通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LAW200TB(法学 / law 200)英米法(冬期スクーリング)Anglo-American Law
安部 圭介
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | 43009 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 安部 圭介 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 冬期 |
期間Period | 1群午後 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
An introduction to the legal system of the United States. Among the topics considered are the tradition of American federalism, the constitutional framework and its implications for anti-discrimination law, and the role of law in American society. Where relevant, an attempt will be made to integrate the latest legal news and analysis into the course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
アメリカの法制度を概観し、主要な憲法判例について考察することを通じて、アメリカ社会で「法」が果たしている機能について基礎的な理解を身につけることを目標とする授業である。
合衆国最高裁判所およびいくつかの州最高裁判所の憲法判例を取り上げ、現代アメリカ社会における司法の役割の実態について学習する。最初にアメリカ憲法の総論的な説明をした後、人権保障の諸問題について詳しく検討する。憲法上の権利の側面を固める役割を果たしている制定法上の市民的権利についても、必要に応じて言及する。
到達目標Goal
英米法の基本的な構造に関する知識を身につけるとともに、日本法のあり方について掘り下げて考えるための基礎を得ることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義とディスカッションを組み合わせる形式で進める。単元ごとに基本的な点を解説した後、判例を素材として討論を行う。小レポートの提出を求め、授業内で全体に対してフィードバックを提供する。オフィス・アワーは各授業日の授業終了後に設ける。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:最高法規としての連邦憲法、連邦制の構造
アメリカ型連邦制の基本原則について検討する。
第2回[対面/face to face]:ステイト・アクションの法理
私企業や私的団体の行為の憲法的規律について検討する。
第3回[対面/face to face]:デュー・プロセスとプライヴァシの権利
プライヴァシの権利などの新しい人権の保障のあり方について検討する。
第4回[対面/face to face]:平等保護の基本的枠組み
人種差別や性差別に関する主要な判例とその中から析出した違憲審査基準について検討する。
第5回[対面/face to face]:平等保護の現代的展開
少数者や女性の割合を高めるための積極的な方策が引き起こした逆差別の問題について検討する。
第6回[対面/face to face]:表現の自由
表現の自由を手厚く保護するアメリカ法の特徴について検討する。
第7回[対面/face to face]:信教の自由と政教分離原則
国教の樹立を禁じるとともに、自由な宗教活動を制約する法律の制定を禁じる合衆国憲法第1修正について検討する。
第8回[対面/face to face]:財産権と土地利用規制
正当な補償を要する「収用」と補償を要しない「規制」の区別について検討する。
第9回[対面/face to face]:制定法上の市民的権利
差別を禁じる連邦および各州の議会制定法について検討する。
第10回[対面/face to face]:市民的権利の保障の現代的課題
私人に適用されるさまざまな差別禁止法が逆差別を禁じているかについて検討する。
第11回[対面/face to face]:死刑制度の現在
死刑を科しうる場合を限定する近年の合衆国最高裁判例について検討する。
第12回[対面/face to face]:まとめ
各回の授業で取り上げた諸判例がアメリカ法の体系の中で持つ意義について再検討し、全体をまとめる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書に代わる教材を配付する。
参考書References
『アメリカ法判例百選』、樋口範雄・柿嶋美子・浅香吉幹・岩田太(編)、有斐閣、2,600円、ISBN978-4-641-11513-2
『BASIC英米法辞典』、田中英夫(編集代表)、東京大学出版会、2,800円、ISBN4-13-032082-3
成績評価の方法と基準Grading criteria
小レポートの成績(50%)および最終レポートの成績(50%)による。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業進度の速さについて指摘があったので、寄せられた意見を踏まえ、今年度は情報過多にならないよう、ポイントを絞った講義を目指すこととする。引き続き、随時意見を聴取し、授業参加者の関心とニーズに合致した内容となるよう努めたい。
その他の重要事項Others
オンライン授業になった場合、Zoomを使用してリアルタイムで実施します。