通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
ART300TD(芸術学 / Art studies 300)東洋美術史(冬期スクーリング)History of Oriental Arts
水上 和則
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 45008 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 水上 和則 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 冬期 |
期間Period | 2群午後 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
It is said that the custom to drink tea originated in China. This lecture learns about the change of the tea culture and a old bowl.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
茶を飲む習慣は中国で始まったと言われる。本講義は、茶文化の変遷と共にその度に使用された茶碗と使用法を学んでゆく。我が国に伝来した茶碗や、その後日本化した茶碗についても学ぶ。
到達目標Goal
中国茶文化のもつ長い歴史を認識する。その都度用いられた茶碗の形と色は、飲茶法と密接に関わることを理解する。日本の茶の湯文化は、中国点茶法より発し発展したものであることを理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本年度の冬期スクーリングは対面授業を予定している。しかし新型コロナウィルスの警戒レベルに対応して、オンラインによる講義もありえる。その時はYou Tubeにより配信を予定する。
必要な提出物は、教員個人Eメールを使用する。また、講義内容についての質問も受ける。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:「茶の来た道」
茶を植物学的にどの様に分類しているか。茶の成分と薬効について解説する。日本に茶がもたらされた経路と、その茶の特殊性を歴史的に学んでゆく。
第2回[対面/face to face]:「世界最古の茶樹」
中国浙江省からは、新石器時代遺跡から茶樹が出土している。遺跡から出土の状況を明らかにする。
第3回[対面/face to face]:「文字に残る茶」
大阪道修町には薬問屋が集まり、ここには神農さんで親しまれる神社が知られる。史料としての茶は、はやくも前漢時代に始まり、薬として伝わる。
第4回[対面/face to face]:「遣唐使がもたらした茶文化」
中国から茶がわが国にもたらされたのは、奈良時代であった。
第5回[対面/face to face]:「唐という時代と喫茶の流行」
遣唐使の実像。井真成の墓碑からみる唐という時代。法門寺出土の茶具を紹介する。
第6回[対面/face to face]:中国茶のバイブル「茶経」
唐代茶のバイブルと言われる陸羽『茶経』と、同時代文献を読む。唐代の飲茶法と用いられた茶碗を読み解く。
第7回[対面/face to face]:「『茶経』に記される盌を生産した窯」
七か所の地名と共に、特徴をもつ七窯が『茶経』に記される。踏査した古窯址を紹介する。
第8回[対面/face to face]:「宋代と点茶の流行」
それまでに見られない規模の点茶の流行を、文献から推察してゆく。また、遊牧民墳墓出土の茶碗を、遺跡報告書から見て行く。
第9回[対面/face to face]:「蠟面茶と黒釉茶碗」
宋代の喫茶文化は、唐代を超えた。白色をした蠟面茶の存在と黒色の建盞は、点茶法で用いられた理想的組合せであった。
第10回[対面/face to face]:「曜変天目茶碗」
近年、南宋の首都であった臨安から出土した曜変天目茶碗の紹介をする。あわせて、わが国の曜変天目再現研究について幾例かを示す。
第11回[対面/face to face]:「海揚がりの貿易陶瓷」
中国からわが国にもたらされる貿易陶瓷の中には、多くの茶器や茶碗が含まれる。ここでは新安沈船を取り上げ、積載されていた天目茶碗から、わが国茶の湯文化との関係を考察する。
第12回[対面/face to face]:「講義内容全体の復讐」「試験」
講義の理解度を確認するための試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
現時点で、本講義に関わる市販図書は極めて少ないので、知識としての準備学習を要求しない。
受講生には事前に講義資料の配布を行うので、予め当日分の予習をしておくことが望ましい。復習には、講義中に用いたられた専門用語を別紙に抜き書きし、その意味を丁寧に調べること。予習・復習は合計4時間を目途に行う事。
陶磁器に関する基礎知識を得るために、HP「日本のやきもの」の閲覧を希望する。
テキスト(教科書)Textbooks
講義資料としてプリントを配布する。
参考書References
『茶文化にそった 中国茶碗の考古学』水上和則 勉誠出版 2009年
「日本のやきもの」HPから、やきものに関心をもち、やきものの基本的知識をもってもらいたい。http://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono
成績評価の方法と基準Grading criteria
・必要な出席が確認できること。
・講義中の提出物。40%の配点。(詳細は講義中に説明する)
・最後の講義理解度の試験を受験すること。60%配点。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「特になし」
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
新型コロナウィルスの警戒レベルに対応してオンライン講義を行う場合、You Tubeにより配信を予定する。受講に必要な情報機器(パソコン)を準備すること。
本講義専用ノートを準備して、講義で用いられた専門用語のメモと復習時に意味詳細を記載すること。
その他の重要事項Others
受講生との質疑応答や資料の配布・提出物は、教員個人Eメールを使用して行う。
大学講義として新しい分野の為、広く全体像を紹介している。その為にテンポが速く、受講者は欠席すると次講義についてこれない場合がある。欠席をせずに、中国茶文化に興味を持って、楽しく学んでほしい。