通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
MAN300TG(経営学 / Management 300)事業創造論(後期メディア)Business start up
稲垣 京輔
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 66017 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 稲垣 京輔 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 後期メディア |
期間Period | 後期 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通教』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this lecture, we will learn about the business creation process of a company in the early stages of its founding, and the managements and organizational behaviors to overcome maturity. Especially, we will deepen our understanding of the activities of small and medium-sized enterprises or venture companies as the main actors of change through some case studies based on the theory of business organization and strategy.
This lecture is in the form of video learning. Lecture materials only contain summaries, so be sure to take notes while studying. Also, use the quiz to know your proficiency level and learn the main points of the lesson content.
For intermediate assignments, one of (1) scoring or individual evaluation / correction, (2) overall comment, and (3) posting of model answers and excellent reports will be carried out.
This lecture will be judged by the interim report and the term-end report.
Intermediate report = 50%
Year-end report = 50%
Regarding additional learning, it is important for business creationism to be interested in various things related to corporate management on a daily basis by taking the perspective of the manager. The various business magazines published by the Nikkei newspaper offer the freshest topics, so please make use of those information sources.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義の目的は、ベンチャー企業や中小企業の経営者の組織化にまつわる行動について明らかにすることによって、企業家が事業を取り巻く環境をどのように変えて行くのかについて理解することです。
到達目標Goal
本講義では、国内外で発展してきた企業家活動やベンチャー企業経営に関する経営学、社会学研究の理論的枠組みや事例を参照しながら、事業創造の担い手である起業家の活動の実態について明らかにします。そしてそこから、 近年の日本にみられる組織現象に対して、より深い理解力、観察力を養うことを目的とします。 講義全体を通じて、「事業創造における経営戦略」、「スタートアップ・プロセス」、「事業創造とネットワーク」「事業創造における組織づくり」の4つを主要テーマとして設定し、事業創造にかかわるさまざまな経営現象を考察します。
各回の内容については以下の通りです。テキストはとくに設定しませんが、各テーマの講義において、以下の本をもとに講義の内容を作成しておりますので、是非これらを手にとって、事業で取り上げる箇所とその周辺領域をより深く学ぶようにしてください。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:,DP3,DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP4,DP5」「商業学科:経営学・商学」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は、ビデオ学習の形式です。講義資料は要約しか記述されていないので、ノートを取りながら学習するようにしてください。また、習熟度を知るための小テストを利用して、授業内容の要点を学習してください。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[オンライン/online]:導入-事業創造を取り巻く環境と日本の新規開業者
