通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
BSP100TC（初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100）論文作成基礎講座Ⅱ（夏期スクーリング）Preparing and writing academic papers in Japanese II
佐藤 未央子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 佐藤 未央子 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 夏期 |
| 期間Period | 2群午前 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
【Course outline】
In this lecture, we aim to acquire reading, researching and writing skills necessary for preparation of report or of graduation thesis. By conducting step-by-step exercises through the research flow of modern literature, students acquire basic skills to "argue". And this course will focus on Tanizaki Jun'ichiro's short story, "Jinmenso", about cinema. Students discuss their views by making notes on novels and researching references.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the following:
-Understand the rules for dealing with literature.
-Examine and analyze data and raise issues.
-Write intelligible and logical sentences.
【Learning activities outside of classroom】
Before / after each class meeting, students will be expected to spend 2 hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following: term-end report(50%), presentation(10%), in-class contribution(40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
レポートや卒業論文の作成に向けて、文章の読解能力や調査力、自らの言葉で書く表現力を養う。近代文学の研究フローを通して段階的な演習を行い、「論じる」ための基礎的なスキルを体得する。
授業では、日本を代表する作家・谷崎潤一郎の作品を読み、考察レポートを作成する。具体的には、映画を題材にしたホラー小説「人面疽」を取り上げる。本作は映画を通した日米関係や、女優の身体表象の問題、メディアの不安定性などが描かれており、現代的観点からも大きな魅力を持つ。作品への注釈作業や先行研究の調査を行い、小説を考察して自分の言葉で論じる力をつける。
到達目標Goal
・文献を扱うためのルールについて理解している。
・情報を調査収集・分析し、問いを立てることができる。
・明確でわかりやすく、論理的な文章の表現ができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
辞典を使用した注釈作業や、先行研究の調査検討、自分の意見をまとめるなどの段階的な取り組みを経て、最後に1500字程度のレポートを作成する。課題提出や質問は授業の前後やメールを通して受け付ける。提出物は添削を通してフィードバックする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス
レポートを書くための基礎的な知識を確認する。谷崎潤一郎や「人面疽」の内容について紹介する。
第2回[対面/face to face]：大学図書館について
法政大学図書館の基礎ガイダンス動画を視聴し、文献の調べ方を学ぶ。
第3回[対面/face to face]：注釈を付ける
「人面疽」を読解するにあたり、わからない単語や固有名詞の意味を辞典で調べる。
第4回[対面/face to face]：注釈の発表
調べたことを発表し、情報を共有する。
第5回[対面/face to face]：先行研究の検討
先行研究の読み方や問いの立て方を学ぶ。文献引用に関するルールについても確認する。
第6回[対面/face to face]：先行研究の要約
ひとり１本の文献を選び、内容の要約と疑問点をまとめて提出する。
第7回[対面/face to face]：論文の構成①
先行研究をすり合わせ、研究史を確認する。
注釈と先行研究の要約を含めた論文全体の構成を考える。
第8回[対面/face to face]：論文の構成②
学術的な文章のアウトラインや、論理の立て方について学ぶ。
第9回[対面/face to face]：論文演習①
レポートの前半部分を執筆する。
第10回[対面/face to face]：相互批評（ピア・サポート）
学生同士でレポートの相互批評を行う。自らの課題を見つけ、伝わりやすい文章にはいかなる工夫が必要かを考える。
第11回[対面/face to face]：論文演習②
レポートの後半部分を執筆する。
第12回[対面/face to face]：相互批評（ピア・サポート）・全体の復習
レポートの相互批評を行ったうえで、学習の総復習を行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
配布したテキストは必ず読んでください。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。授業内容に応じてプリントを配布します。
参考書References
授業で取り扱う「人面疽」は、
・『谷崎潤一郎全集 第５巻』（2016、中央公論新社）
・谷崎潤一郎著、千葉俊二編『潤一郎ラビリンス（11） 銀幕の彼方』（1999、中公文庫）
・谷崎潤一郎著, 東雅夫編『変身綺譚集成』 （2018、平凡社ライブラリー）
などに収録されています。
授業ではテキストをプリントで配布しますが、他の作品もご一読をお勧めします。
・『ハンドブック 現代文のキーワード』（Gakken）
大学受験での評論文読解に必要な用語の解説です。
オールカラーで図解も多く、参照しやすいように構成されています。
ほか、適宜講義で指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・授業ごとの提出物：40％
・発表：10％
・最終レポート：50％
８コマ以上の出席を単位取得の条件とします。
※遅刻・早退は０．５コマ分の出席となります。
※最終日のみ、前半の授業を２コマとしてカウントします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
積極的に意見を交換できる場を作れるよう努めます。不安なことや質問があればご遠慮なくお問い合わせください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・レポートを作成するため、パソコンと文書作成ソフト（Microsoft Word等）を準備してください。教室にノートパソコン等を持ち込んでいただいてもかまいません。
・レポートは電子メールで提出していただきます。メールの使い方を確認しておいてください。提出は最終授業の後、別途締め切りを設ける予定です。
その他の重要事項Others
・オンライン授業になった場合、Zoom を使用してリアルタイムで実施します。