通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
ECN200TF（経済学 / Economics 200）開発経済入門A(前期メディア)Introduction to Development Economics A
池上 宗信
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | 55021 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 池上 宗信 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 前期メディア |
| 期間Period | 前期 |
| 定員Capacity | － |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
We will study human capital investment decision such as nutrition, health, and schooling decision by poor households in developing countries. We will also study theoretical model of time inconsistency and empirical methods such as randomized controlled experiment, difference in difference method, instrument variable methods, which are useful for studying the decision.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
途上国貧困家計の栄養、健康、教育、出産という人的資本への投資、彼らの直面するリスクとその対策を学びます。さらに、それらを理解するのに有用な時間的不整合、モラル・ハザードなどの理論、ランダム化比較試験、差の差の分析、操作変数法などの実証分析手法を並行して学びます。
到達目標Goal
開発途上国の貧困家計にとって重要な栄養、健康、教育、出産、リスクという経済問題を経済学の理論、手法を応用し、統計資料などを見ながら、主体的に考察、議論、公正に判断できるようになることが授業の到達目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科：DP3,DP5」「日本文学科：DP1,DP2」「史学科：DP1」「地理学科：DP1,DP2,DP3」「経済学科：DP1,DP5」「商業学科：自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
教員による講義が中心になりますが、授業中に演習問題があるので、ビデオを一時停止し、受講生自身で解く努力をしてから、ビデオを再生、解答を見てください。
中間課題に対しては、システム上で採点を実施し返却します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]：貧困
貧困の罠、人口・貧困の分布・変化
2[オンライン/online]：ランダム化比較試験
因果関係、第3の要因
3[オンライン/online]：栄養
貧困家計の栄養に関する選択
4[オンライン/online]：健康
貧困家計の健康に関する選択
5[オンライン/online]：時間的不整合
コミットメントとあと押し
6[オンライン/online]：差の差の分析
パラレル・トレンドの仮定
7[オンライン/online]：操作変数法
内生変数、誤差項
8[オンライン/online]：教育
貧困家計の就学に関する選択
9[オンライン/online]：出産
妊娠、出産の意思決定
10[オンライン/online]：リスク1
期待値、期待効用
11[オンライン/online]：リスク2
状態空間分析
12[オンライン/online]：リスク3
独占的な保険会社
13[オンライン/online]：リスク4
完全競争保険市場
14[オンライン/online]：モラル・ハザード
リスク分担とインセンティブ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予習・復習として各授業のスライドの最後にある参考文献、特に参考文献リストの最初の文献を読んでください。授業、演習問題の内容を必要に応じて復習してください。講義の後に学生が自分でさらに調べたくなるような授業を目指したいと思います。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。
参考書References
講義のスライドは、各授業のスライドの最後にある参考文献リストの文献、特にリストの一番上の文献に基づきます。
以下のような文献などです。
池田新介(2012)「第3章 不本意な選択のメカニズム」『自滅する選択』東洋経済新報社
ディーン・カーラン、ジェイコブ・アペル(2013)『善意で貧困はなくせるのか? 貧乏人の行動経済学』みすず書房
神取道宏(2014)「8 保険とモラル・ハザード」『ミクロ経済学の力』日本評論社
神戸伸輔(2004)「13章リスクと保険」『入門ゲーム理論と情報の経済学』日本評論社
高野久紀(2014, 2015)「実践 開発経済学 1-8」『経済セミナー』2014年6/7月号-2015年8/9号
アビジット・バナジー、エスター・デュフロ（2012）『貧乏人の経済学』みすず書房
森田果(2014)「第18章 DD」『実証分析入門』日本評論社
成績評価の方法と基準Grading criteria
オンラインシステム上の中間テスト20％、期末（メディアスクーリング）テスト80％で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2021年度の授業改善アンケートに、本講義は難しい、難しすぎると答えた受講生が複数名いました。そこで、2022年度のシラバスには、そのような回答があったこと、および、「統計学、経済学入門を履修後に本講義を履修すること、ミクロ経済学、マクロ経済学などを同時に履修することなどをご検討いただければと思います。」と書きました。2022年どの授業改善アンケートには、難しい、難しすぎるという回答はありませんでした。