デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design
DES100ND(デザイン学 / Design science 100)デザイン理論(SD)Design Theory
秋元 淳Jun AKIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学部Faculty of Enginneering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | B2345 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2023年度~)Category (2023~) |
システムデザイン学科 専門科目 基礎科目 |
カテゴリー(2019~2022年度)Category (2019~2022) |
システムデザイン学科 専門科目 基礎科目 |
カテゴリー(招聘学科)Category | SD |
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Outline (in English)
This course is provides a basic course in contemporary design. Participants will learn about the concepts that form the basis of design in this day and age, along with the individual principle components of design—that is, the “theory of design,” through various subjects of design, case studies, and more. In doing so, the goal is not master design-technic, but to foster within each participant the perspectives necessary to uncover social challenges and link them to solutions, as well as an awareness of design as a way to proactively build a more livable and hopeful society for all.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業は「デザインの現在地を知る基礎講座」です。デザインが対象とする領域と事象の幅、デザインに対する解釈の幅、それぞれが大きく拡がっている現在における2つのデザインの理論を理解します。一つは「デザインという営為の基礎を成す普遍としての考え方=理論」であり、もう一つは「様々なデザインのそれぞれを成り立たせている個別解としての考え方=理論」です。今日のデザインはそれら双方の理論の上に、私たちの日常のあらゆる場面で機能していると考えられます。
人間が誰でもより良く、希望をもって生きられる社会であるためにデザインが必要とされているいま、この授業では、「ものごとをデザインする」という姿勢で、受講者の皆さんがデザインと主体的に関われる姿勢を涵養することを目的としています。
到達目標Goal
・今日の社会におけるデザインの基本的な位置づけ、デザインが社会の中でどのように理解されて機能しているかを理解します。
・具体的なデザインの実践内容と担い手の想いに触れ、理解します。
・これからの自らの活動にデザインの方法論を反映させていくための視野を養い、実践の素地をつくります。
・デザインに対する省察的な態度を身につけ、デザインの担い手としての意識を高めます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部システムデザイン学科ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・オンラインによる講義形式を基本とします。デザインがどのような目的意識と意図のもとで、どのような「社会システム」として構築され機能しているのか。社会において何が課題とされ、それに対してデザインとしてどういった提案ができるのか。デザインには何が期待されているのか。これらの考察を促すために、多様なデザインの事例紹介を軸とした講義を実施します。
・授業期間の前半では社会とデザインの関係を理解するための基礎的な講義を実施、中盤での途中まとめを挟んで、後半に具体事例の紹介・解説を実施して、最後の総括へと至る予定です。
・事例は様々な分野のグッドデザイン賞の受賞事例を題材とします。そこから読み取れる目的性、意義、特色、可能性などについて掘り下げていきます。授業で取り上げるデザインの事例やテーマは、なるべくその時々の社会の状況に則したものを選択していきます。なお、事例の紹介においては、デザインの当事者を外部講師としてお招きしてオンライン講義を行う回も設ける想定です。
・成績評定は期間中に1回課すレポートの成果を主体に行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:ガイダンス/グッドデザイン賞の紹介
・講師自己紹介
・本授業の内容展開のベースとなる「グッドデザイン賞」に関する説明(歴史および概念など)
2[オンライン/online]:社会の変化とデザインの変化
社会の変化と、デザインの対象及び目的の拡張との関係に関する考察
3[オンライン/online]:最新グッドデザイン賞から見るデザインの諸相
最新グッドデザイン賞受賞対象から見えてくること
4[オンライン/online]:産業構造の変化とデザイン
製造中心から情報化・サービス化への移行に伴うデザインの展開
5[オンライン/online]:デザインの本質
今日のデザインに期待されることの本質
6[オンライン/online]:最新グッドデザイン大賞
グッドデザイン大賞とその候補デザインを通じて見えてくるもの
7[オンライン/online]:事例:社会課題とデザイン
地域社会の活性を指向したデザイン
8[オンライン/online]:事例:社会課題とデザイン
福祉的な視点とアプローチを伴ったデザイン
9[オンライン/online]:事例:社会課題とデザイン
環境施策とデザイン
10[オンライン/online]:事例:社会課題とデザイン
サービス提供としてのデザイン
11[オンライン/online]:事例:社会課題とデザイン
社会改革とデザイン
12[オンライン/online]:デザインへの批判的省察
デザインと「ユーザー」との関わり
13[オンライン/online]:デザインへの批判的省察
「人間中心」という今日のデザインにおける基礎的な考え方に対する批判的考察
14[オンライン/online]:最終まとめ
総括およびレポート提出
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・つねに社会の動向、人々の関心、情報の流れを意識して、デザインがそれらとどのように関わっているかに目を向けるようにしてください。「デザインは社会の変化と軌を一にする」「誰に対しても・どのようなことに対してもデザインが関わる」という認識のもと、自らが関心のある事象に対して「デザインの対象として捉えてみる/デザインがどのように関われるか探ってみる」という視点を持ち続けてください。そうした関心へ応えられる授業内容を目指したいと思います。
・授業内で紹介したデザインの事例について、積極的に追加情報を得て自らの関心事となるように心がけてください。
・2023年10月に東京都内で開催する予定の、最新グッドデザイン賞受賞作の紹介イベントを視察することを勧めます。様々な領域と分野に広がっているデザインの最新の実践例に触れることができます。
本授業の準備学習・復習時間は、各1時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし (授業時間内で指示することがあります)
参考書References
特になし (授業時間内で指示することがあります)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業の期間中を通じて1回課すレポートの成果を主体に、授業への参加度も加えて総合的に判断して評定を実施します。レポートとして課す内容は、授業への参加度合いが著しく低い場合には対応が難しいテーマを想定しています。なお、テストは行わない予定です。
出席度数が高くてもレポートの提出が行われなかったり、授業内容の理解度・解釈度が希薄なレポート内容であるとみなした場合(一度も授業に出席しなくても書けるような観念的な内容に終始している場合など)は合格評価をしません。
評価の内訳:
レポート提出(100%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートの回答を確認し、授業に活かすことに務めています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインでの実施を予定しているため、対応できる通信環境と情報端末を用意してください。
その他の重要事項Others
・担当講師がグッドデザイン賞の事業運営に携わっているため、本授業で扱う内容は、基本的にグッドデザイン賞という固有の制度を通じたことがベースになる点を、前提として予め承知しておいてください。なお、グッドデザイン賞はデザインのあり方や価値を定める絶対的な正解や正論ではありませんから、この授業で受講者の皆さんへ「正しいデザイン」を教えるといった意図はありません。あくまでもデザインについて理解し考えを深めていく上での、ひとつの相対的な見方と考え方が、グッドデザイン賞というフィルターを通じて提示されていると認識して、授業に臨んでもらえるのがよいでしょう。その上で、自分自身はそのようなデザインのあり方に対してどのように考えるか、受講者自らの思考を巡らせるきっかけとしてもらいたいと考えます。
逆に言うと、グッドデザイン賞という制度に対する根本的な疑問や不信感を持っていて、そもそもアレルギーを感じているような人だと、授業内容への関心が持てないことが予想されるため履修は薦めません。
・実技習得目的での、描写や造形や編集行為などに関する演習・ワークショップの類は実施しません。
・レポートを課す際は、原則的に提出締め切り日の一ヶ月前には予告を行います。またレポートは原則として授業支援システムを介してのデータでの提出・受取とします。
・当シラバスで記した「授業計画」に関して、取り上げる事例の順番やテーマはその時々の社会情勢などを反映して、当初想定から変更することがあります。