法学部Faculty of Law
POL100AD(政治学 / Politics 100)国際政治学特講Ⅰ国際政治学特講Ⅰ
浅見 靖仁Yasuhito ASAMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0665 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course introduces students to various discourses on nationalism. It deals not only with nationalism in Japan but also with nationalism in other countries. This course aims to strengthen students' understanding of nationalism by examining various theories on nationalism.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ナショナリズムについて考えます。ナショナリズムについて書かれたさまざまな文章を読み、受講生同士に意見を述べ合ってもらうことによってナショナリズムについての理解を深めることを目的とします。
到達目標Goal
ナショナリズムについての理解を深めるとともに、どんな立場のどんな人が言ったり、書いたりしたことでも頭から否定してしまわずにその人はなぜそのようなことを言ったり書いたりしたのかについて考え、でもだからと言って、それらの発言や文章を無批判に受け入れることはせず、どんなものでもまず疑ってかかる習慣を身に付けて、騙されにくい人間になることがこの授業の到達目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は通常の講義形式ではなく、学生参加型で行います。授業で扱うテーマについての知識は、授業中に教員が行う説明によってではなく、授業の前に課題文献を読むことによって得てもらいます。このため通常の授業よりも事前学習の負担が大きいです。4月11日の最初の授業は特に何も準備せずに出席すればいいですが、4月18日の2回目の授業以降は、課題文献(毎回50ページ前後)を読んだ上で出席してもらいます。受講生には毎回全員に発言してもらいます。その発言内容について、私や他の受講生が質問したり、コメントしたりするかたちで授業を進めていきます。学習支援システムを使って、授業の前日までに課題文献についての質問にも答えてもらいます。受講生の回答には毎回の授業の中でコメントします。
対面でもオンラインでも参加できるハイフレックス型で授業を行います。Zoomのmeeting IDやpasscodeは学習支援システムに掲載します。オンラインで参加する場合は、4月11日の最初の授業までに学習支援システム上で事前登録をしてmeeting IDとpasscodeを確認しておいてください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
ナショナリズムについてのいろいろな議論を概観し、今後の授業の進め方について説明します。
第2回[対面/face to face]:ナショナリズムの多様性
テキストの序章と1章を読んで「ナショナリズム関係人物座標図」を手掛かりに、ナショナリズムの類型化について考えます。
第3回[対面/face to face]:パトリオティズムとナショナリズム
テキストの2章を読んだ上で、ナショナリズムとそれに似たものの違いについて考えます。
第4回[オンライン/online]:ナショナリズムの時系列的変化とその要因
テキストの3章を読んだ上で、ナショナリズムの形態や特徴は何によって変化するのかについて考えます。
第5回[オンライン/online]:「祖国」は美しくなければいけないのか
テキストの4章を読んだ上で、多くの国の国民が「祖国」を美化しようとするのはなぜかについて考えます。
第6回[対面/face to face]:ナショナリズムと優越感と劣等感
テキストの5章を読んだ上で、ナショナリズムと多民族に対する優越感と劣等感について考えます。
第7回[対面/face to face]:現状肯定型ナショナリズムと変化期待型ナショナリズム
テキストの8章を読んだ上で、ナショナリズムはテキストの9章を読んだ上で、どのような状況の下では変化の起爆力となり、どのような状況では変化の阻害要因となるかについて考えます。
第8回[対面/face to face]:弱者のエゴイズムとナショナリズム
テキストの終章を読んで、ナショナリズムと個々人の心理的葛藤の関係について考えます。
第9回[対面/face to face]:民族アイデンティティーとナショナリズム
小熊英二『単一民族神話
の起源』新曜社の7章と8章を読んで、民族アイデンティティーとナショナリズムの関係について考えます。
第10回[対面/face to face]:民族と国家の境界のずれとナショナリズム
小熊英二『単一民族神話
の起源』新曜社の5章と9章を読んで、民族の境界と国家の境界のずれとナショナリズムの関係について考えます。
第11回[対面/face to face]:排外的ナショナリズム
ヨーロッパ諸国の排外的ナショナリズムについて考えます。
第12回[オンライン/online]:ナショナリズムの超克は可能か、望ましいか。
ナショナリズムの超克を目指す議論を紹介し、その可能性と課題について考察します。
第13回[オンライン/online]:ナショナリズムに神話は必要か
ナショナリズムの非合理性と合理性について考えます。
第14回[オンライン/online]:授業のまとめ
ナショナリズムについてのさまざまな議論を総括します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Students will be expected to have read the reading assignments (around 50 pages on the average) and organize their thoughts on a set of discussion questions before each class meeting. Your study time will be about five hours for a class.
テキスト(教科書)Textbooks
浅羽通明『ナショナリズム:名著でたどる日本思想入門』ちくま新書、2004年(Kindle版が入手可能、古本も容易に入手できます)。
参考書References
小熊英二『単一民族神話の起源:「日本人」の自画像の系譜』新曜社、1995年/アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』岩波書店、2000年/E.J.ホブズボーム『ナショナリズムの歴史と現在』大月書店、2001年/ベネディクト・アンダーソン『定本 想像の共同体:ナショナリズムの起源と流行 』書籍工房早山、2007年/アントニー・スミス『ナショナリズムとは何か』ちくま学芸文庫、2018年/中井遼『欧州の排外主義とナショナリズム:調査から見る世論の本質』新泉社、2021年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
Your overall grade will be decided based on your contribution to class discussion/授業内での議論への貢献度 (80%) and your scores on pre-class reading questions sent through the Learning Management System/学習支援システムを使って行う小テスト (20%). There is no final exam in this course.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2021年度に開講した「国際政治学特講I」とは内容も授業形態も異なります。2021年度の「国際政治学特講I」よりも双方向性が高い授業になります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
小テストは学習支援システムを使って行います。レジメもPDFファイルを学習支援システムを通じて配布するので、学習支援システムを利用するための機器(スマホではなくPCかタブレットが望ましい)が必要です。オンラインでも参加できますが、授業中に何度も発言してもらいますので、発言ができる環境からアクセスする必要があります。
その他の重要事項Others
秋学期に開講する「国際政治学特講II」とは内容的に関係ありませんので、「国際政治学特講II」は履修せずに、「国際政治学特講I」だけを履修しても全く問題ありません。