公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOC500P2－144（社会学 / Sociology 500）環境ガバナンスⅠEnvironmental Governance Ⅰ
西城戸 誠Makoto NISHIKIDO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X9552 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | |
| 曜日・時限Day/Period | |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 （修士課程）サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
【Outline and objectives】 The purpose of this course is to provide an understanding of the theory and practice of social mechanisms for ensuring the sustainability of the environment and local communities through various examples of environmental governance.
【Learning Objectives】
Students will study environmental governance in detail based on the discussions on consensus building, residency, subsistence, semi-cultivation, adaptive management, appropriate technology, negative heritage and regional regeneration, shrinking society, and urban-rural relations.
【Learning Activites outside of classroom】
Students are required to read the literature (articles, books) related to each issue. In addition, a summary of the video materials viewed during the lecture will be given outside of class time. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
【Grading Criteria】
Reaction paper 40%.
Report 60%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
環境ガバナンスに関わるさまざまな事例を通じて、環境と地域社会の持続性を担保するための社会的なしくみについての理論、実践について学ぶ。
到達目標Goal
自然環境と地域の持続性に関する日本国内の事例を取り上げる。そして、合意形成・レジティマシー・生業・半栽培・順応的管理・適正技術・負の遺産と地域再生、縮小社会、都市-農村関係に関する議論を踏まえて、環境ガバナンスのあり方を具体的に学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本講義では単元ごとに映像教材を用い、その内容理解のためのリアクションペーパーを求める。また、単元によっては事前に課題図書、論文に目を通した上で、それぞれの論点について講義する。最終的には、環境と地域の持続性に関するレポートの提出を求める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[未定/undecided]：環境と地域の持続性を考える視点
環境と地域の持続性を考えるための論点を提示する。
第2回[未定/undecided]：自然と人間の共生を考える
北海道のヒグマを事例として、自然と人間の共生のあり方について考察する。
第3回[対面/face to face]：合意形成とレジティマシー
「海は誰のものか」という題材から、合意形成とレジティマシーの関係を考える。
第4回[対面/face to face]：市民参加とガバナンス
地域問題の解決手段としての市民参加とそのガバナンスのあり方について考える。
第5回[対面/face to face]：自然再生と順応的管理（1）：コウノトリを巡る自然再生
兵庫県豊岡市におけるコウノトリをめぐる自然再生の実践を考える。
第6回[対面/face to face]：自然再生と順応的管理（2）：コウノトリを巡る地域再生
自然再生と地域再生の関係性について、生態系サービスの観点から論じる。
第7回[対面/face to face]：自然再生と順応的管理（3）：トキとコウノトリ巡る地域再生
自然再生と地域再生の関係性について、トキとコウノトリの事例を比較して考察する。
第8回[対面/face to face]：自然再生と順応的管理（4）：獣害問題と地域再生
サルの「獣害問題」を事例に、サルの順応的管理および地域再生の方向性について講義する。
第9回[対面/face to face]：「負の遺産」と地域再生（1）：炭鉱社会の帰結
財政破綻した北海道夕張市の背景と、炭鉱社会の盛衰に関する概要を講義する。
第10回[対面/face to face]：「負の遺産」と地域再生（2）：炭鉱遺産によるまちづくり
「負の遺産」をどのように地域再生に結びつけるべきかという点を、炭鉱遺産によるまちづくりの事例から考える。
第11回[対面/face to face]：「縮小社会」とその対応（1）：縮小社会に関する理論
「縮小社会」とはどのような現象か。東京、夕張、中国地方における「縮小社会」の現状について学ぶ。
第12回[対面/face to face]：「縮小社会」とその対応（2）：外部サポートの可能性と課題
中山間地域における地域再生事業に対する評価を巡る縮小社会の解決策を考える。
第13回[対面/face to face]：「縮小社会」とその対応（3）：労働力不足と高齢者・外国人労働
縮小社会による労働力不足の解消としての高齢者、外国人労働者の問題について考える。
第14回[対面/face to face]：「縮小社会」とその対応（4）：労働力不足と地方移住
地方の労働力不足と地方移住について考える。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講者は、それぞれの論点に関わる文献（論文、書籍）を読む。また、講義中の映像教材に関わるまとめを授業時間外で行う。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
なし
参考書References
随時、指定する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクションペーパー40％
レポート60％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
一方向的な講義だけではなく、内容理解のためのディスカッションも重視したい。
その他の重要事項Others
本講義は、サステイナビリティ専攻で開設されている「環境社会論」の応用科目として位置づけられる。「環境社会論」を受講した後で、本講義を履修することが望ましいが、本講義の履修を妨げるものではない。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 環境社会学 社会運動論 地域社会学
＜研究テーマ＞ 社会運動のイベント分析、市民運動の事例研究（生活クラブ生協、市民風車運動・事業など）、水害の記憶と環境教育に関する社会学的研究、再生可能エネルギーと内発的発展に関する社会学的研究、津波被災地および原発避難者への支援に関する研究
＜主要研究業績＞
『避難と支援』（共著、新泉社、2019年）
『震災と地域再生』（共編著、法政大学出版局、2016年）
『再生可能エネルギーのリスクとガバナンス: 社会を持続していくための実践』（共編著、ミネルヴァ書房、2015年）
『用水のあるまち』（共編著、法政大学出版局、2010 年）
『抗いの条件－社会運動の文化的アプローチ』（単著、人文書院、2008年）