スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
SOC300IA(社会学 / Sociology 300)スポーツジャーナリズム論(放送)Sports Journalism (broadcasting)
加茂 明Akira KAMO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | M3130 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 スポーツビジネスコース専門科目 |
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Outline (in English)
What is required of journalism in order to be able to exert the power of sports in the with / post-corona era? Participating in the 2021 Tokyo Olympics and Paralympics as a TV attache (public relations), which was shaken by the pros and cons, the instructor who connected the athletes and the TV station took up various themes that attracted the interest and interest of the students, and the students thought and put it into words. The purpose is to improve communication skills.
[Learning Objectives]
The goal is to have an eye to see the trends of the times in your own way, and to acquire the intelligence to convey in sentences and words, "I think this way."
[Learning activities outside of classroom]
Based on the theme of the lesson, think in advance, look back, and make a meaningful lecture for 1 hours each.
[Grading Criteria / Policy]
● Each time, specify "in time" at the end of the lesson and ask you to submit a short report based on the theme of the day. (4% x 12 times = 48%)
● You will hold an opinion presentation in the 13th lecture (7%)
● In the final week, you will take a report-style exam (45%) to see how you
understood sports journalism and acquired communication skills.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ウィズ/ポスト・コロナ時代に、スポーツの力を発揮できるようにするためには、ジャーナリズムは何が求められるのか。賛否で揺れ動いた2021年東京五輪とパラリンピックにテレビアタッシェ(広報)として参加、選手とテレビ局とを結んだ講師が、学生の興味・関心を引き出す様々なテーマを取り上げます。学生はメッセージを受け取り、自分が感じたことや自分の意見を、自分の言葉で表現する力を養っていきます。全体としてコミュニケーション能力を伸ばすことを目的にします。
到達目標Goal
情報過多のネット時代には「なぜ?」という問いを探しながら、思い込みや先入観という落とし穴に気づいていくことが求められます。相互尊敬、相互信頼に基づくヨコの関係を築きながら、多様なものの見方や考え方に接し、複数の観点を持つ重要性を理解していくことも大事です。毎回、様々なテーマと出会いながら、自分で活用できる方法を学び、実践に移していく力を養っていきます。最終的に、自分なりに時代の潮流を見る目を持ち、「自分はこう考える」と文章と言葉にして伝える知力を得ることを到達目標にします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学生の興味・関心を引き出すために、ヴィヴィッドな題材を取り上げ問いかけていきます。講師のスポーツ報道・番組制作の経験談・失敗談を紹介しながら、今の時代と照らし合わせて検証します。「信頼関係の築き方」や「トラブルの対処の仕方」についても、コミュニケーションの観点から随時取り上げ、自分ごととして財産にしてもらいます。講義全体を通して「伝える」「受け取る」「意思を疎通する」ことを重要視します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:スポーツジャーナリズムの世界~ガイダンス
講師自己紹介と簡単なアンケート調査。「コミュニケーション能力を伸ばす」授業の目的と、「私の考え方」「進め方」「出席とレポート重視の成績評価」など概要を説明する。
2[対面/face to face]:スポーツの力とメディアの影響力
ウィズ/ポストコロナ時代に多くの人に勇気と希望を与えるスポーツの力はこれまで以上に求められている。そのスポーツのスタイルやルールを変えてしまうほど影響力を及ぼしてきたメディア。スポーツと政治との関係を歴史背景を踏まえながら検証。ジャーナリズムの役割を見つめ直す。
3[対面/face to face]:新しい価値観と教訓~コロナ禍の現場報告
