通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
HIS300TD（史学 / History 300）日本古代史（夏期スクーリング）History of Ancient Japan
杉本 一樹
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 杉本 一樹 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 夏期 |
| 期間Period | 2群午後 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
The purpose of this class is to learn about the ancient times of Japan based on the method of history.
Sources of this period are Rikkokusi（六国史）, the officially compiled chronicle of the dynasty, and Rituryou（律令）, the comprehensive code of law. In addition, historical materials such as Shosoin Documents（正倉院文書） and Mokkan（木簡）, which have specific content, are also important.
I will consider what approaches to the purpose of the class mentioned at the beginning, and introduce some topics necessary for that. In addition, classes will be conducted with a view to arts, crafts and architecture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本の古代という時代について、あらためてこの時代を歴史学の対象として「学ぶ」こと。これ自身が授業の目的です。そのために実際にはどのようなアプローチがあるのか。いくつかのトピックを挙げて話を進めます。主たる対象時期は8世紀。この時代の諸相を知るためには、時代の骨組みを通時的・共時的に表現する六国史・律令格式のような包括的・体系的な史料と、そこに歴史個別具体性に富んだディテールを付け加える正倉院文書や木簡などの史料との双方が欠かせません。この二つを柱に、美術工芸や建築などの分野も視野に入れながら講義を行います。
到達目標Goal
（１）日本古代史についての基本史料とその特質について知り、その中でも特に正倉院文書についての理解を深める。
（２）「史料の記事内容」を「研究の材料」としてのみとらえるのではなく、その中間に「対象の理解」を介在させ、これまでの諸研究の辿った道筋を再確認する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は対面形式で行なうことを予定しています。
（１）資料は適宜プリントを配布します。
（２）授業の区切りごとに、授業中に出された小課題への回答、授業の感想・質問や自分の発見などを記入したリアクションペーパーの提出を求めます。ここで述べられたコメントは、次回以降、授業内の関連箇所で紹介するなど、授業に反映させます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：日本古代史を学ぶということ
導入とガイダンスを行なう。
第2回[対面/face to face]：古代史料の概要（その１）
六国史ほか日本の史書について説明する。
第3回[対面/face to face]：古代史料の概要（その２）
律令格式ほか法制史料について説明する。
第4回[対面/face to face]：古代史料の概要（その３）
正倉院文書の概要について。所在・現況・整理・研究資源化について説明する。
第5回[対面/face to face]：古代史料の概要（その４）
木簡と出土文字資料、金石文について説明する。
第6回[対面/face to face]：日本古代史を知るための材料（その１）
仏典と漢籍について説明する。
第7回[対面/face to face]：日本古代史を知るための材料（その２）
美術工芸品を歴史資料として利用することについて。
第8回[対面/face to face]：正倉院文書の主要文書（その１）
律令制公文書について、歴史学・古文書学の立場から説明する。
第9回[対面/face to face]：正倉院文書の主要文書（その２）
写経所文書の諸類型を紹介する。また国文学・国語学・書道史からのアプローチについて説明する。
第10回[対面/face to face]：正倉院文書の主要文書（その３）
写経所文書の諸類型、構造と機能について説明する。
第11回[対面/face to face]：日本古代史を学ぶための手法
古代史研究の諸分野と研究のツールについて説明する。
第12回[対面/face to face]：再び日本古代史を学ぶということ。
まとめと全体にわたる補足説明を行なった後、試験を行なう。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。必要に応じて資料プリントを配布します。
参考書References
杉本一樹『日本古代文書の研究』吉川弘文館（2001-2）
杉本一樹責任編集『皇室の名宝 05 正倉院 文書と経巻』朝日新聞社（1999-5）
杉本一樹編『正倉院の古文書』至文堂 日本の美術440 （2003-1）
杉本一樹『正倉院 歴史と宝物』中公新書 1967 （2008-10，韓国語版2015，電子版2019）
杉本一樹『正倉院宝物の世界』山川出版社 日本史リブレット74（2010-6）
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業での学習状況（授業の区切りに提出するリアクションペーパーを含む）を「平常点」（40％）として、期末に実施する試験の結果（60％）とあわせて評価を行ないます。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年度Zoom授業受講生の感想等を反映しています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
オンライン授業に変更になった場合、【学生が準備すべき機器他】としてZoom授業が受講できる機器で、マイク・カメラを備えたものが必要となる。また、配付資料のうち、事前にプリントアウトが必要なものは、通教ＬＭＳにアップロードの際に明示します。