通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
LIT100TC（文学 / Literature 100）日本文芸学概論(春期スクーリング)Introduction to Japanese Literary Arts
栗山 元子Motoko KURIYAMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | 14002 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | |
| 科目種別Class Type | |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 春期 |
| 期間Period | 春期 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this course,we will read "The pillow book(Makura no soushi)"written by Sei syounagon who is the famous female writer represented the Heian-period.By reading carefully,you will understand what is the achievement of this work.And you will aquire the knowledges about the history and the customs of Heian-period that is essential for understanding Japanese classsic literature.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では平安期を代表する古典文学である『枕草子』の作品世界について学んでいきます。具体的には日記的章段と呼ばれる、清少納言の体験した宮中での日常や出来事を記した箇所を取り上げ読んで行く予定です。紫式部と並び称される清少納言ですが、どういったところが才女とされるのか、また自慢話が多いとされる評価については本当のところはどうなのか、この作品が書かれた時代背景などにも留意しながら、いくつかの章段を丁寧に読み進めつつ考えていきます。あわせて本文の表現を深く味わい、古典文学の世界の魅力を味わっていきます。
到達目標Goal
①古典の本文を毎回読んで行くことで、古文を読むにあたっての必要な知識（文法・時代背景・文学史）を得る。
②『枕草子』の文学史的意義やその作品の魅力などについての知識を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎回講師作成のプリントを配布します。内容の理解のためにパワーポイントを使用します。また毎授業ごとにリアクションペーパーの作成を課します。フィードバックは全体に向けて、各授業時の冒頭で行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第一回[対面/face to face]：オリエンテーション
／『枕草子』の書かれた時代についての概説
授業内容・方針についての説明と、平安期の後宮と女房についての講義を行う。
第二回[対面/face to face]：清少納言について
清少納言をめぐる人間関係や家系などについて講義を行う。
第三回[対面/face to face]：『枕草子』の書かれた時代
『枕草子』の書かれた時代について、政治の動きを中心に人物関係を押さえながら学ぶ。
第四回[対面/face to face]：中宮定子について
清少納言のつかえた中宮定子について、『枕草子』以外の資料も参考にしながら学ぶ。
第五回[対面/face to face]：中関白家の人々について
定子中宮以外の中関白家の人々について、『枕草子』以外の資料も参考にしながら学ぶ。
第六回[対面/face to face]：『枕草子』の章段・諸本について
『枕草子』の本文の系統や章段の分類などについて学ぶ。
第七回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む①
第七十八段「頭中将のすずろなるそら言を聞きて」を読む（章段数は新編日本古典文学全集本に拠る）。
第八回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む②
第百三十段「頭弁の、職にまゐりたまひて」を読む。
第九回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む③
第百三十七段「殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来」（前半部）を読んでいく。
第十回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む④
第百三十七段「殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来」（後半部）を読んでいく。
第十一回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む⑤
第百七十七段「宮にはじめてまゐりたるころ」を読んでいく。
第十二回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む⑥
第二百八十段「雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて」を読んでいく。
第十三回[対面/face to face]：『枕草子』日記的章段を読む⑦
第二百二十四段「御乳母の大輔の命婦、日向へくだるに」を読んでいく。
第十四回[対面/face to face]：まとめ・理解度の確認
全体をふりかえってのまとめとフィードバック、理解度の確認のための小テストを行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。授業前には、次回とりあげる章段をあらかじめ入手・閲覧可能なテキストで読み、分からない用語や人物関係などについて調べておいてください（二時間）。また授業後には授業内容を整理・復習して要点を理解し、さまざまなテキストなどの解釈にも触れ、学びを深める（二時間）ことを行ってください。
テキスト（教科書）Textbooks
講師作成のプリントを配布します。
参考書References
松尾聡・永井和子注訳『枕草子』（小学館新編日本古典文学全集１８，小学館）、萩谷朴校注『枕草子』上・下（新潮日本古典集成）、上坂信男・神作光一ほか訳注『枕草子』上中下（講談社学術文庫）、赤間恵都子『歴史読み枕草子ー清少納言の挑戦状』（三省堂）、山本淳子『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』（朝日新聞出版）など。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業時に作成するコメントシートによる評価（７０％）と学期末の理解度の確認のための小テスト（３０％）とを合算して成績を付けます。評価の基準はいずれも授業内容を理解し、その上でさらに深く学ぼうとする姿勢や丁寧に課題に取り組む姿勢が見られるか、自らの意見を整然と述べ、説得力ある考察を展開できているかで判断していきます。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
古文が苦手な人や、学び直したい人にも理解しやすいように、わかりやすい授業を心掛けます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
特になし