賛否に揺れ動き無観客で行われた東京五輪。多くの人が感染拡大を危惧しながらもテレビの中の選手に拍手を送っていた。競技場から消えた声援。アスリートたちが示した新しい価値観や様々な意思。教訓にすべき多くのトラブル。TVアタッシェとして参加した講師の報告をもとに顧みる。
4[対面/face to face]:リスペクトと信頼~メディアの条件
相互尊敬・相互信頼に基づく共感的な態度がいかに重要か。サッカーやテニス、陸上や大相撲などの取材・制作経験をもとに「アピールの仕方」や「信頼関係の築き方」「トラブルの対処の仕方」などをともに考える。
5[対面/face to face]:相互信頼と勇気づけ~グッドコーチの条件
ヨコの関係で「選手自身が自分の成長や進歩に目を向けられるよう指導する」コーチがいる一方、タテの関係で「選手にほとんど気づきを与えない」コーチもいる。根拠なき精神論が残る「不祥事の現状」や「競技人口の減少」を踏まえながら、「怒らない現場づくり」「勇気づけ」に着目する。
6[対面/face to face]:言葉の力~トップアスリートから学んだ心の整え方
コロナ禍でストレスが増加する中、メンタルヘルスは重要課題。レジリエンス(弾力性や回復力)を身に着けるにはどうすればよいか。「笑顔」「一生懸命」「ありのままを受け止める」。心に残るアスリートやコーチの言葉をもとに部活や就活、日常生活で大切な心の整え方を探る。
7[対面/face to face]:沈黙の金メダリスト~インタビューから生まれるもの
言葉を発するまで時間のかかる人がいる。AIに果たして待つことはできるのだろうか。選手の心を映し出すインタビュー。聞く側と聞かれる側、それぞれで生まれてくるものは何か。講師の実体験とその後を検証。記者会見やヒーローインタビューに潜む問題点は。「聞く」力に光をあてる。
8[対面/face to face]:ロッカールームの真実~ドキュメンタリー番組の視点
若者に支持されるドキュメンタリー。「イチロー」と「大谷翔平」の取り上げ方の違いは。「知りたいこと」に応え「伝えたいこと」に思いを込める企画の意図は。NHKスペシャルやクローズアップ現代を制作してきた経験談をもとに、ジャーナリストに求められる「視点」にスポットをあてる。
9[対面/face to face]:情報過多~ネット時代のスポーツジャーナリズム
AIが記事を書きロボットが実況する。SNSでスポーツ動画が拡散し「炎上」「社会問題化」する。有料放送・ネット配信の独占化も進み「国民の物語」を提供してきたテレビから若い世代が離れている。スポーツに大きな影響力を持つソーシャル・メディア。スポーツ報道の在り方を見据える。
10[対面/face to face]:厚底靴とビッグデータ~企業とメディアとアスリート。
データを集積しAIの解析によって生まれた厚底靴。ネットワークに繋がる「ビッグデータ」や「テクノロジー」はスポーツに変化をもたらしている。スポーツの主役だった「生身の身体」はどこにいくのか。高校野球や箱根駅伝との結びつきを強固にしてきたメディアも変化の兆しを見せている。
11[対面/face to face]:オープンシェア革命と自由な価値観~スポーツと社会のつながり
大リーグや箱根駅伝でスキルやデータをオープンにすることで業界のレベルアップを図る「オープンシェア革命」。ダンスは中学校の必修化で部活動が急成長。パリ五輪でデビューするブレイクダンスは東京五輪で脚光を浴びたスケートボードに共通する自由な価値観を際立たせている。
12[対面/face to face]:Z世代とスポーツ~
エクストリーム・パラリンピック・eスポーツ
若い人たちをどう取り込むかはオリンピックもメディアも共通課題。冬季五輪に登場した「エクストリームスポーツ」。アジア大会の正式競技になった「eスポーツ」。自己実現のためのスポーツへと変革を遂げる「パラリンピック」。自分の価値観を重視するZ世代の視点からスポーツをとらえる。
13[対面/face to face]:小さな度胸試し~考えていることを言葉にしてみよう
「自分にとってスポーツとは何か」自由に発表してもらう。聞き手は、たとえ自分とは異なる価値観でも受け止める視野の広さを得る。みんなで学びを創る時間を目指す。
14[対面/face to face]:試験とまとめ
到達目標に基づいて出題。レポート形式。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テレビやネットが、スポーツをどのように伝えているか、日常から意識して接しましょう。目の前の情報にすぐに満足せずに「本当にそうかな?」「一方的な見方ではないかな?」「別の角度から考えたらどうなるかな?」と自らに問いかけてみてください。多様な視点を知った上で「自分はこう考える」とたどりついていく、その積み重ねが、コミュニケーション能力を伸ばしていきます。授業のテーマに基づいて毎回1時間、事前に考え、振り返り、有意義な講義にしていきましょう。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使わず、放送や新聞の記事、番組などの素材を随時使用します。
参考書References
参考書などは、授業内で適宜お伝えします。
成績評価の方法と基準Grading criteria
●毎回、授業の最後に一定の時間を設け、その日のテーマに基づいた短いレポートを提出してもらいます。評価基準は、講義の理解度や多様な視点、具体例、自分の考え方を示しているかどうかなどです。(4%×12回=48%)
●13回目の授業で意見発表会を実施します(7%)
●最終週に「スポーツジャーナリズムをいかに理解し、コミュニケーション能力を身につけたか」みるために、レポート形式の試験をします(45%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
●支持の多かった静かな授業環境づくりについて、よりメリハリをつけて取り組みます。
●大教室授業であったため学生の意見発表は最終回に集中的にやりましたが、普段の授業でも随時取り入れる工夫を凝らしていきます。
その他の重要事項Others
●採用面接官をつとめた経験を活かして、学生と向き合いながら授業を進めていきます。
●ニュース番組の編集責任者をつとめた経験を活かし、スポーツを取り囲む政治、経済、社会、国際問題なども取り上げて視野を広げる機会にしていきます。
●「私語」は授業をきちんと聴きたい学生の権利を侵すルール違反。認めません。