連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
POL500Q1－322（政治学 / Politics 500）ＣＳＲ論Corporate Social Respnsibility
長谷川 直哉Naoya HASEGAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X9954 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
| 曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 選択科目 |
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Outline (in English)
In this lecture, we will review how international trends in sustainability (CSR, CSV, SDGs) have been changing. We will also examine the impact of the Corporate Governance Code, the restructuring of the Tokyo Stock Exchange and ESG money (investment, financing and insurance) on corporate management.
Students are required to learn about corporate efforts toward the SDGs and the Paris Agreement on their own by referring to integrated reports and sustainability reports issued by companies.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Grading will be based on the final report (80%) and presentation (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義ではサステナビリティを巡る国際的な動向を整理し、CSR、CSV、SDGsが時代と共にどのように変遷してきたのかを辿ります。サステナビリティ経営の強化を求めるコーポレートガバナンス・コードや東証市場再編、影響力を強めているESGマネー（投資・融資・保険）が企業経営にもたらす影響について理解を深めることめざします。
到達目標Goal
サステナビリティに関する国際的な政策動向に関する基本知識を習得し、国内外の企業および機関投資家の行動を理解し正しく評価する能力を涵養します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本講義では、経営学・経済学・法政策等の視点から欧米諸国と日本の SDGs/CSR および Business Ethics に関する基本理論や背景となる思想を解説します。また、具体的事例や実践的課題を取り上げ、現代社会において進行している現象を通じて、企業と社会の相互関係や経営者に求められる倫理観の形成について検討します。受講者から提起された意見や質問からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行います。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：価値共創時代のサステナビリティ経営①
価値共創とは何か
価値共創を実現する経営のあり方とは
第2回[オンライン/online]：価値共創時代のサステナビリティ経営②
越境による新事業のデザイン
価値共創ビジネスのケーススタディ
第3回[対面/face to face]：ESG経営の最新動向「ガバナンス編」①
日本型ガバナンスの現状
取締役会の機能不全
第4回[オンライン/online]：ESG経営の最新動向「ガバナンス編」②
企業価値を左右する社外取締役
攻めのガバナンス
東証再編とガバナンスコードの改訂
第5回[対面/face to face]：ESG経営の最新動向「環境編」①
ビジネスルールが変わる パリ協定－脱炭素の本質とは
第6回[オンライン/online]：ESG経営の最新動向「環境編」②
脱炭素を加速するESGマネーの動向
企業評価の新たな尺度となる炭素利益率
第7回[対面/face to face]：ESG経営の最新動向「社会編」①
変わる企業と社会の関係
人権・ダイバーシティを巡るケーススタディ
第8回[オンライン/online]：ESG経営の最新動向「社会編」②
ビリーフドリブン消費者の台頭
ブランドストーリーの再構築
第9回[対面/face to face]：近代産業の勃興と経済
倫理〔1〕「経済活動の
自由と自律」
アダム・スミス『道徳感情論』に
みる経済と倫理の関係性について
第10回[オンライン/online]：日本社会における企業
倫理の形成
報徳思想を背景とする企業倫理の醸成
第11回[対面/face to face]：SDGs時代に求められるパーパス経営
パーパスとSDGsの関係性
企業価値を高めるパーパス経営
第12回[オンライン/online]：SDGs時代の経営モデル
シェアリングエコノミー
第13回[対面/face to face]：ゲストスピーカーによる講義①
詳細が確定次第、学習
支援システムに掲示します
第14回[対面/face to face]：ゲストスピーカーによる講義②
詳細が確定次第、学習
支援システムに掲示します
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
企業が発行する統合報告書やサステナビリティ報告書を参照しながら、SDGsやパリ協定と企業はどのように向き合おうとしているのかについて自己学習を深めて下さい。詳細については、初回授業において説明します。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
毎回レジュメを配布します。
参考書References
Naoya.HASEGAWA（2020）“Sustainable Management of Japanese Entrepreneurs in Pre-War Period from the Perspective of SDGs and ESG”(English Edition),Palgrave Macmillan
長谷川直哉著『SDGsとパーパスで読み解く責任経営の系譜－時代を超えた企業家の使命』文眞堂，2021年
長谷川直哉編著『企業家活動に学ぶESG経営』文眞堂，2019年
長谷川直哉編著『統合思考と ESG 投資』文眞堂，2018年
長谷川直哉編著『価値共創時代の戦略的パートナーシップ』文眞堂，2017年
長谷川直哉編著『企業家活動でたどるサステイナブル経営史』文眞堂，2016年
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート：80％
発表・討議：20％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
複雑な数式等は使わず、財務分析や証券投資に関する知識の無い方にも理解しやすい説明を心掛けます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
サステナブル経営・企業倫理・責任投資・ビジネスヒストリー
＜研究テーマ＞
企業と社会のサステイナビリティ
＜主要研究業績＞
「サステナビリティ経営の現在」『日本経済新聞「経済教室」（2021年9月28日）』2021年
「SDGsと企業責任①～⑩」『日本経済新聞「やさしい経済学（2020年3月2日～12日）』2020年
「社会課題と企業経営－企業に求められる構想力と伝える力」『日経広告研究所報319号』2021年
実務経験
損害保険会社の資産運用部門において、約15年間投資業務を担当しました。1999年、ESG投資の先駆的な取り組みであるSRI（社会的責任投資）ファンドを組成し、ファンドマネジャーとして企業のESG（非財務）側面を評価する手法を開発しました。現在は東証1部上場企業の社外取締役として企業経営に参画しています。
【関連視角】
証券アナリスト検定会員（CMA）