通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
MAN200TG（経営学 / Management 200）経営学特講（夏期スクーリング）Special Study in Management
髙橋 理香
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 髙橋 理香 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 夏期 |
| 期間Period | 2群午前 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
【Course outline】
Our modern economy has developed through technological innovation and the invention of new products. At the same time, however, monopolistic market for a new product has caused various problems due to supressing competition. It is widely recognized among policymakers and economists that competition is inevitable for a good market and that appropriate rules are necessary to maintain competition. In these circumstances, the United States, a leader in the modern economy, has long been groped for suitable rules of competition that its prosperity and innovation would be based on since the late of 19th century. Furthermore, the history of the U.S. antitrust laws surprisingly coinsides with the history of the U.S. entertainment industry. This course provides an overview of the U.S. antitrust laws, introduces legal cases concerning the U.S. film makers, and examines market competition in the entertainment industry.
【Learning objectives】
Understand what a good quality of market is and what are suitable rules to maintain market quality from past legal cases. Acquire methods to analyze and examine market mechanisms and competition in the entertainment industry from the perspective of history, law, and economics.
【Learning activities outside of classroom】
Students will be expected to spend four hours to understand the course content and complete the required assignments after each class meeting.
【Grading Criteria/Policy】
Final grade will be decided based on homework (40%), final exam (40%), and in class contribution (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
近代社会における我々の生活では、新製品の発明や開発を通じて豊かさを実現してきました。しかし、新製品の市場は独占が起こりやすく、競争がはたらかないために様々な問題が生じることがあります。良い市場には競争が不可欠であり、競争を維持するには適切なルールが必要であることが学術的にも実務上でも知られています。長年、アメリカでは、世界に先駆けて、豊かさやイノベーションの基盤として、競争ルールの在り方が模索されてきました。そして、アメリカの競争ルールの歴史は、アメリカのエンターテイメント産業の歴史とも重なります。この授業では、アメリカの競争法の概要を説明した後、アメリカ映画会社にまつわる裁判例を紹介し、エンターテイメント市場を事例に、競争の在り方について考察します。
到達目標Goal
過去の事例を通じて、良質な市場とは何か、良質な市場に必要な競争ルールの在り方とはどのようなものか、理解します。また、歴史・法律・経済学の観点から、エンターテイメント産業における市場と競争について分析・考察する手法を身につけます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「経済学科：DP2」「商業学科：経営学・商学,自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義ノートを配布し、パワーポイントのスライドを使って講義を行います。初日の授業では、本授業の概要・日米の競争法の概要・経済学の分析ツールを解説します。その後、二日目以降では、アメリカの映画産業における競争制限に関する裁判ケースをとりあげ、それぞれのケースの概要を紹介した上で、競争法による解釈および経済分析による考察を行います。また、初日の授業で参考文献リストを配布しますので、スクーリングの後、各自の興味に応じて文献にあたってください。課題等のフィードバックは授業時またはメールにて行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
反トラスト法とアメリカの映画産業の歴史
第2回[対面/face to face]：基本ツールの紹介
競争法の規制対象とその概要・経済分析ツールの解説
第3回[対面/face to face]：イノベーションと知的財産権1
MPPC事件
第4回[対面/face to face]：イノベーションと知的財産権2
知的財産権を用いた競争制限
第5回[対面/face to face]：垂直統合1
パラマウント事件
第6回[対面/face to face]：垂直統合2
垂直統合による競争制限
第7回[対面/face to face]：合併1
コムキャスト-GE合併事件
第8回[対面/face to face]：合併2
メディア・コングロマリットによる競争制限
第9回[対面/face to face]：財の一山取引1
パラマウント・ラスキー事件
第10回[対面/face to face]：財の一山取引2
ブロック・ブッキング（映画の一山取引）による競争制限
第11回[対面/face to face]：労働の一山取引1
デ・ハヴィランド事件
第12回[対面/face to face]：労働の一山取引2
まとめ／試験
長期雇用契約による競争制限
本授業のまとめと試験
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定しません。毎回の講義ノートを基に授業を進めていきます。
参考書References
本授業に関する包括的な文献資料は以下の4つです。その他、各ケースに関する文献、競争法や経済分析に関する文献は、初回の授業時にリストを配布します。急いで購入する必要はありません。授業での紹介を聞いた上で、興味を持ったら購入・閲覧するので良いと思います。
（書籍）
•McDonald, P., E. Carman, E. Hoyt, and P. Drake eds. (2015) Hollywood and the Law, British Film Institute.
•Vogel, H. L. (2020) Entertainment Industry Economics: A Guide for Financial Analysis, 10th ed., Cambridge University Press（日本語訳『ハロルド・ヴォーゲルのエンタテインメント・ビジネス：その産業構造と経済・金融・マーケティング』助川たかね訳、慶應義塾大学出版会、2013年）。
•矢野誠『「質の時代」のシステム改革』岩波書店、2005年。
（ウェブ）
•Hollywood and Renegades Archive https://www.cobbles.com/simpp_archive/index.htm
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート課題（40%）・試験（40％）・平常点（20％）
毎回、宿題としてレポート課題を出します。
試験の受験資格は、通信教育部のルールに従います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
履修者の皆さんの理解度や希望をなるべく反映して授業を進めたいと考えています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
情報機器（PC／タブレットなどの電子媒体）
その他の重要事項Others
オンライン授業になった場合 Zoom を使用してリアルタイムで実施します。