連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
MAN500Q1－311（経営学 / Management 500）人事制度論Human Resource Programs & Policies
奥西 好夫Yoshio OKUNISHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X9943 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 選択科目 |
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Outline (in English)
First, students study basic theories such as microeconomics and social psychology which are required to design, practice and evaluate HR policies. Then, they learn various aspects of HR policies such as hiring, training, promotion, wages, performance evaluation, separation, and job design. Furthermore, they learn strategic or systematic views to synthesize the above various aspects which may well be complementary each other.
It is required that students make a presentation and submit a report on a topic which is relevant to this course.
The grade of this course depends on class participation (30%), the presentation (20%), and the report (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
学生は、人事制度を設計、運用、評価するために必要な基礎理論（ミクロ経済学、社会心理学など）をまず簡単に学んだ上で、採用、訓練、昇進、賃金、人事評価、退職・定年、職務設計など人事制度の各パーツについて学ぶ。さらに、各パーツ相互の補完性を強調する戦略的、システム的なモノの見方、考え方を学ぶ。
到達目標Goal
現実の人事制度が運用面も含めて、「どうなっているのか」、「なぜそうなっているのか」、そして（いっそう難しいことだが）「どうしたらもっとよくなるのか」を、自ら考え、理解し、提案する力を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
大きく「基礎理論」（①～④回）、「各論」（⑤～⑫回）、「応用」（⑬～⑭回）の3部からなる。「基礎理論」の授業は講義中心に行う。「各論」、「応用」の授業は、原則として、講義と受講者による報告・討論を合わせて行う。報告のノルマ、分担等については、受講者数や受講者の希望を勘案して決める。報告者は要点を記した簡単なハンドアウトを用意すること。
また、これらとは別に、学期末に各人の研究報告をレポートとして提出してもらう。この最終レポートは、受講者が本講義で学んだことの成果を総括するものとして、重要な位置を占める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[対面/face to face]：人事制度論の概要
・人事制度論の概要
・関連領域、方法論の紹介
②[対面/face to face]：個人の行動原理
・経済合理性
・経済非合理性
・不完全情報
③[対面/face to face]：取引の効率性
・効率性
・取引費用
・コースの定理
④[対面/face to face]：組織の公正性、人々の福祉
・さまざまな公正観
・組織内公正性
・いくつかの福祉指標
⑤[対面/face to face]：雇用関係と労働市場
・雇用関係の特徴
・内部労働市場論
・雇用関係の経済モデル
⑥[対面/face to face]：雇用形態・区分の多様化
・日本の現状と国際比較
・背景と理論
・政策課題
⑦[対面/face to face]：採用・退職・定年
・採用量・質の決定
・効率的な離職理論
・定年制の理論と実際
⑧[対面/face to face]：人的資本と訓練
・一般訓練と特殊訓練
・OJTとキャリア
⑨[対面/face to face]：昇進
・昇進の機能
・トーナメント、アップ・オア・アウト
・キャリア・コンサーンズ
⑩[対面/face to face]：人事評価
・人事評価の目的
・評価者
・評価項目・方法
・結果のフィードバック
⑪[対面/face to face]：賃金
・賃金決定要素
・賃金水準・格差
・賃金プロファイル
・福利厚生
⑫[対面/face to face]：職務設計
・職務設計の重要性
・職務設計のポイント
⑬[対面/face to face]：多様性管理
・背景と内容
・日本の現状と課題
・ケースと理論
⑭[対面/face to face]：雇用モデルの多様性と変化
・高コミットメントHRM
・日本的雇用慣行の現状と評価
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
単一のテキストは特に用いない。各回の講義内容のレジュメ、一部の参考文献は、原則としてHoppiiを用いて事前に配付する。
参考書References
講義全体にわたる参考書として、次の文献がある。ただし、講義ではこれらの逐語的な解説をする予定はなく、各自購入する必要は必ずしもない。
①ミルグロム、ロバーツ『組織の経済学』（NTT出版、1997年）
②ラジアー、ギブス『人事と組織の経済学 実践編』（日本経済新聞出版社、2017年）
③Baron, James N. and David M. Kreps. Strategic Human Resources（John Wiley and Sons, 1999）
なお、日本の人事制度に関する副読本として、守島基博・大内伸哉『人事と法の対話』（有斐閣、2013年）、海老原嗣生・荻野進介『人事の成り立ち』（白桃書房、2018年）を挙げておく。
成績評価の方法と基準Grading criteria
全講義のうち出席が半分に満たない場合は、自動的に「未受講扱い」とする。成績評価は、授業参加（30%）、口頭報告（20%）、最終レポート（50%）に基づく。最終レポートの評価は、【授業の到達目標】で掲げた3つの目標（「どうなっているのか」、「なぜそうなっているのか」、「どうしたらもっとよくなるのか」を、自ら考え、理解し、提案する力）がどの程度達成されているかで判断する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
過去の経験では、内容が難しいとの評価が比較的多い。そこで、四則演算を超える数学は一切用いず、抽象的な概念は身近な実例を交えて説明するなどの努力をしているが、不明な点はぜひ積極的に質問して欲しい。率直で気軽な質問こそ、対面授業のメリットの一つと考えている。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Hoppiiを授業外でのコミュニケーション・ツールとして多用するので、事前にシステムに授業登録するとともに（事務上の履修登録とは別であることに注意）、各自の連絡先メールアドレスも登録すること。
担当教員の専門分野
＜専門領域＞ 労働経済学、人事制度論
＜研究テーマ＞ 人事制度、労働市場の統計分析、国際比較。特に雇用形態、賃金格差など。
＜主要研究業績＞下記サイトを参照されたい。
https://kenkyu-web.hosei.ac.jp/Profiles/15/0001419/profile.html