通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
ECN300TG（経済学 / Economics 300）国際金融論Ⅱ(後期メディア)International Finance II
横内 正雄
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | 66011 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 横内 正雄 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 後期メディア |
| 期間Period | 後期 |
| 定員Capacity | － |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In the course of International Finance II, students will learn the history and current status of international finance, starting with the international gold standard, based on their understanding of International Finance I. Specifically, this lecture will trace the evolution of the international monetary system, including the international gold standard, the Bretton Woods system, and the floating exchange rate system, and will cover topics such as currency crises, currency unification, and global imbalances. The goal of this lecture is to understand the nature of financial globalization that is currently underway. Students are expected to read reference books in advance and prepare a mid-term report for the class as study outside of class time. It is also helpful to keep up with daily news related to international finance. Evaluation will be based on the mid-term report (40%) and the final exam (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
現代はグローバル化の時代といわれるが、その中でも金融グローバル化（金融化）が著しく進んできている。日々のニュースなどでは、この金融グローバル化に関連した出来事がしばしば取り上げられてきている。国際金融論Ⅱでは、国際金融の基礎的な理論を理解した上で、金融グローバル化が進んできた歴史的な過程と国際金融の現状について学ぶ。
到達目標Goal
国際金融論Ⅱは、国際通貨体制や国際金融の現象について、第一次大戦前の国際金本位制から現在に到るまでをだどりながら、その背後にある流れを捉え、国際金融の現状をより深く理解することを目標とする。この講義を通じて日頃われわれが耳にする国際金融のニュースが理解しやすくなれば良いと考える。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科：DP3,DP5」「日本文学科：DP1,DP2」「史学科：DP1」「地理学科：DP1,DP2,DP3」「経済学科：DP1,DP5」「商業学科：経済学」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義はパワーポイントを用いるとともに、個別のテーマについて毎回完結した内容の講義を行う。また、できる限り多くの資料を用いることによって理解しやすいように努める。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクション
国際通貨体制とは何か。その定義と分析視角について学ぶ。
第2回[オンライン/online]：第一次大戦前の国際金本位制
第一次大戦前の国際金本位制の基本的な特徴について学ぶ。
第3回[オンライン/online]：両大戦間期の国際通貨システム
両大戦間期の再建金本位制がなぜ短命に終わったのかを学ぶ。
第4回[オンライン/online]：ＩＭＦの形成
1930年代の国際金融の混乱と戦後の国際通貨体制を構想したブレトンウッズ会議での議論について学ぶ。
第5回[オンライン/online]：ブレトンウッズ体制(1)
戦後のブレトンウッズ体制の基本的な特徴について学ぶ。
第6回[オンライン/online]：ブレトンウッズ体制(2)
戦後のブレトンウッズ体制の問題点とその崩壊過程について学ぶ。
第7回[オンライン/online]：変動為替相場制度
変動為替相場制度の長所と短所および様々な為替相場制度の特徴について学ぶ。
第8回[オンライン/online]：石油危機と累積債務問題
1970年代の石油危機が国際金融にもたらした影響と1980年代の途上国の累積債務問題について学ぶ。
第9回[オンライン/online]：1980年代の日米経常収支不均衡
1980年代以降生じている日米の経常収支不均衡の問題について学ぶ。
第10回[オンライン/online]：国際金融の政策協調
1980年代のドル高を是正するための国際政策協調の過程と国際政策協調の理論について学ぶ。
第11回[オンライン/online]：1990年代の円高問題
1990年代の円高をもたらした要因と内外価格差の原因について学ぶ。
第12回[オンライン/online]：欧州通貨統合
ユーロの導入に到る欧州の通貨統合の過程について学ぶ。
第13回[オンライン/online]：通貨危機
1990年代の３つの通貨危機についてその過程をたどるとともに通貨危機の理論を学ぶ。
第14回[オンライン/online]：通貨危機から金融危機へ
1997年のアジア通貨危機から2008年のリーマンショックに到るまでの国際金融の流れを学ぶ。
第15回[オンライン/online]：ユーロ危機
ギリシャの経済危機に端を発するユーロ危機についてその過程と背景について学ぶ。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に国際金融論に関する文献の中の該当する箇所を読んで講義に臨むと理解しやすい。文献は特に指定しないが、以下の参考文献として挙げているもののうち初級レベルのものが読みやすい。また、日頃からテレビや新聞などの国際金融に関するニュースに関心を持っておくことが望ましい。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは用いない。
参考書References
(1)初級レベルの参考書
・西村陽造・佐久間浩司『新・国際金融のしくみ』有斐閣、2020 年
・山本栄治『国際通貨システム』岩波書店、1997 年
・石見徹『国際通貨・金融システムの歴史』有斐閣、1995 年
(2)中級レベルの参考書
・上川孝夫・矢後和彦編『国際金融史』有斐閣、2007 年
・上川孝夫『国際金融史』日本経済評論社、2016 年
・田中素香・岩田健治編『現代国際金融』有斐閣、2008 年
・勝悦子『新しい国際金融論』有斐閣、2011 年
・川上孝夫・藤田誠一編『現代国際金融論』[第４版]有斐閣、2012 年
(3)資料集
・神田眞人編『図説国際金融2015-2016 年版』財経詳報社、2015 年
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート（40 ％）と試験（60 ％）による。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。