通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
ART300TC(芸術学 / Art studies 300)西洋美術史(冬期スクーリング)History of Western Arts
濱西 雅子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 44005 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 濱西 雅子 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 冬期 |
期間Period | 2群午後 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
【Course outline】
Art History is an academic field surrounding works of art that can be said to be mirrors of times, society, and culture. In the lecture, studying the artistic expressions of Western art from the ancient to the twentieth century, considering Western art works taking various forms of expression such as architecture, sculpture, painting, crafts and so on.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to comprehensively discuss masterpieces of Western art from the viewpoint of art history, such as iconographic content, (era / region / individual) style, technique, and characteristics of sculptural expression.
【Learning activities outside of classroom】
Pre-study: As a preparatory lecture, check the iconography, style, artists, etc. described in the [Lecture Schedule] in reference books (two hours).
Post-study: As a review, focusing on the main subject works handled in the class, based on the commentary during the class, comprehensively from the viewpoint of art history such as iconographic content, (era / region / individual) style, technique, and characteristics of sculptural expression. Deepen your understanding(two hours).
【Grading Criteria /Policies】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
in-class quizzes: 35%, reaction papers: 15%, Term-end reports: 50%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
美術史は、時代・社会・文化の鏡ともいえる芸術作品を巡る学問である。授業では、古代から20世紀にかけての時代の、建築・彫刻・絵画・工芸等多様な表現形式をとる西洋の美術作品について考察するなかで、その造形的表現の特質を学ぶ。
到達目標Goal
西洋美術の名作について、図像(主題・内容)、(時代・地域・個人)様式、技法、造形的表現の特質、美術史上の意義といった美術史的な観点から、総合的に理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「日本文学科:DP1, DP2」「史学科:DP1,DP3,DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
一昨年度の冬期スクーリングでは、(時代)様式を中心に授業を進めたが、今回のスクーリングでは、(キリスト教)図像を軸に講義を行う。
