通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LIT200TC(文学 / Literature 200)日本文芸研究特講・児童文芸(後期メディア)Special Study of Japanese Literary Arts
構 大樹
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 62011 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 構 大樹 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 後期メディア |
期間Period | 後期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
[Outline]
This course will focus on Kenji Miyazawa's fairy tales.
[Goal]
Through Kenji Miyazawa, Students will deepen their understanding of the situation of Children's Literature in the Taisho and Showa periods.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
[概要]
・宮沢賢治の童話作品をテーマ毎に取りあげ、テクストとしての同時代性を踏まえながら読み解きます。
・宮沢賢治の死後の受容について、児童文学の観点から整理します。
[目的]
宮沢賢治を通じて、大正〜昭和の童話をめぐる状況や児童文学の評価をめぐる力学、童話作家としての〈生〉についての理解を深めます。
到達目標Goal
・宮沢賢治という童話作家についての知見を広げる。
・児童文学というジャンルについての理解を深める。
・受容という観点を用いて作家や作品について考察できる。
・児童文学テクストの同時代的な社会・文化状況が意識できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP3、DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1、DP2、DP3」「経済学科:DP4、DP5」「商業学科:自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・通信学習。各回のテーマ・内容に示された作品は、必ず読んできてください。また各回小テストが課されます。
・中間リポートとリポート試験があります。フィードバックは個別評価・添削をもって行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:宮沢賢治という童話作家についての概要
・イントロダクション
・作家としての〈生〉について
・「虔十公園林」など
第2回[オンライン/online]:宮沢賢治の初期童話①
・賢治における童話執筆という営みについて
・「インドラの網」、「サガレンと八月」、『注文の多い料理店』の「序」など
第3回[オンライン/online]:宮沢賢治の初期童話②
・賢治の初期童話の特徴
・「蜘蛛となめくじと狸」、「貝の火」、「シグナルとシグナレス」など
第4回[オンライン/online]:宮沢賢治童話における民話・伝承
・伝承や民話という視点について
・「狼森と笊森、盗森」、「ざしき童子のはなし」 など
第5回[オンライン/online]:宮沢賢治童話における他者①
・異種間のコミュニケーションの不可能性という視点について
・「雪渡り」など
第6回[オンライン/online]:宮沢賢治童話における他者②
・境界の揺らぎという視点について
・「注文の多い料理店」など
第7回[オンライン/online]:宮沢賢治の童話作家としての評価①
・プロレタリア運動という視点について
・「オツベルと象」など
第8回[オンライン/online]:宮沢賢治の童話作家としての評価②
・ユートピア志向という視点について
・「ポラーノの広場」など
第9回[オンライン/online]:宮沢賢治の童話作家としての評価③
・童話作家としての同時代性と生前評価について
第10回[オンライン/online]:宮沢賢治の童話作家としての評価④
・戦後の評価について
・「どんぐりと山猫」など
第11回[オンライン/online]:「雨ニモマケズ」と宮沢賢治の童話①
・献身・自己犠牲の文脈からの受容について
・「グスコーブドリの伝記」
第12回[オンライン/online]:「雨ニモマケズ」と宮沢賢治の童話②
・献身・自己犠牲の文脈からの受容について
・「グスコーブドリの伝記」
第13回[オンライン/online]:宮沢賢治のやわらかい受容
・現代におけるナイーブな感性のなかでの受容について
・「銀河鉄道の夜」
第14回[オンライン/online]:テクストとしての児童文学
・作品の細部にめをむけるための読みのポイントについて
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書はなし。
参考書References
・構大樹『宮沢賢治はなぜ教科書に掲載され続けるのか』(大修館書店)
・米村みゆき『宮沢賢治を創った男たち』(青弓社)
・安藤恭子『宮沢賢治 〈力〉の構造』(朝文社)
・押野武志『宮沢賢治の美学』(翰林書房)
・宮沢賢治没後七十年「修羅はよみがえった」刊行編集委員会編『修羅はよみがえった』(宮沢賢治記念会)
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の小テスト10%、中間リポート40%、リポート試験を50%で評価します。リポートの評価基準は論旨が明解であるか、バランス感覚のある考察ができているか、です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生の皆さんからの質問や感想は随時受けつけております。
それを通じて理解を深めることも重要ですので、どうぞ遠慮なさらずにお声がけください。