日本の新規開業企業にみる開業者のプロフィール。事業機会型と非事業機会型。
第02回[オンライン/online]:導入-企業家と経営戦略
企業家とは何か。企業家的人格と戦略作成。企業家とビジョナリー・リーダー。企業家アプローチの前提条件。
第03回[オンライン/online]:スタートアップ・プロセス-事業構想とスタートアップ
ベンチャー企業の創業経緯。事業構想とは何か。顧客を獲得するための戦略。事業を始めるリスク。
第04回[オンライン/online]:スタートアップ・プロセス-ベンチャー企業の成長と組織設計
成長過程における3つの死の谷。ベンチャー企業の存続率。経営チームの組成と組織デザイン。社長によるガバナンスと企業成長。
第05回[オンライン/online]:ベンチャー企業と戦略-ベンチャー企業の内なる戦略
ベンチャー企業の人的資源と組織設計。自社の資源を活用する事業のしくみの設計。
第06回[オンライン/online]:ベンチャー企業と戦略-ベンチャー企業の外への戦略
変化と競争優位性。産業のライフサイクル。産業組織の変化。戦略的変革のマネジメント。
第07回[オンライン/online]:事業創造とネットワーク-ネットワークと組織
経営環境の変化への対応。個人のおかれた環境の変化。資源の獲得とマネジメント。組織と市場とネットワーク。
第08回[オンライン/online]:事業創造とネットワーク-戦略的ネットワーク
戦略的ネットワークとは何か。ヒエラルキー組織から戦略的ネットワークへ。
第09回[オンライン/online]:事業創造とネットワーク-相互行為のネットワーク
相互行為的ネットワークとは何か。中小企業ネットワークにおける相互行為的なコミュニケーション。商店街の衰退と活性化。組合活動における相互行為的ネットワーク。
第10回[オンライン/online]:事業創造とネットワーク-事業システム戦略とネットワークの活用
事業システムとは何か。イタリアの中小企業にみる分業のしくみと事業システムの構築。
第11回[オンライン/online]:事業創造における組織マネジメント-実践のコミュニティ
実践のコミュニティとは何か。実践のコミュニティの形態。ほかの組織とどこがどのように違うのか。
第12回[オンライン/online]:事業創造における組織マネジメント-人的資源の管理
ベンチャー組織の人材マネジメント。動機づけの基本的プロセス、マズローの欲求段階論、X理論とY理論など。
第13回[オンライン/online]:事業創造における組織マネジメント-事業創造とリーダーシップ
ベンチャー企業のリーダーシップ。リーダーシップにおける2つの理論軸。変革型リーダーとは。
第14回[オンライン/online]:新事業創造支援-大企業における社内ベンチャーと事業創造戦略
社内ベンチャーの仕組みと機能。日本とアメリカの伝統的事例からみる、社内ベンチャーのしくみの違い。
第15回[オンライン/online]:新事業創造支援-大学発ベンチャーと産学官民連携
大学発ベンチャーとは何か。大学によってベンチャー創出活動になぜ、格差が生まれるのか。産学官連携の難しさ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事業創造論は、経営者の視点に立つことによって、日頃から企業の経営に関わるさまざまなことに関心を持つことが重要です。日経新聞から出版されている各種のビジネス雑誌は、もっとも新鮮な話題を提供しているので、是非そうした情報ソースを活用して役立ててください。ただし、これらの情報は幅広く、その時々の常に新しいビジネスの形態について教えてくれますが、これらの経営現象には、一定の傾向や理論的な枠組みに基づいており、そのことをより深く学ぶことが大切です。
本講義を学習するに当たっては、是非、このようなテキストを参照することでより深い洞察や観察力を養いながら、事業創造にまつわる経営現象や組織現象を理解するようにしてください。
本講義の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし。各回のスライドの最後に参考文献を表示します。
参考書References
① 導入部分:日本政策金融公庫・鈴木『新規開業企業の軌跡』勁草書房 忽那・安田(2005)『日本の新規開業企業』白桃書房
② 事業創造における経営戦略:山田(2000)『新事業開発の戦略と組織』白桃書房 ミンツバーグ他(1999)『戦略サファリ』東洋経済新報社 榊原・大滝・沼上(1989)『事業創造のダイナミクス』白桃書房
③ スタートアップ・プロセス:長谷川(2010)『ベンチャーマネジメント「事業創造」入門』日本経済新聞社 シェーン・金井・渡辺(2005)『大学発ベンチャー』中央経済社 桐畑(2010)『日本の大学発ベンチャー』京都大学学術出版
④ 事業創造とネットワーク:若林(2009)『ネットワーク組織』有斐閣 朴(2003)『ネットワーク組織論』ミネルヴァ書房 稲垣(2003)『イタリアの起業家ネットワーク』白桃書房 加護野・井上(2007)『事業システム戦略』有斐閣アルマ
⑤ 事業創造における組織づくり:金井(1991)『変革型ミドルの探求』白桃書房 金井(2004)『組織行動の考え方』東洋経済新報社 ロビンス・高木(2009)『組織行動のマネジメント 新版』ダイヤモンド社
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間リポートと期末リポートで判定します。
中間リポート=50%
期末リポート=50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
中間リポートはほぼ自由な作文を求めてますが、いつもさまざまな視点があることに気づかされます。そうした視点を伸ばせるよう、少しでもインタラクティブでありたいと思います。