教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
自然地理学ⅡPhysical Geography II
山川 信之Nobuyuki YAMAKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | K8008 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
In this class, students will learn about the physical geography fields of junior high school and high school courses. Physical geography is a discipline that landform, climate, vegetation, and soil, which are various elements of the natural environment. In Physical Geography II, students will learn mainly about the origins of the landform. In addition, he will focus on disasters caused by earthquakes and volcanoes, as well as environmental destruction, and acquire awareness of disaster prevention and environmental issues.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、中学校課程および高校課程で扱う自然地理学分野について学習する。自然地理学は、自然環境の諸要素である地形、気候、植生、土壌の成り立ちを明らかにする学問である。その中から自然地理学Ⅱでは、おもに地形の成り立ちについて学習する。また、地震や火山による災害、環境破壊にも目を向け、防災や環境問題に対する意識を身に着ける。
到達目標Goal
①中学および高校課程における自然地理的分野の学習指導に対応できる知識と能力を身につける。
②地形の成り立ちと世界および日本の自然環境に関する基本的な知識を身につける。
③自然地理学的立場から世界および日本の防災や環境保全についての理解を深める。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教員による講義を中心とする。講義では学習資料とパワーポイントを使いながら毎回の講義内容の基礎知識や重要事項の整理を行う。学習資料は、学習支援システムの教材欄にアップする。毎回配布する学習資料はワークシートになっているのでフィードバックとして次回の学習資料にて解説と解答を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:世界の大地形
ガイダンスとして大陸移動や大山脈の形成など地球内部のエネルギーによって起こるさまざまな現象について学習する。それにより地球の陸地が3つの形成時代の異なる地形に分けられることについて理解する。
2[対面/face to face]:地震と災害
地震が引き起こされるメカニズムと災害について学習する。それにより日本が変動帯に位置し、世界の中でも地震による災害が多い国であることを理解する。
3[対面/face to face]:火山がつくる地形
火山の噴火形式や火山がつくるさまざまな地形について学習する。また、火山の噴火によって起こるさまざまな災害について学習する。それにより日本が変動帯に位置し、世界有数の火山国であることを理解する。
4[対面/face to face]:河川がつくる地形
河川の流域に形成される河岸段丘や扇状地、三角州などの地形や氾濫原の微地形について学習する。それにより河川の地形形成作用と人々が地形を巧みに利用して生活してきたことを理解する。
5[対面/face to face]:海岸地形
砂浜海岸やリアス海岸などの海岸地形について学習する。また、人々がそれらの地形をどのように利用してきたかについても言及する。それにより海岸地形の形成過程や人々がそれらの地形を巧みに利用して生活してきたことを理解する。
6[対面/face to face]:氷河時代の環境と氷河地形
第四紀の気候変動の中で起こったヴュルム氷期に焦点を当て、氷河作用によって形成された地形や氷河時代の環境について学習する。それにより氷河時代の環境変化が現在の自然環境に大きな影響を及ぼしたことを理解する。
7[対面/face to face]:永久凍土と周氷河環境
北極海沿岸や高山帯における地形形成作用と永久凍土がつくる地形について学習する。それにより地球上には周氷河帯とよばれる特殊な地形形成作用が働く地域があることを理解する。
8[対面/face to face]:乾燥帯の地形
砂漠の形態や砂漠に見られる微地形について学習する。また、乾燥帯での人々の生活と関連付けて砂漠化などの環境問題にも言及する。それによって乾燥帯における地形形成のメカニズムや乾燥帯で暮らす人々の生活について理解する。
9[対面/face to face]:石灰岩がつくるカルスト地形
石灰岩の溶食によって形成されるさまざまな地形について学習する。また、石灰岩地域に分布する土壌についても言及する。それによって石灰岩の溶食は異なる気候環境では個別に働き、その気候環境特有のカルスト地形が形成されることを理解する。
10[対面/face to face]:年代を測る・古環境を知る
火山灰や炭素の同位体を用いた編年法や花粉分析、プラントオパール分析など古環境の復元方法について学習する。それにより地形の形成時代や古環境が復元されていることを理解する。
11[対面/face to face]:地球温暖化と自然環境への影響
地球温暖化のメカニズムと地球温暖化によって起こるさまざまな自然環境への影響について学習する。それにより温暖化を防止することが地球レベルの重要な課題であることを理解する。
12[対面/face to face]:人為が引き起こすさまざまな環境問題
熱帯雨林の縮小と砂漠化、過度な灌漑による塩地化、自然改変によるアラル海の縮小など人間の経済活動によって引き起こされたさまざまな環境問題について学習する。それにより人為的影響が自然環境の破壊につながっていることついて理解する。
13[対面/face to face]:中高における自然地理学の取り扱い方の違いと自然地理学の課題
新課程における中学と高校課程での自然地理学的分野の扱い方について学習する。また、教員に自然地理学的素養が必要な理由について東日本大震災で起きた事件などを例に学習する。それにより生徒のみならず教員にも防災意識が必要であることを理解する。
14[対面/face to face]:試験・まとめと解説
後期のまとめと理解度の確認として試験を行う。また、試験後にはフィードバックとして解説を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業で配布する学習資料の最後に復習のためのワークがあるので、それを完成させる。フィードバックとして次回に配布する学習資料に解答と解説を掲載する。予習については、各回の授業の終わりに指示する。復習と予習に要する時間は各2時間、計4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。代わりに毎回の授業で配布する学習資料をもとに授業を行う。
参考書References
『東京の自然史』 貝塚爽平著,講談社学術文庫
『技術者のための地形学入門』 熊木洋太他編著,山海堂
『日本地誌1・日本総論Ⅰ(自然編)』 中村和郎他編,朝倉書店
『地形がわかるフィールド図鑑』 青木正博他著,誠文堂新光社
『写真と図で見る地形学』 貝塚爽平他編,東京大学出版会
『日本列島100万年史』 山崎晴雄・久保純子,講談社ブルーバックス
『自然地理学概論』 高橋日出夫・小泉武栄編著 朝倉書店
成績評価の方法と基準Grading criteria
①平常点10%
毎回の授業で配布する学習資料がワークシートになっています。出席は毎回取りますが、ワークシートを完成させることが平常点となります。
②中間課題30%
8回目の講義あたりで、それまでの講義内容に基づいた中間課題を出します。
③試験60%
第14回目の授業ですべての授業内容を出題範囲とした試験を行います。試験終了後、フィードバックとして解答と解説を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容に対する質問や要望があれば出席票の裏面に記入して下さい。次の授業の最初に回答します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
機器の準備は特にありません。高校で使った地図帳があれば持参してください。
その他の重要事項Others
授業内容の構成から前期の自然地理学Ⅰと合わせて受講することを推奨します。