文学部Faculty of Letters
PHL300BB(哲学 / Philosophy 300)哲学特講(5)-1Special Lecture on Philosophy (5)-1
西塚 俊太Shunta NISHIZUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A2220 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y402 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 2~4 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 哲学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The aim of this course is to acquire an understanding of Japanese thought and philosophy through reading "An Inquiry into the Good" by Kitaro Nishida. By the end of this course, students should be able to fully grasp the feature of Japanese thought and culture.
Student will be expected to have completed the required assignments after each class. Your study time will be more than five hours for a class.
Grading will be decided based on Short reports 45%, term-end reports 55%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では、日本の近代哲学を代表する西田幾多郎の著作を読み解くことを通じて、日本近代思想の一端の把握を目指していく。講義形式ではあるが、原典の読解を軸にすることで、最終的に自身で哲学書を読み進めていく力を養成することを目的としている。
到達目標Goal
・日本近代の哲学書を読み解くことが出来る。
・テキストに含まれている論点を自身で見出すことが出来る。
・哲学的思索や考察内容を自身の言葉として文章化し表現出来る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
※すべての回において「対面式」で実施する予定です。
(1)「原典読解」を中心とする講義形式を基本とする。
(2)毎回の講義時に、講義担当教員がテキストとレジュメを作成・配布し、そのレジュメをもとにして講義を進めていく。
(3)毎回の講義の終盤に、講義内容の確認と次回の講義内容へとつながるミニレポートを作成し、講義中に提出してもらうことになる。
(4)講義の始めに、前回の講義で提出された課題の講評を行いフィードバックをする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:日本近代思想を学ぶことの意味
講義内容や進め方および評価方法の説明
日本近代哲学の特徴はいかなる点に存在するのか
第2回[対面/face to face]:第一編第一章「純粋経験」
西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫)pp.17-27
以下の回のページ数はすべて岩波文庫2012年以降の版による
第3回[対面/face to face]:第一編第二章「思惟」
『善の研究』pp.28-40の解説
第4回[対面/face to face]:第一編第三章「意志」
『善の研究』pp.41-55
第5回[対面/face to face]:第一編第四章「知的直観」、第二編第一章「考究の出立点」
『善の研究』pp.56-70
第6回[対面/face to face]:第二編第二章「意識現象が唯一の実在である」、第三章「実在の真景」
『善の研究』pp.71-84
第7回[対面/face to face]:第二編第四章「真実在は常に同一の形式を有って居る」、第五章「真実在の根本形式」、第六章「唯一実在」、第七章「実在の分化発展」
『善の研究』pp.85-109
第8回[対面/face to face]:第二編第第八章「自然」、第九章「精神」
『善の研究』pp.110-127
第9回[対面/face to face]:第二編第十章「実在としての神」、第三編第一章「行為 上」、第二章「行為 下」
『善の研究』pp.128-146
第10回[対面/face to face]:第三編第三章「意志の自由」、第四章「価値的研究」
『善の研究』pp.147-159
第11回[対面/face to face]:第三編第五章「倫理学の諸説 その一」、第六章「倫理学の諸説 その二」、第七章「倫理学の諸説 その三」、第八章「倫理学の諸説 その四」
『善の研究』pp.160-186
第12回[対面/face to face]:第三編第九章「善(活動説)」、第十章「人格的善」
『善の研究』pp.187-200
第13回[対面/face to face]:第三編第十一章「善行為の動機(善の形式)」、第十二章「善行為の目的(善の内容)」、第十三章「完全なる善行」
『善の研究』pp.201-221
第14回[対面/face to face]:第四編第一章「宗教的要求」、第二章「宗教の本質」、第三章「神」、第四章「神と世界」、第五章「知と愛」
『善の研究』pp.223-263 西田の思想の総まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前学習よりも講義内で課すミニレポートを丁寧に作成することが講義内容の理解を高めるために重要となる。
また、講義内容を講義後に復習する際には、毎回の講義内で言及された「原典」を確認することが有効である。
本授業の準備・復習時間は準備1時間・復習4時間の計5時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書として西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫)の2012年以降の版を指定する。毎回の講義において必ず使用することになるため、受講に際して必須の教科書となる。教科書指定してあるので、受講希望の場合は必ず購入すること。
参考書References
参考書は毎回の講義時に各回のテーマに沿った書籍を指定していくことになる。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の講義時に課すミニレポートの評価(45%)と、学期末レポート(55%)によって評価する。
講義における質問や発言は高く評価するポイントとなる。
※すべての回において対面式で実施する予定です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
正当な理由がない遅刻者への対応をより厳密することで、途中入室者への対応で講義が中断しないようにいっそう心掛けたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
講義終了後に質問を受け付けているが、時間の余裕がない場合はhoppiiの掲示板機能などを利用しての質問を随時受け付けている。
※すべての回において対面式で実施する予定です。
担当教員の専門分野等
<専門領域>日本近代哲学・日本思想史
<研究テーマ>京都学派を中心とした日本近代哲学の研究、ならびに日本思想史(神・儒・仏・物語・武士道など)の研究
<主要研究業績>
①「「ひと」であること、「私」であること―三木清の「哲学的人間学」をめぐって―」(『日本倫理思想論究 第2号』、2014)
②『科学技術の倫理学Ⅱ』(勢力尚雅 編共著、2015)
③「『曾我物語』における敵討の動因——「実の父」の欠如と希求という観点から——」(『倫理学紀要第26輯』、2019)