通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
LIT100TC（文学 / Literature 100）日本文芸研究特講・近代（夏期スクーリング）Special Study of Japanese Literary Arts(Modern)
沼田 真里
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 沼田 真里 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 夏期 |
| 期間Period | 3群終日 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this class, we will learn about Japanese modern literature, focusing on works by Shiki Masaoka, Soseki Natsume and Ogai Mori. Students will deepen their knowledge of the history ofJapanese modern literature, while also learning practically about work analysis and writer research.Through these, we aim to deepen the uniqueness and creativity of the research method as well as the way of having a viewpoint in the study of modern Japanese literature.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
正岡子規、夏目漱石、森鷗外の作品を中心に、〈日本の近代〉や〈日本の近代文学〉について学びます。日本近代文学史の知識を深め、研究について実践的に学ぶと同時に、新しい研究手法や研究分野についても学びます。これらにより、文学研究における自身の観点の持ち方や、研究手法の独自性や創造性を深めることを目的とします。
到達目標Goal
本授業から、以下の能力を身につけることを目標とします。
1.文学作品を自ら読み解き、独自の観点や論点を導き出すことができる。
2.研究手法を多角的に学び、それらを的確に用いて、論を展開できる。
3.他者との意見交換や発表により発信力を身につけ、多様な意見を踏まえながら、自らの論を推敲し、発展させることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・講義形式とゼミナール形式を織り交ぜながら進めます。講義により、作家の知識を得ながら文学研究の手法や発想法を学ぶと同時に、クラス全体によるディスカッションや発表を経験することで、自分自身の意見が明確になり、独自の観点や研究方法を磨くことができます。
• リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かします。
・後半の学生の発表は、前半の講義内容をふまえて、どの作品・作家にするか、話し合いで決めます（正岡子規、夏目漱石、森鷗外の作品。または、郷土と文学、コンテンツツーリズムと文学等テーマでの設定など）。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：近代文学とは。正岡子規について。
本授業のガイダンス。その後、近代文学の成立や時代背景といった、近代文学の基礎知識の確認。続いて、正岡子規の随筆を中心に講義。
第2回[対面/face to face]：夏目漱石について
夏目漱石についての講義。その後、全体による作品の感想と意見交換。
第3回[対面/face to face]：森鷗外について
森鷗外についての講義。その後、全体による作品の感想と意見交換。
第4回[対面/face to face]：研究分野の開拓――文学と郷土の可能性。文学とコンテンツツーリズム。
新しい研究分野や手法の開拓のためにどのような可能性を探れるのか、実践例を解説する。
第5回[対面/face to face]：日本近代文学研究について
日本近代文学研究の現状と、研究手法、テーマの見つけ方、参考文献の紹介。その後、グループ分け。
第6回[対面/face to face]：作家・作品をどう読むか１
グループに分かれ作品・作家へのアプローチを考える（先行研究、研究手法の探索。）
第7回[対面/face to face]：作家・作品をどう読むか２
グループに分かれ、作品・作家へのアプローチ（テーマの探し方、観点・論点の置き方を検討）。
第8回[対面/face to face]：発表準備
グループに分かれ、作品・作家へのアプローチ（具体的に分析や論証を展開し、発表の形にまとめる）。
第9回[対面/face to face]：発表１
グループごとに発表する。その後、全体で、意見交換と感想、アドバイスなどを共有する。
第10回[対面/face to face]：発表２
グループごとに発表する。その後、全体で、意見交換と感想、アドバイスなどを共有する。
第11回[対面/face to face]：まとめ
講義やグループ発表の作品読解から見えてきたものを確認しつつ、日本近代文学の特質や問題意識を考察する。
第12回[対面/face to face]：授業内試験
授業内容の理解を問う、記述式試験。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で取り上げる作品（正岡子規『墨汁一滴』、夏目漱石『こころ』『硝子戸の中』、森鷗外『阿部一族』『最後の一句』『高瀬舟』）を読んで受講することが望ましい。少なくとも、各作家ごとに１作品以上は、目を通しておいてください。
授業内で、必ず全員がグループ発表を経験し、どの発表に対しても全体で討議します。活発な意見交換のためにも、テキストを事前に読んでおくことと、授業にテキストを持参することは必須です。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
正岡子規『墨汁一滴』（岩波文庫）、夏目漱石『こころ』『硝子戸の中』（岩波文庫、新潮文庫他）、森鷗外『阿部一族』（岩波文庫、新潮文庫他）『最後の一句』『高瀬舟』（岩波文庫、新潮文庫他）。文庫以外にも、文学全集や個人全集に収録されている。その他のテキストは、適宜プリントで配布する。
参考書References
日本近代文学史にまつわる概説書。各作家の研究書など。可能ならば、正岡子規『病牀六尺』、夏目漱石『坊つちゃん』、森鷗外『護持院原の敵討』なども参照できるとなおよい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点は４０％で、講義の際のリアクションペーパーや、授業内の発表や発言などを評価します。授業内試験は60％で、主に前半の講義内容から知識を問う問題を出題します。以上により、総合的に判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が自ら発表をし、他の学生から意見や感想を受け取る形式が好評だったため、可能な限り今回もその形式を取り入れます。
その他の重要事項Others
・オンライン授業になった場合 YouTube 等により録画配信で実施します。その場合、第６～１１回の授業には、本授業の概要と目的にそった内容の講義動画を配信します（オンライン授業の場合、アクティブラーニング形式はとらないということです）。