通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LIT200TC(文学 / Literature 200)日本文芸研究特講・演劇(夏期スクーリング)Special Study of Japanese Literary Arts(Drama)
上野 火山
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 上野 火山 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 夏期 |
期間Period | 2群午後 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
This course is called "Comparative Dramatics".
I hereby account for this class as followed;
Comparative Dramatics is one of the analytic ways for DRAMA, through which we can analyze so many dramas to understand the meaning and value of current real world from the view of Sociology, Ideology, Politics and Economics, Philosophy and so on.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義は『比較演劇学』といいます。
ここでは古今東西、そしてジャンルを問わず、社会学的視点、思想史的視点、及び政治経済的視点から人間の行う演劇的営為を観察し比較することで、現代に失われ理解されないままでいる価値観や倫理を再発見し、「今」を理解したいと思います。
到達目標Goal
受講者は、受け身のまま、思考停止状態に甘んじることなく、批判的及び批評的に思考することを正しく理解し、作品鑑賞のみならず現実世界に応用できるようになる。
<講義内容>
演劇とはドラマです。舞台芸術を始め、映画、テレビ、ラジオ、インターネットといった様々なメディアを通じ、演劇は姿を変えながらも存在し続けています。あるメディアと別のメディア、海外と日本、過去と現在、日常と非日常、見えるものと見えないもの、見せられているものと隠されているもの、といった比較対照を通して、失われ見えにくくなったり、あるいはまたあらかじめ隠されているものを発見し、本来在るはずの在るべきものを見出してみたいと思います。演劇はどこへ向かうのだろうか。このまま権力のプロパガンダに堕すのだろうか。それとも未来を映し出す鏡となるのだろうか。それらを考えることは我々自身がどこへ向かっているのかを見据えることになると思います。作品自体の比較もさることながら、方法論の差異、世界観価値観の差異、時代の差異、思想の差異といった比較を通して「ドラマ」あるいは「物語」の差異のみならず共通性や普遍性へも向かい、単なる「消費者」ではない「真の良き観客」をめざしたいと思います。仮にあなたが創作者であろうとも、すべては「真の良き観客」であるところから始まるのですから。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義を中心に行います。授業ごとにリアクションペーパーを出して頂き、その質問等にも随時答えていきます。毎時間講義の最初にこうしたFollow Up(フィードアップ)を行う予定です。時にはディスカッションも組み込みたいと考えていますので、発言を求められた際には、ぜひ積極的に発言して頂きたいと思います。講義中に映像等を積極的に活用します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:演劇とは何か:妄想と隠喩としての演劇
比較演劇学とは何かを明らかにしつつ、このリアルで自明であると思われている世界と演劇的世界の関係性を考えます。
第2回[対面/face to face]:テレビドラマと現在;このこの複雑な存在形式
テレビドラマというジャンルの昨今の形態論、及びその存在意義を見つめます。
第3回[対面/face to face]:80年代から;ポストモダニズムを超えて
現代につながる価値観の源泉は1980年代にあった。今に対し、どのように、どれ程の影響を及ぼしたのか考えます。
第4回[対面/face to face]:■ 劇映画を観ます
劇映画を一本鑑賞します。
第5回[対面/face to face]:虚構の壁と認知
フィクションはノンフィクションに次ぐものなのか。虚構性の意義と価値について考えます。
第6回[対面/face to face]:日常の向こう側;創り手と受け手
実作の現場から、演劇的営為を考えます。
第7回[対面/face to face]:メディア・コントロール;その演劇化された家畜化の方法
政治も経済も所詮は「メディア」によって如何様にも動かされ得る。演劇やドラマもまたその装置のひとつであることを自覚する。
第8回[対面/face to face]:日常という名の劇場;劇場化する政治、経済、そしてこの世界
日常を劇的空間と見なすことは日常に溢れる虚構性を告発することに他ならない。
第9回[対面/face to face]:■ ドキュメンタリーを観ます
現在を映し出すノンフィクションを観ることで、メディアに対する理解を深めたい。
第10回[対面/face to face]:沈黙の螺旋と希望の原理
民衆の思考停止を生み出し、更に悪化させるもの、そして同時に希望を生むものとは。
第11回[対面/face to face]:共感の次元を超えて
共感とはいったい何だったのか。そして、それを超えて僕らが向かうべき未来とは。
第12回[対面/face to face]:最終・小論文試験
共通の「タイトル」で小論文を書いていただきます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この講義に出る限りは、できる限り多くの舞台作品、もしくは映像作品に触れて欲しいと思います。そして講義で触れた文献の読書及び作品の鑑賞、それらが準備であり復習です。従って、本授業の準備・復習時間は、紹介作品の鑑賞を含め各2時間を標準
とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定のテキストは使用致しません。
レジュメ(資料)を各時間ごとに用意します。
このレジュメ(資料)は「Web学習サービス」から配布する予定です。
尚、パソコンをお持ちでない学生に対しては、印刷したレジュメをご用意します。
参考書References
特に用意して頂く参考書はございません。 毎回、レジュメ(プリントもしくは PDF)を用意します。参考文献・参考作品等はレジュメに明記します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は以下の通りに行います。
●平常点(授業への参加態度を含む) 70%
●小論文試験 30%
※ 「試験」のみの参加では単位にはなりません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
種々様々な問題が噴出しているこの萎縮した時代にあって、例年にも増して、 更に一層自分自身の言葉を大切に、学生諸君に伝えていきたいと思っています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
オンライン授業になった場合「 YouTube 」等により録画配信で実施します。