社会学部Faculty of Social Sciences
POL300EB（政治学 / Politics 300）行政学Public Administration Studies
谷本 有美子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | LA016 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | 【2017年度以前入学者向け科目名称】政策過程論 |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 社２０１ |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 【成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生への案内】履修年次は2～4年 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory | |
| カテゴリー（2022年度以降入学者）Category (2022～) | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2018～2021年度入学者）Category (2018～2021) | 講義・実習科目 |
| カテゴリー（2017年度以前入学者）Category (～2017) | 講義・実習科目 |
| コース・プログラム名Course/Program name |
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Outline (in English)
In principle, administration in a democratic state is based on laws and budgets determined by the parliament representing the people. As it is difficult to delegate all the complexities of modern society to the decisions of Congress, administration has discretionary powers. Because of being managed mainly by bureaucrats, administration activities have the aspect of being operated autonomously. Therefore, their omissions and negligence on implementing the public policy might cause new social issues.
From such a viewpoint, we'll set the purpose of this class "Discovering social issues from the viewpoint of public administration." After studying the basics, like system, mechanism, and characteristics of public administration, we will study the change by the political influence of administrative system and policy, then we will consider the issue of the administrative responsibility.
By the end of the course, students should be able to do the followings:
-A. To understand the basic system, mechanism, and nature of public administration
-B. To examine the policy making process in public administration and the connection with politics
-C. To acquire the ability to think practically about the problems of modern administration from the standpoint of a sovereign.
The standard preparatory study and review time for this class is 2 hours each. Students will be expected to check the priority policies of the 2023 government budget and after class collect information such as searching for newspaper articles related to the content taken up in the class. In addition, read newspaper articles routinely that are thought to have an impact on our lives.
Your overall grade will be decided based on the following,
Term-end essay exam (80%), short reports or in-class reaction papers (20%). The term-end exam may change to the report according to the university's class implementation policy. It will be informed by the learning support system of any changes.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
行政の活動は、私たちの生活に様々な場面で関わりを持つもので、民主主義国家における行政は、国民を代表する議会が決定した法律や予算に基づくことが原則とされます。しかし、複雑化した現代社会のしくみをすべて議会の決定に委ねることは困難で、行政には命令や規則などの一定の裁量権が認められており、その仕事は主に専門家集団としての官僚機構が担っています。行政の活動は、それ自体が自律的に運用される側面を有するため、その不作為や政策実施の不手際が人々の生活に影響を及ぼし、新たな社会課題を生じる可能性は少なくありません。
そうした観点から、この授業のテーマは「行政学から見た社会課題の発見」とします。私たちの暮らしと密接な関わりを有する行政について、制度やしくみとともに基本的な性質を学んだ上で、政治との関係で変化する制度や政策形成を検討し、主権者の立場から行政責任の問題等を考察していきます。
到達目標Goal
・行政の基本的な制度やしくみ、性質を理解する
・行政における政策形成と政治との関係性を検討する
・現代行政の問題を主権者の立場で実践的に考察する思考力を身につける
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち，DP1・DP5・DP6に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業はパワーポイントや、レジュメを使用し、講義形式で進めます。新聞記事等を活用して可能な限り政治と行政の最近の動きを交えます。取り扱った内容に関連して、適宜、リアクションペーパーの提出を求めます。提出されたリアクションペーパーについては、授業内でいくつか取り上げて全体に向けてフィードバックしていきます。
前半は行政の制度や仕組みを中心に、後半は政策の形成過程を中心に解説します。終盤では、現代の行政活動事例について行政責任・行政統制の論点も踏まえながら検討し、行政課題と社会課題との関係性についても考察をすすめていきます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：行政学－身近なところからのアプローチ
私たちの生活と行政との関係について概説し、授業で扱う行政の問題を俯瞰する
第2回[対面/face to face]：行政国家の成り立ちと行政学の展開
政府の役割が増大し、行政官僚制が形成されてきたプロセスを詳説した上で、その学問領域としての行政学の展開について概説する（テキスト第2-3章参照）
第3回[対面/face to face]：現代の政府体系
政府概念や政府体系の構造等、現代行政の枠組みを形成する基本的なしくみ・制度について概説する（テキスト第4章参照）
第4回[対面/face to face]：日本の内閣制度と国地方関係
日本の内閣制度と国地方関係について、行政改革や分権改革の動向を交えながら詳説する（テキスト第5章参照）
第5回[対面/face to face]：日本の行政組織と中央省庁改革
日本の行政組織とその政策立案システムについて概説した上で、橋本行革以降に変化した政策形成過程の実際を検討する（テキスト第8章参照）
第6回[対面/face to face]：公務員制度と人事・給与システム
行政を中心的に担う公務員に関する制度と人事・給与に関わるしくみについて詳説する（テキスト第9章参照）
第7回[対面/face to face]：行政活動と政策
行政活動のプログラムである政策の構造や政策体系に加え、その形成過程や理論モデルについて詳説する（テキスト第11章参照）
第8回[対面/face to face]：政策作成と決定－予算案の調整過程から
行政による政策案作成から政府案としての決定に至るプロセスを俯瞰した上で、予算案・法律案の調整過程を検討する（テキスト第8章及び第12章参照）
第9回[対面/face to face]：行政のIT活用と政策実施の体制
政策執行の基準や、実施体制・手法について、近年のIT・デジタル戦略の動向も踏まえ実践的に検討する（テキスト第13章参照）
第10回[対面/face to face]：行政の活動－規制行政
行政による課題解決方法として、規制行政を取り上げ、その権力性についての理解を深める
第11回[対面/face to face]：行政の活動－サービス提供活動
行政による公共財提供の側面を取り上げ、行政資源配分の選択肢について検討する
第12回[対面/face to face]：政策の評価
現代日本で導入されている政策評価の仕組みについて概説した上で、フィードバックの実際を検討する（テキスト第14章参照）
第13回[対面/face to face]：行政責任と行政統制
行政活動に対する民主的統制のあり方を中心に検討する
第14回[対面/face to face]：行政学から見た社会課題の発見と政策作成
行政課題と社会課題とのつながりを認識した上で、実現可能性を踏まえた政策を考案する
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
・授業で取り上げた内容に関連した新聞記事を検索する等の情報収集を行う
・2023年度政府予算の重点政策を調べる
・自分たちの生活に影響があると考えた内容の新聞記事を日常的に読む
テキスト（教科書）Textbooks
森田朗（2022）『新版 現代の行政〔第2版〕』（第一法規）
参考書References
伊藤正次・出雲明子・手塚洋輔『はじめての行政学』（有斐閣）
今村都南雄・武藤博己・沼田良・佐藤克廣・南島和久『ホーンブック基礎行政学』（北樹出版）
金井利之『行政学概説』（放送大学教育振興会）
西尾勝『行政の活動』（有斐閣）
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績は、期末の論述試験（80％)に授業内のリアクションペーパー・小レポート提出状況等（20％）を加味し、総合的に評価します。なお、大学の授業実施方針に応じ、期末はレポート提出に変更する可能性があります。変更の際は学習支援システムでお知らせします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生からの質問や理解度に応じて、後日授業での補足説明や追加資料配布等を行います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
レジュメ以外の資料配布は学習支援システムを通じて行います。