Google Classroomとは Google社のオンライン授業システムである。Gmail や Google Drive等と連携しており、動画・画像・文書ファイル等各種資料の安全な配布、小テスト、ストリーム(掲示板)での意見交換や質疑応答、課題の回収等、様々な機能を備えており、現在数多くの教育機関で用いられている。
今回の冬期スクーリングでは、対面、オンライン授業いずれの場合も、主としてこのGoogle ClassroomとGoogle Meetを使用し、画像・文書ファイル資料配布と解説、ストリーム等での意見交換や質疑応答、小テスト等を組み合わせて行う。授業時間内は、各自Google ClassroomとGoogle Meet に参加していることを前提とする(ただし特別な事情がある場合は適宜対応する)。
・画像・文書ファイル等資料配布は、原則としてGoogle Classroomを介したGoogle Drive上で行う(なお画像等配布資料の公開期間は、授業当日23:59までとする)。
・いくつかの課題作品については、まず小人数のグループの受講生同士で意見交換を行う。さらにそれぞれの考察結果をクラス全体で共有する。こうした作業を通じて、多くの受講生の様々な見解に触れ、自らの分析・考察を深める貴重な機会とする。
・また授業のポイントについては、Google Classroom経由のGoogle Formsで小テストを行い、理解度を確認することができるよう配慮する。採点結果は即時通知し、全体の講評・コメントも、Google Meet、Google Classroomストリーム(掲示板)等で追って行う。
・さらに、授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:序、
初期キリスト教美術
授業全般の説明、
美術史の方法論、
《旧サン・ピエトロ大聖堂》
第2回[対面/face to face]:旧約聖書図像1:
天地創造
《サン・マルコ大聖堂モザイク》
第3回[対面/face to face]:旧約聖書図像2:
ノアの箱舟、バベルの塔
ミケランジェロ
《システィーナ礼拝堂天井画》
第4回[対面/face to face]:旧約聖書図像3:
族長、モーセ
《サン・ドニ修道院附属聖堂ステンドグラス》
第5回[対面/face to face]:旧約聖書図像4:
士師、王、預言者
《シャルトル大聖堂ステンドグラス・彫刻》
第6回[対面/face to face]:新約聖書図像1:
聖母伝、キリスト幼児伝
ファイト・シュトース
《天使のあいさつ》
第7回[対面/face to face]:新約聖書図像2:
洗礼者ヨハネ、弟子の召命、奇跡、譬え話
レオナルド・ダ・ヴィンチ
《最後の晩餐》
第8回[対面/face to face]:新約聖書図像3:
受難伝
ヤン・ファン・エイク
《アルノルフィーニ夫妻の肖像》
第9回[対面/face to face]:新約聖書図像4:
最後の審判
ミケランジェロ
《システィーナ礼拝堂祭壇画》
第10回[対面/face to face]:新約聖書図像5:
天上のエルサレム
ファン・エイク兄弟
《ヘント(ゲント)の祭壇画》
第11回[対面/face to face]:諸聖人
メムリンク
《ジャン・デュ・セリエの二連画》
第12回[対面/face to face]:まとめ、授業全般の講評、最終課題リポート提出
ガウディ
《サグラダ・ファミリア贖罪聖堂》
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
まず諸川春樹監修『西洋絵画の主題物語1聖書編』美術出版社 1997年(絶版)等を通読し、キリスト教図像の全体的な枠組み、大まかな流れを掴み、基本を押さえておくこと。予習として、【授業計画】に記載されている図像内容や、各回の授業で取り扱う主要作品の(時代・地域・個人)様式等について、下記参考文献等で確認する(各回二時間程)。復習として、授業で取り扱った主要作品を中心に、授業中の解説を踏まえつつ、図像内容、(時代・地域・個人)様式、技法、造形的表現の特質といった美術史的な観点から総合的な理解を深める(各回二時間程)。なお実際に美術館で作品を鑑賞する行為は、現時点においては安全性に懸念があるため控えること。また冬期スクーリングは最終課題リポートの準備期間が短いため、下記を参考に事前にある程度の準備をしておくことが望ましい。
<インターネットによる検索について>
●検索対象:
図書館で美術史の専門文献を参照することが、今だ困難な場合もあると思われる。その代替措置として、インターネットによる、専門家の情報の検索が求められる。ただしインターネット検索の際は、専門家以外の人物の記述物(Wikipedia、個人のBlogやHP等)を参照することは厳禁とする(部分的にも利用した場合は、評価の対象外)。大学の紀要論文等、「西洋美術史・西洋建築史」の専門家による学術論文や、美術館の公式HPの専門家による解説等を参照すること(他分野の専門文献は基本的に不可。ただし文学の専門家の論文は、美術史的な観点からも詳細に論じているものは可。なお斎藤氏によるラファエロ関連論文や、一条氏によるレオナルド関連論文等、医学等の専門家による、題目からは判断が難しい文献には特に注意すること)。参考文献の著者は、「氏名 研究者情報」等のキーワードで検索し、美術史(ないし建築史)の専門家かどうかよく確認してから参照すること。また、田中氏等の博士論文の要旨、学会の大会報告、科学研究費助成金の報告書等、美術史の専門家によるものであっても「論文の本文」でない場合も参照不可。
