情報科学研究科Graduate School of Computer and Information Sciences
COT500K1(計算基盤 / Computing technologies 500)インターネットアーキテクチャInternet Architecture
廣津 登志夫Toshio HIROTSU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 情報科学研究科Graduate School of Computer and Information Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | TZ002 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
Understanding the details of the Internet protocols and server virtualization technologies.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
Internetを支えるプロトコルの詳細とサーバ側仮想化技術を理解する。
到達目標Goal
現在のインターネット社会を支えるTCP/IPの技術詳細とその端点のサーバ仮想化について理解する。また、それらに関する最新の研究についての知見を得る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この講義ではInternet上の通信を支えるプロトコル群について学ぶ。まず、Internetのプロトコル全般について概観した後、プロトコル階層を下位レイヤから上位レイヤに向かって個別に見ていく。特にインターネット層のIPと、トランスポート層プロトコルの中心であるTCPについては、その仕組みと性質について詳しく述べる。さらにサーバサイドの仮想化技術も概観する。
講義の後半には、最新の技術に関する文献から、最新のインターネット技術について学ぶ。技術文献については、候補から各自で選定し、周辺技術の調査も含めて発表を行う。それぞれの発表の後に質疑応答とフィードバックのコメントや補足説明を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:インターネットの概観
(Overview of Internet)
階層状に構成されているネットワークプロトコルを理解するに当たって、まず全体を概観しその概要を理解する。
2[対面/face to face]:通信プロトコル
(Communication Protocol)
通信プロトコル全般について概観する。
3[対面/face to face]:データリンク層プロトコル〜その役割〜
(Role of Datalink Layer Protocols)
データリンク層のプロトコルを概観し、その役割を理解する。
4[対面/face to face]:データリンク層プロトコル〜その仕組み〜
(Datalink Layer Protocols in Practice)
Ethernet等の主要なデータリンク層プロトコル事例をベースに、その仕組みの詳細を理解する。
5[対面/face to face]:ネットワーク層プロトコルの役割
(Role of Network Layer Protocols)
ネットワーク層プロトコルの役割について理解する。
6[対面/face to face]:IP(Internet Protocol) の概要
(Overview of Internet Protocol)
インターネットにおけるネットワーク層プロトコルであるIPの基本的な仕組みを理解する。
7[対面/face to face]:IPルーティング
(IP Routing)
インターネットを支えるIPのルーティングについて、その仕組みと各種ルーティングプロトコルについて学ぶ。
8[対面/face to face]:トランスポート層プロトコルの役割
(Role of Transport Layer Protocols)
トランスポート層のプロトコルを概観し、その役割を理解する。
9[対面/face to face]:トランスポート層プロトコルの概念的モデル
(Conceptual model of Transport Layer Protocol)
トランスポート層プロトコルが実現する高信頼性通信を例に、その概念的な通信モデルを理解する。
10[対面/face to face]:TCP(Transmission Control Protocol)の概要
Overview of Transmisson Cotrol Protocol (TCP)
インターネットの通信の核をなすTCPの概要について理解する。
11[対面/face to face]:TCP輻輳制御
(TCP Congestion Control)
インターネットの混雑がある程度に抑えられているのはTCPの制御による部分が大きい。これを担っているTCPの輻輳制御について詳細に学ぶ。
12[対面/face to face]:TCP/IP最新技術
(TCP/IP Latest Technologies)
最近の新しいTCP/IPの技術について概観する。
13[対面/face to face]:サーバ仮想化技術
現在のクラウド環境を支えるサーバ仮想化技術について概観する
14[対面/face to face]:ネットワーク技術の発表
(Presentation on the Network Technologies)
各自が担当して読んだ論文について技術紹介をする。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
インターネット技術に関する論文を割り当てるので、その周辺調査と解説をする。本授業の準備・復習時間は、4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
Webから配布する
参考書References
講義中にも紹介するが、必要と思う場合は以下のものを薦める。
・J.Kurose,K.Ross, "Computer Networking --Top-Down Approach--", Addison Wesley
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートによる(100%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
CIS Moodle を用いて資料提供や発表調整を行う
その他の重要事項Others
本講義の内容は担当教員の企業でのネットワーク技術に関する研究・開発の経験を元にしている。