通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
MAN200TG（経営学 / Management 200）経営学特講（冬期スクーリング）Special Study in Management
大木 良子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | 48005 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 大木 良子 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 冬期 |
| 期間Period | 2群午後 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
This lecture will provide an economic analysis of platform markets using the analytical methods of industrial organization theory. The goal is to be able to discuss from an economic perspective the regulation of platform markets, which has been taken up as an important competition policy issue in recent years.
In the lecture, I will take representative platform companies such as Google, Amazon, Yahoo! and Rakuten as case studies to organize our thinking on corporate behavior and regulation.
The lecture will present a perspective on one of the most interesting topics in competition policy today, regulation of the platform market, by reviewing developments in Japan and overseas, and discussing what regulation should be.
Through analyzing platform firm behavior and interactions among firms using microeconomics and game theory, the course aims to enable students to apply the theoretical foundations of industrial organization theory to actual cases and analyze them.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では、産業組織論の分析手法を用いて、プラットフォーム市場について経済分析を行う。講義の中では、Google や Amazon、Yahoo!や楽天などの代表的なプラットフォーム企業を事例としてとりあげて、企業行動や規制に対する考え方を産業組織論の分析手法によって整理する。現在、競争政策上もっとも関心の高いトピックの1つであるプラットフォーム市場への規制について、日本や海外の動きを整理し、あるべき規制を議論するための視点を提示する。
到達目標Goal
ミクロ経済学とゲーム理論を用いてプラットフォームの企業行動や企業間のインタラクションを分析することを通じて、産業組織論の理論的基礎をを活用して実際の事例に応用して分析できるようになることを目指す。
これにより、近年重要な競争政策的イシューとして取り上げられているプラットフォーム市場への規制について、経済学的な視点から議論ができるようになることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「経済学科：DP2」「商業学科：経営学・商学,自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
主に講義形式で授業を進める。
講義内容の理解を深めるために、練習問題を解き周囲の方と答えを比較したり、グループディスカッションや各自の考えを発表する場面も複数回ある。小テストや最終試験の解答例は試験終了後に公表、解説する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
プラットフォームの経済分析について紹介します。
第2回[対面/face to face]：ネットワーク効果1
ネットワーク効果とそれが働く市場について説明します。
第3回[対面/face to face]：ネットワーク効果2
ネットワーク効果が働く市場における企業の利潤最大化について説明します。
第4回[対面/face to face]：ネットワーク効果3
ネットワーク効果が働く市場における企業間の競争について説明します。
第5回[対面/face to face]：プラットフォームの定義と種類
現実に観察されるプラットフォームをいくつかの視点で分類し整理します
第6回[対面/face to face]：プラットフォームの実態1
消費者によるプラットフォーム利用状況についてデータを交えて説明します。
第7回[対面/face to face]：小テスト
第6回までに学んだ内容について小テストを実施します。終了後解説します。
第8回[対面/face to face]：プラットフォームと競争政策1
プラットフォームの行動が問題視された主な事例を紹介します。
第9回[対面/face to face]：プラットフォームと競争政策2
プラットフォームに対する最近の規制について紹介します。
第10回[対面/face to face]：プラットフォームの実態2
消費者によるプラットフォーム利用状況についてデータを交えて説明します。
第11回[対面/face to face]：この先の学習に向けて
プラットフォームに関連する多様な文献や資料について整理する視点を提供します。
第12回[対面/face to face]：最終試験
全11回の授業の内容全てについて試験を実施します。終了後解説します。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎回復習をしっかりしてください。積み上げ型の理論であるため、復習がその後に続く講義の予習に繋がります。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは指定しません。各回参考になる文献や、必読の資料を紹介します。
参考書References
以下の資料の一部を参考に授業を展開します。各自積極的に入手し読むようにしてください。
・イノベーション時代の競争政策 小田切宏之（2016）有斐閣
・産業組織とビジネスの経済学 花薗誠（2018）有斐閣
・産業組織論 小田切宏之（2019）有斐閣
・イノベーションと技術変化の経済学 岡田羊祐 （2019）日本評論社
・モバイル産業論 川濱・大橋・玉田（2010）東京大学出版会
また、独学されたい場合にもっともよくまとまっているテキストとして以下をおすすめします。
The Economics of Platforms Conceps and Strategy by Paul Belleflamme anf Martin Peitz (2021)
成績評価の方法と基準Grading criteria
以下の2つによって評価します。
第7回に実施する小テスト：30％
第12回に実施する期末テスト：70％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
今回初めて展開する内容の授業であるため、特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面授業で実施できるかぎりは特になし。こちらで印刷した資料を毎回配布します。
オンライン授業となった場合には、事前に録画した動画をYouTubeにて配信します。また小テスト、期末試験はレポートに代替します。
その他の重要事項Others
この授業は産業組織論の応用という位置づけであるため、既にミクロ経済学、産業組織論、競争政策に関する授業を履修している、または独学等で学習したことがあることが望ましい。ミクロ経済学、産業組織論、競争政策の基礎的な概念等については、詳しい解説をせずに用いることがある。わからない場合には、個々人で対応し、どうしても解決出来ない場合にはオフィスアワーで質問していただくことも出来ますが、対応できる範囲には限りがありますのでご了承ください。