次)」について解説する。
第10回[対面/face to face]:記憶の政治(4)
ポーランドにおける「過去をめぐる戦争(第二次)」について解説する。
第11回[対面/face to face]:歴史認識問題と公共史(1)
歴史と社会とを結ぶメディアについて考察する
第12回[対面/face to face]:歴史認識問題と公共史(2)
歴史認識問題の現場としての歴史博物館について考察する。
第13回[対面/face to face]:歴史認識問題と公共史(3)
専門知としての歴史学が果たす役割について考察する。
第14回[対面/face to face]:まとめ
改めて、歴史認識をめぐる対立と相互理解について考察する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。
参考書References
授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
コメントシートの提出など平常点と、期末課題とによる評価。評価における両者間の配分は平常点のパーセンテージ:期末課題のパーセンテージで35:65ないし40:60とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
授業が対象とする地域についての知識は必要ありません。ヨーロッパ(特に東ヨーロッパ)の近現代史、日本も決して無縁ではない歴史認識問題などに関心のある方の受講を歓迎します。