デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
LANe500N4(英語 / English language education 500)テクニカルライティングTechnical Writing
豊島 純子Junko TOYOSHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | U3000 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 基盤科目 |
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Outline (in English)
Modern engineers need strong communication skills to be successful in the global world. This course aims to improve graduate students' verbal English communication skills, especially writing skills, to thrive in the worldwide engineering community. The course aims to instruct students on structuring explicit, concise, and audience-directed texts. The 14-week course consists of lectures, writing projects, discussions, and presentations. Students learn to write documents such as e-mail messages, PowerPoint presentations, CVs, and academic papers. Also, they will collaborate with their peers to critique the assigned writing tasks. The final goal of this course is to write an English abstract of their research. Before writing their abstracts, students will read English academic articles related to their specializations. They will review the content and make presentations about their chosen articles to familiarize themselves with common phrases and expressions applicable to their writings. Students will make their final presentations on their abstracts.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
Emailの普及とグローバル化により、自らの考えを英語で発信できる能力━特にライティングによるコミュニケーション力━が社会で活躍するための要件となってきています。
この授業の目的は工学系大学院生にとって特に重要な「メッセージを具体的かつ論理的に相手に伝える機能的な英語ライティング力」を身につけることです。この目的を達成するために相手(情報の受け取り手)を常に意識しながら、しっかりと組み立てられた明快な英文を書くための考え方とスキルを学びます。
到達目標Goal
英文ライティングにおいて、自分の伝えたいメッセージを相手に正確に伝え、その内容を納得してもらうには、文章のストラクチャー(組立て)がきわめて重要です。
この授業の目標は「読み手にとってわかりやすい機能的な英文を書けるようになること」です。そして、その目標を達成するために工学系大学院生に必須のEmail、CV(英文履歴書)、英語プレゼンテーション原稿、アブストラクトを題材に英語で書く練習をします。特に論文要旨を200ワード程度に凝縮させるアブストラクトを書くには「誰の為」、「何の為にその研究を行ったか」、そして「既存研究と比べてどこが新しいのか」を明示する必要があります。要点を簡潔に表現する能力は、研究活動のみならず、様々な場面で不可欠と言えます。修士論文の冒頭に必要なアブストラクトを自信をもって書けるように授業でしっかり学んでいきましょう。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義と実習からなり、オンラインと対面の両方で行います。4/11の初回授業は授業の概要と進め方を対面で説明します。尚、学習支援システムの「お知らせ」にオンライン授業用URLをアップロードしますので確認ください。
テキストにそって各テーマ(Email, CV,英語プレゼンテーション、英語要旨等)に関する講義を受けた後、受講者はライティングの課題に取り組みます。テキスト以外にOWL/Purdue Writing Lab, British Council等の優れた英語学習サイトを題材にして学びを深めます。
受講者は講義後に作成した原稿を相互にピア・レビューしあいます。中間と学期末の課題は口頭発表していただきます。各自のプレゼンテーション技術の向上のため、発表はビデオ撮影し、聞き手である教員、TA、受講者がフィードバックします。
尚、ライティングの課題は主として学習支援システムでフィードバックしますが、授業内でコメントする場合もあります。
最終課題は修士論文執筆時に必要なアブストラクト(英語要旨)で、各自の研究テーマにそって書き上げます。アブストラクトを執筆する準備としてそれぞれの専門分野の英語論文をレビューし、専門用語や表現を学びます。また英語研究論文を書く上で重要な引用文献の書き方等のスキルも学習します。
尚、詳細な授業計画と内容は4/11の初回授業で説明します。授業の進捗やCOVID-19の感染状況により内容を一部変更する場合があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:テクニカル・ライティング概論