●検索先:
1.IRDB(学術機関リポジトリデータベース) IRDB検索画面:https://irdb.nii.ac.jp/(「学術機関リポジトリ」とは、大学等学術研究機関における教育・研究活動等の成果物を収集し,電子的形態による恒久的な蓄積・保存を行い、ネットワークを通して学内外に無償公開・還元するシステム。なお IRDB 検索では、左の「すべて」ではなく、右の「本文あり」の方をクリックしてから検索をかけると、本文が公開されている論文のデータが検索可能。)
2.CiNii(サイニー、サイニィ、サイニイ)国立情報学研究所の論文情報データベース CiNii 検索画面: https://ci.nii.ac.jp/ja
3.Googl 等での検索(論文でないものも検出されるので要注意。キーワードの「論文」に傍線が引かれて「含まれない」表示が、最後の行に出ていたら不可)
●検索キーワード:
1.「画家名」(よくある名前の場合、ファーストネームのイニシアルも入れる。例:C. D. フリードリヒ) 2.「作品名」3.「論文」4. その他(よくある名前の場合等)「美術」といった分野名等、各自様々に工夫をこらし検索をかける。
<インターネット以外による検索について>
●図書館利用時の注意事項:
図書館を利用する際は、送付サービスの利用、近隣所在の図書館に行く、事前のOPAC検索や取寄せ、滞在時間の短縮化に努める等、安全管理に十分に留意すること。
●ネット公開論文ではなく、実物の文献(本・論文)を参照する場合の注意事項:
実際に用いた文献データは、参照ページを含め、文末の参考文献表に表示し、添付する必要があるので控えておくこと(専門誌掲載論文の場合は、著者、論文のタイトル、掲載誌名、号数、発行年、参照ページの順で記載する。書籍の場合は、著者名、書名、出版社名、発行年、参照ページの順で記載する。詳細については、授業で解説する)。
またネット公開論文ではなく、実物の文献(本・論文)を参照する場合は、参照した部分(実物でもコピーでも可)をスマートフォンやデタルカメラで撮影し、Word文書の最終課題リポートの末尾に、参考文献表とともに張り付けて提出する必要があるため、図書館等で参照する際には、本の基本データとともに、必ず参照ページの画像記録(テキスト部分、図版部分、ページ番号部分も欠けないように)も取っておくこと。
<最終課題リポートについて>:
●リポート全体の注意事項:
授業で取り扱った作品(授業内で考察課題とされた作品、ないし配布資料に掲載された作品)の中から気に入った一つの作品を選択し論考する。ただし、以前「西洋美術史」の試験やリポートで詳しく論じた作品は選択不可。
下記各項目を含め、選択した作品の基本データ(制作者名・作品名・制作年代・素材・大きさ・所蔵先等)や時代様式の特徴を踏まえた上で、図像内容、(時代・地域・個人)様式、技法、造形的表現の特質といった美術史的な観点から、2000字以上かけて総合的に論じること。
画家の伝記や、複数の作品についてではなく(比較にために少し言及するのは可)、一つの作品について論考する。
●提出期限: 2023年2月3日(金) 16:30(最終授業終了10分前)
●提出先、メールの件名、提出ファイル名: 法政大学のアカウントで、授業担当教員宛(masako.hamanishi.47@hosei.ac.jp) にメールの添付ファイルとして送付すること (法政大学アカウントのメールアドレス以外は不可)。メールの件名および提出ファイル名は、【授業出席番号 名字 作品名】とすること(例:1番 法大 洗礼者ヨハネ)。
●提出形式:
・出来る限りWord(ないしPDF)で提出。Google Documentは出来れば避ける。
・スマホのみ利用可能で文書の作成が難しい場合は、手書き文書を写メり(写真は印刷用に、スマホカメラで撮影可能な最大サイズ、最高画質で撮影)提出すること。
・コンピューター、スマホ、デジカメすべて利用不可な場合は、要相談。
●リポート表紙に表示する事項:
・授業名、提出日
・授業出席番号(採点整理のためこの授業限定で発行する番号。初回授業時に連絡する。)
・学科、学年、学生証番号、氏名
・選択した作品の(できれば解像度の高いカラー)図版とその図版出典(図版に関してのみ、Wikipedia、個人のBlogやHP等の参照可。アドレスないし文献データ参照元も明記すること。)
・選択した作品の基本データ(制作者名・作品名・制作年代・素材・大きさ・所蔵先等)
●リポート文末に表示する事項(参考文献表、参照ページの画像):
