通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
BSP100TB(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)総合特講(東南アジア現代史)(後期メディア)Common Study for all Majors
佐々木 研
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 61001 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 佐々木 研 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 後期メディア |
期間Period | 後期 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this course, the current situation in Myanmar(Burma) is treated as a case study. The purpose of this course is to be able to understand situations of the world from multiple point of views. Grade will be counted by the final report.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「東南アジア現代史」では、ミャンマーを事例として、①現代世界における諸問題を理解するため、②国際社会のしくみと近現代史を整理した上で、③諸問題が発生してきた背景について検討してゆきます。その過程で複合的に世界を捉えることが出来るようになることを目指します。
到達目標Goal
通信手段の発達によりインターネット等を介した日本を含めた国際社会の動向に関する情報の収集が以前より格段に迅速、容易になってきています。国際社会の動向について自ら情報を収集しながら分析するためには、マス・メディアやソーシャル・メディアなどから得られる情報の中から、歴史的な背景や地域特有の事情を理解した上で有用なものを選択する力をつけておくことが必要となります。
講義で扱う現在進行中の諸問題について、それに関連する歴史的な背景とを結びつけてこれらの因果関係を説明できるようになること目指して下さい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科:DP5」「日本文学科:DP1,DP2」「史学科:DP1,DP3」「地理学科:DP1,DP2,DP3」「経済学科:DP4,DP5」「商業学科:自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式。講義内容に対する質問、レポートに対するフィードバック等は通教LMSを通じて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション:現代のミャンマー情勢
授業の概要と予定について説明する。また、ケーススタディーとして扱うミャンマーの情勢について、2011年の民政移管以降における少数民族武装勢力との和平プロセス、ラカイン州における難民発生、クーデターによる軍政への逆行等について概観する
第2回[オンライン/online]:国連と集団安全保障
国連は、第二次世界大戦後に集団安全保障体制によって世界平和を維持することを目的に設立されたが、冷戦によって間もなくその機能が制約を受けることになった。この推移について振り返ることにする
第3回[オンライン/online]:国際社会による介入
国際社会の秩序を維持するうえでは内政不干渉が原則であるが、内戦では深刻で悲惨な人権侵害が生起することがある。内戦下で悲惨な状況に置かれている市民を保護するための介入は正当化されるのか、どのような場合に正当化されるのかといった議論について取り上げる。
第4回[オンライン/online]:植民地時代の終焉
現在のミャンマーにおける諸問題の背景を検討していくための準備として、植民地時代から第二次世界大戦を経て独立に至るまでの推移を概観する。
第5回[オンライン/online]:和平プロセスの推移①
ミャンマーでは独立前後から国軍と武装勢力による戦闘が断続的に継続されてきた。他方で、政府と武装勢力の間で停戦に向けた交渉も続けられてきた。主に軍政期における停戦交渉について取り上げる。
第6回[オンライン/online]:和平プロセスの推移②
民政移管以降、全国規模停戦合意という新たな枠組みによる停戦交渉が開始されている。この新たな枠組みを軸にした和平プロセスの進展について取り上げる。
第7回[オンライン/online]:少数民族武装勢力の動向①
ミャンマーで最古の少数民族武装勢力であるカレン民族同盟は、2012年に入ってようやく政府との停戦合意に至った。反政府勢力として活動してきたカレン民族同盟やそこから派生した勢力の推移について見ていく。
第8回[オンライン/online]:少数民族武装勢力の動向②
第5回に引き続き、カレン(カイン)民族の武装勢力の推移と、最近の動向について見ていく。
第9回[オンライン/online]:ミャンマーの内戦と周辺国①
ミャンマーの内戦には、部分的とはいえ周辺国の政変や冷戦期における東西両陣営のイデオロギー対立が反映されてきた。まずは、中国との国境域に焦点を当て、内戦に対する周辺国などの関与について見ていく。
第10回[オンライン/online]:ミャンマーの内戦と周辺国②
前回に引き続き、ミャンマーの内戦に対する周辺国などの関与について見ていく。この回ではタイとの国境域に焦点を当て、難民の状況も含めながら見ていく。
第11回[オンライン/online]:ラカイン州における諸問題
ミャンマー西部のラカイン州では、ムスリム系住民を巡る国籍、コミュニティ衝突、出稼ぎに関連した人身売買、武装蜂起、難民流出といった様々な問題が山積している。これら諸問題について概観する。
第12回[オンライン/online]:ラカイン州における難民流出
2017年、ムスリム系武装勢力による武装蜂起とこれに対する治安部隊による掃討作戦により、大量の難民が隣国のバングラデシュに流出した。この事案の推移について見ていく。
第13回[オンライン/online]:難民流出を巡る国際社会の反応
大量の難民流出によって、ミャンマーは国際社会から厳しい非難を浴びることになった。国際社会とミャンマーの応酬について見ていくことにする。
第14回[オンライン/online]:まとめ:グローバル化した現代世界の問題
ここまでの講義内容を総括しつつ、全体に通じるテーマについて確認する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
国際社会のしくみとミャンマー情勢について、下記、参考文献を予習と復習に役立ててください。本授業の準備・復習学習は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。講義の中で関係する文献・書籍を紹介するので、関心に応じて読み進めてください。
参考書References
ジョセフ・S.ナイ『国際紛争:理論と歴史』(第10版)有斐閣、2017年。
防衛大学安全保障研究会『安全保障学入門』(第5版)亜紀書房、2018年。
根本敬『物語 ビルマの歴史:王朝時代から現代まで』中公新書、2014年。
宇田有三『ロヒンギャ 差別の深層』高文研、2020年。
中西嘉宏『ロヒンギャ危機:「民族浄化」の真相』中公新書、2021年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート:100%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。