法学部Faculty of Law
POL100AD(政治学 / Politics 100)国際政治学特講Ⅱ国際政治学特講Ⅱ
浅見 靖仁Yasuhito ASAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0666 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course compares and analyzes populism in various parts of the world. It covers populism in Europe, the U.S., Southeast Asia, Latin America, and Japan. This course aims to deepen students' understanding on changing discourse on populism, factors that facilitate their rise and demise, and what can be done to mitigate the risks associated with populism.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
世界各地のポピュリズムを比較して考察します。ポピュリズムとは何か、ポピュリズムにはどのような問題点があるのか、先進国と中進国のポピュリズムにはどのような違いがあるのか、ポピュリズムはどのような条件下で強まり、どのような条件下で弱まるのかについて、受講生が理解を深めることを目的とします。
到達目標Goal
(1) 世界各地のポピュリズムの多様なあり方についての基礎知識を獲得する。(2) ポピュリズムに対する多様な見方を知り、ポピュリズムの何が問題で、何が問題でないのか、反ポピュリズムの言説にはどのようなものがあり、反ポピュリズムの側にはどのような問題があるのかについての理解を深める。(3) ポピュリズムについての政治学的な分析に触れることによって、社会科学的な考察方法の利点と限界についての理解も深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は通常の講義形式ではなく、学生参加型で行います。授業で扱うテーマについての知識は、授業中に教員が行う説明によってではなく、授業の前に課題文献を読むことによって得てもらいます。このため通常の授業よりも事前学習の負担が大きいです。9月26日の最初の授業は特に何も準備せずに出席すればいいですが、10月7日の2回目の授業以降は、課題文献(毎回50ページ前後)を読んだ上で出席してもらいます。受講生全員に毎回発言してもらいます。その発言内容について、私や他の受講生が質問したり、コメントしたりするかたちで授業を進めていきます。学習支援システムを使って、授業の前日までに課題文献についての質問にも答えてもらいます。受講生の回答には毎回の授業の中でコメントします。
対面でもオンラインでも参加できるハイフレックス型の授業を行います。Zoomのmeeting IDやpasscodeは学習支援システムに掲載します。オンラインで参加する場合は、9月26日の最初の授業までに学習支援システム上で事前登録をしてmeeting IDとpasscodeを確認しておいてください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション
ポピュリズムについての様々な見方を紹介するとともに、第2回以降の授業の進め方を説明します。
第2回[オンライン/online]:ポピュリズムと非ポピュリズムはどうやって見分けるのか
ポピュリズムとは何か、悪いものなのかそうとは限らないのかについて考えてもらいます。
第3回[オンライン/online]:ヨーロッパ諸国のポピュリズム(1)
イギリスのポピュリズムの特徴やBrexitについて考察します。
第4回[対面/face to face]:ヨーロッパ諸国のポピュリズム(2)
イギリス以外のヨーロッパ諸国のポピュリズムの特徴や国による違いについて考察します。
第5回[対面/face to face]:ラテン・アメリカのポピュリズム(1)
1950年代のブラジルとアルゼンチンのポピュリズム政権の特徴について考察します。
第6回[対面/face to face]:ラテン・アメリカのポピュリズム(2)
1990年以降のラテン・アメリカの左翼ポピュリズムの特徴について考察します。
第7回[対面/face to face]:東南アジアのポピュリズム(1)
東南アジア諸国におけるポピュリズムの特徴や国による違いについて考察します。
第8回[対面/face to face]:東南アジアの反ポピュリズム (2)
東南アジア諸国における反ポピュリズムの特徴や国による違いについて考察します。
第9回[オンライン/online]:アメリカのポピュリズム
アメリカ合衆国におけるポピュリズムについてのさまざまな言説について考察します。
第10回[対面/face to face]:日本のポピュリズム(1)
小泉政権のポピュリズム性について考察します。
第11回[オンライン/online]:日本のポピュリズム(2)
「維新の会」と「れいわ新撰組」のポピュリズム性について考察します。
第12回[対面/face to face]:韓国のポピュリズム
韓国のポピュリズムをめぐるさまざまな言説について考察します。
第13回[対面/face to face]:ポピュリズム論(1)
世界各地のポピュリズムの実態を踏まえて、ポピュリズムをどのようなものとしてとらえるべきかについて理論的、実践的な観点から考察します。
第14回[オンライン/online]:ポピュリズム論(2)
ポピュリズムはどのような時に勢いを増し、どのような時に勢いを失うのか、ポピュリズムの台頭は防ぐ必要があるのか、防ぐことができるのかについて考察します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Students will be expected to have read the reading assignments (around 50 pages on the average) and organize their thoughts on a set of discussion questions before each class meeting. Your study time will be about five hours for a class.
テキスト(教科書)Textbooks
水島治郎『ポピュリズムとは何か:民主主義の敵か、改革の希望か』中公新書、2016年。
参考書References
ヤン=ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』岩波書店、2017年/カス・ミュデ他『ポピュリズム:デモクラシーの友と敵』白水社、2018年/水島治郎編『ポピュリズムという挑戦:岐路に立つ現代デモクラシー』岩波書店、2020年/三田評論online『特集:ポピュリズムをどう捉えるか』2020年2月5日(https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/features/2020/02-0.html)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
Your overall grade will be decided based on your contribution to class discussion/授業内での議論への貢献度 (80%) and your scores on pre-class reading questions sent through the Learning Management System/学習支援システムを使って行う小テスト (20%). There is no final exam in this course.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2021年度の授業では韓国はとりあげませんでしたが、学生の関心が高いので、2022年度の授業では韓国のポピュリズムについても取り上げることにします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業中に学習支援システムを使って、意見や感想を書き込んでもらうので、学習支援システムを利用するための機器(できればスマホではなくPCかタブレット)が必要です。
その他の重要事項Others
春学期に開講する「国際政治学特講I」とは内容的に関係ありません。「国際政治学特講I」を履修せずに、「国際政治学特講II」を履修しても全く問題ありません。この授業では「話す」ことを重視します。「話す」ことが得意である必要はありませんが、人前で「話す」ことはどうしても嫌だという学生には不向きな授業です。「話す」ことが好きな人、あるいは人前で「話す」ことは苦手だけど、この機会に人前で話すことに慣れておきたいという人の受講を歓迎します。
原則として9月26日の最初の授業に出席した人のみに履修を認めます。やむを得ない事情で9月26日の授業には出席できず、10月3日の2回目の授業から参加することを希望する場合は、10月1日までに担当教員に電子メール(asami@hosei.ac.jp)で連絡してください。