・総字数(Word→「校閲」→「文字カウント」→「総文字数(スペースを含めない)」、Word以外→ 一行何文字×何行=何文字)(例:40文字×55行=約2200字)
・参考文献表(実際に用いた文献の参照ページを含めたデータ
・実物の文献(本・論文)を参照した場合は、参照したページの画像(テキスト部分、図版部分、ページ番号部分も欠けないように)リポートWord文書の末尾に張付け提出すること。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。下記の参考書等を参照すること。
参考書References
●絵画と聖書抜粋
何恭上編、町田俊之監修 『アートバイブル』 日本聖書協会 2003年 (3,300円)
何恭上編、町田俊之監修 『アートバイブル 2 』 日本聖書協会 2008年 (3,300円)
●聖書物語
山形孝夫著 山形美加図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』 河出書房新社 2017年(2,200円)
山形孝夫著 山形美加図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』 河出書房新社 2017年(1,980円)
●美術辞典類
J. ホール著 高階秀爾監修訳 『西洋美術解読事典』 河出書房新社 2004年(5,390円)
諸川春樹監修 『西洋絵画の主題物語・1聖書編』 美術出版社 1997年(3,080円)
柳宗玄、中森義宗編 『キリスト教美術図典』 吉川弘文館 1990年(9,460円)
●通史概説書
H.W.ジャンソン他著 木村重信他訳 『西洋美術の歴史』 創元社 2001年 (3,740円)
高階秀爾監修 『増補新装 カラー版 西洋美術史』 美術出版社 2002年 (2,090円)
●美術全集
『世界美術大全集』西洋編 全28巻 小学館 1992-97年 (各30,800円)
その他、画家別の画集、時代様式や作品について一冊論じられた専門書等。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・授業内小テスト35%、リアクションペーパー15%、最終課題リポート50%で、上記到達目標に照らした各回の授業の理解・習熟度を総合的に評価する。
・授業内小テストでは、シラバスのテーマ欄に挙げた図像内容とその表現についての理解を確認する。
・最終課題リポートでは、西洋美術史の専門文献で得た知識を基に深く考察を行い、美術史的な観点から総合的に論ずる力を見る。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
Google Classroom、Google Meet等を使用し、画像・文書ファイル資料配布、考察、意見交換、解説、質疑応答、小テスト等を組み合わせた、アクティブラーニングも交えた学修が、学生の理解を助ける。
その他の重要事項Others
【全面オンライン授業でない(受講生が登校可能な状況の)場合】
受講生が登校可能な状況の場合、情報実習室(定員48名)を利用して、Google Classroom 等を用いた授業を行う。その際は、スクーリング期間に限りゲストユーザーIDが無償で付与されるため、「市ヶ谷情報センター利用ユーザーID」を取得せずに、本講義を受講することができる。したがって、図書館のオンラインデータベースを利用するなどの必要がない場合は、大学側から冬期スクーリングの授業形式方針についての連絡を受けるまで、下記の手続きは待った方がよい。
【全面オンライン授業(受講生も登校不可な状況)になった場合】
<市ヶ谷情報センター利用ユーザーIDの取得について>
もし冬期スクーリング期間、全面オンライン授業(受講生が登校不可な状況)となった場合、情報実習室および無償ゲストユーザーIDを使用することができない。その際には、受講生は「市ヶ谷情報センター利用ユーザーID」を取得する必要がある。(すでに年間 (4‐3月 6,000円) 利用の申請手続きを経ている者以外は、後期半期 (10‐3月 3,000円)の申請が必要。詳細は『法政通信』等を参照。学生証番号の頭に c (半角小文字)のついたユーザーID が使用可能となる)。
<初回授業の受け方>
1.履修希望者は、できる限り1月27日(金)15:00頃(それ以降も可)までに、メールの件名を【冬スク 西洋美術史 氏名】とした上で、授業担当教員宛(masako.hamanishi.47@hosei.ac.jp) に法政大学のアカウントでメール送信すること (法政大学アカウントのメールアドレス以外は不可)。学生証番号、氏名もメール本文に記載すること。
2.こちらから、Google Classroom招待手続きを行う。
3. 法政大学のアカウントで、Google Classroomのクラスへ参加する。
(https://www.youtube.com/watch?v=d1jGe9mm864 等で詳細は参照すること)