通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LIT100TC(文学 / Literature 100)日本文芸研究特講・中古(『竹取物語』を読む―かぐや姫の”実像”)(後期メディア)Special Study in Law
園 明美
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 62001 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 園 明美 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 後期メディア |
期間Period | 後期 |
定員Capacity | - |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
This course introduces to "The tale ob Taketori" students taking this course.
At the end of the course, participants are expected to understand contents of "The tale ob Taketori".
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
『竹取物語』は、現存する我が国最古の物語である。
この物語については、おとぎ話の「かぐや姫のお話」として、幼い頃に絵本や紙芝居で親しんだ人も多いであろう。また、2013年末にはアニメ映画化されて話題になった。
しかし、原典である『竹取物語』を読む機会は、意外に少ないのではないか。
実は、原典の『竹取物語』には、おとぎ話やアニメーションのかぐや姫とはかけ離れた、かぐや姫の驚くような言動や、他の登場人物たちの滑稽な言動を描く箇所が散見するのである。
本授業では、『竹取物語』の原典を読むことを通して、学生諸君それぞれの「かぐや姫像」・「『竹取物語』像」を見出してほしい。
到達目標Goal
『竹取物語』のストーリー展開を、原典の本文を中心に追いながら、おとぎ話やアニメーションに描かれた姿との比較や、背景となる史実や当時の習慣等を知ることを通して、理解を深めてゆく。
なお、「受験のための古文」の学習ではなく、「文学としての『竹取物語』を読むことを目的とするので、文法等に過剰にこだわるのではなく、「何が語られているのかについての理解を目指し、可能な限りかみ砕いて解説を行うので、中学・高校時代に古文が苦手だったという人も心配する必要はない。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:,DP3,DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP4,DP5」「商業学科:自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
『竹取物語』の本文を、14講を通して少しずつ区切りながら読み進め、毎講関連する史的背景や他の作品の本文等を紹介しつつ、作品の読みを深めてゆく。
中間課題に対しては、①採点もしくは個別評価・添削、②全体講評、③模範解答や優秀リポート等の掲示、のうちいずれかを実施する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その1
『竹取物語』の概説と冒頭
②[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その2
求婚者殺到 翁の説得
③[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その3
求婚者に対する無理難題
④[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その4
求婚者の受難Ⅰ 石作の皇子の恥辱とくらもちの皇子の謀略
⑤[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その5
求婚者の受難Ⅱ くらもちの皇子撃退
⑥[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その6
求婚者の受難Ⅲ 阿倍の大臣の落胆
⑦[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その7
求婚者の受難Ⅳ 大伴の大納言の勇猛さ
⑧[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その8
求婚者の受難Ⅴ 大伴の大納言の災難
⑨[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その9
求婚者の受難Ⅵ 石上の中納言の悲劇
⑩[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その10
帝の求婚Ⅰ かぐや姫に振られる帝
⑪[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その11
帝の求婚Ⅱ かぐや姫との文通
⑫[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その12
かぐや姫の昇天Ⅰ 阻もうとする人々
⑬[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その13
かぐや姫の昇天Ⅱ 地上に思いを残して
⑭[オンライン/online]:『竹取物語を読む』その14
かぐや姫の昇天Ⅲ 遺された人附・中世の説話と『竹取物語』
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキスト及び参考書として紹介した書籍等を読み、理解を深める助けとすること。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
室伏信助訳注『竹取物語』(角川ソフィア文庫)
参考書References
平安貴族の環境(至文堂 1994)
平安時代の信仰と生活(至文堂 1994)
平安時代の儀礼と歳事(至文堂 1994)
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間リポート(50%)及びリポート試験(50%)の内容によって評価を行う。
(注意事項1)
中間リポートとリポート試験は、両方とも提出しないと評価対象とならないので、必ず両方提出すること。
(注意事項2)
中間リポートの内容によっては、コメントを付けた上で再提出を指示する場合がある。この場合、指定された期間内に再提出されない場合はやはり評価対象とならないので、必ず期間内に書き直し、提出すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
メディアスクーリングの性質上、疑問点があってもなかなか質問できないというコメントがあったが、教員に直接質問し、回答を得るためのフォームも用意されているので、是非とも遠慮なく活用してほしい。中には、質問内容について、「こんな基礎的なことは聞いてはいけないのではないか」と感じることもあるようだが、どんな些細なことでも、学びの深さにつながるものだと考えるし、基礎的なことゆえに大切なこともあるので、大歓迎である。