初日はガイダンスとテクニカルコミュニケーションについてお話します。
2[オンライン/online]:英語ライティングの基本(パラグラフ構造とエッセーについて)
英語のパラグラフ、エッセイの書き方を復習し、実際に書く練習をします。
3[オンライン/online]:英語論文の書き方
"Keys to Writing Great Papers"の講読
大学院生向けに英語論文執筆の秘訣が書かれた"Keys to Writing Great Papers"を読み、優れた英語論文を書くための心構えと方法を学びます。
4[オンライン/online]:第3章 英文メール術
英文メールの基礎と構成を学びます。そしてフォーマルとインフォーマルなライティングの違いと書き方を学習します。
5[対面/face to face]:第3章 英文メール術
さまざまな事例を研究して実際に書く練習をします。
6[オンライン/online]:第6章 CV、レジメ(英語履歴書)
自分の経歴と業績をCV、レジメのフォーマットにまとめる方法を学びます。
7[オンライン/online]:第6章 CV、レジメ(英語履歴書)
CV、レジメを実際に書く練習をします。
8[対面/face to face]:Article Review
各自の専門分野の英語論文をレビューして発表します。発表はビデオ撮影します。発表者はビデオ録画、教員、TA、受講者によるフィードバックを参照して自己省察レポートを書きます。
9[オンライン/online]:第4章 プレゼンテーションの極意
英語プレゼンテーションの事例研究を行い、実際にロジカルなプレゼンテーションを組み立てる練習をします。
10[オンライン/online]:第4章 プレゼンテーションの極意
新形態のポストカードプレゼンテーションの練習をします。
11[オンライン/online]:第1章 アブストラクトの書き方
アブストラクト(英語要旨)の構成を学び、実際に書く練習をします。
12[対面/face to face]:第1章 アブストラクトの書き方
作成したアブストラクト第一稿をピア・レビューし、フィードバックをもとに原稿を修正して仕上げます。
13[対面/face to face]:第1章 アブストラクトの書き方
アブストラクトを書いた研究について口頭発表後、アブストラクト最終稿を提出します。発表はビデオ撮影します。発表者は教員、TA、受講者のフィードバックとビデオ録画を参考に省察レポートを書きます。
14[オンライン/online]:まとめ
第13回目の授業で提出されたアブストラクトを教員が添削し、各受講者にフィードバックします。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講者は各回の学習内容をテキストにそって予習し、授業にのぞみます。ライティングの課題は各自が期日までに授業外で準備し、授業時にピア・レビューし、グループまたは個人でプレゼンテーションをします。
Midterm Reviewには各自の専門分野の英語論文をレビューして口頭発表していただきますので、紹介する英語論文を探しておいてください。そして、最終課題として各自の研究を題材に英語要旨を書きますので、研究テーマ(学部の卒論テーマも可)を考えておいてください。
尚、本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・「ハーバードでも通用した研究者の英語術-ひとりで学べる英文ライティング・スキル」 島岡 要、Joseph A.Moore、羊土社、ISBN978-4-7581-0840-9
参考書References
・「Keys to Writing Great Papers: Advice for Graduate Students and Young Researcher」(中島エリザベス著、BookWay)
・Rosenberg, B.(2005). Technical Writing for Engineers and Scientists. New Jersey:Pearson Education.
・Wallwork, A.(2011). English for Writing Research Papers.New York: Springer
・Zemach, D.E., Broudy, D.,&Valvona, C.(2011). Writing Research Papers - From Essay to Research Paper . Oxford: Macmillan Education
・「科学技術系の現場で役立つ英文の書き方」(N.マッカードル、J.T.ムラオカ、時国滋夫著、講談社サイエンティフィック)
・「ポイントで学ぶ科学英語論文の書き方」(小野義正著、丸善株式会社)
・「理系研究者のためのアカデミック・ライティング」(ヒラリー・グラスマンーディール著、東京書籍)
・The Purdue Online Writing Lab(OWL) https://owl.english.purdue.edu/
成績評価の方法と基準Grading criteria
・Midterm Review 25%(Presentation 15%, Paper 10%)
・課題 25%
・最終課題 40%(Presentation 12%, Paper 28%)
・授業への取組み 10%
・授業を3分の1を超えて欠席した場合、単位は不可とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「修士論文の冒頭に必要な英語要旨の構成や書き方がわかって、大変ためになった」、「自分の研究分野の英語論文を読む機会ができてよかった」「学会参加の際に役立つ知識やスキルを学べ、大いに役立った」というコメントをいただきました。ライティング力だけでなくコミュニケーション力を高めるために、日常生活で使用頻度の高い実践的な内容を選び、授業を進めてまいります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業に参加できるデバイスを用意してください。
その他の重要事項Others
ニューヨーク州立大学(UB)で理工系学生(STEM)向けのテクニカル・コミュニケーションを修了し書籍および実務翻訳を手がけてきた教員が、機能的で明快な英文ライティングの書き方を指導します。