人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies
POL300HA(政治学 / Politics 300)エネルギー政策論The Energy Policy Issue
菊地 昌廣Masahiro KIKUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C2024 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 人間環境学部生:コース共通 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(一般・総合型選抜、編入学試験入学者)Category | |
カテゴリー(社会人RSP入試入学者)Category | |
カテゴリー(2022年度以前)Category (~2022) |
展開科目 コース共通科目 |
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Outline (in English)
Course outline: Through learning time trends and current statistic of energy data, to consider the energy policy to be used in future world.
Learning Objectives: To obtain the capability to explain fundamental technologies of energy and relationship between social configuration and utility of energy.
Learning activities outside of classroom: To be required pre- and post- learning of the resume of lecture which will be distributed through the Hoppii. Your study time will be more than four hours for a class.
Grading criteria: Your overall grade will be decided based on term-end examination 90% and in class contribution 10%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
様々なエネルギー資源の選択、エネルギー利用による地球温暖化、エネルギー資源の価格変動など、多様化する社会問題と経済問題に如何に対処すべきか等の課題、我々の生活の基盤となる電気エネルギーの自由化を踏まえた安定供給確保等の課題を踏まえて、将来のエネルギー政策を国際的、国内的視野に立って議論する。
到達目標Goal
①エネルギーの基本的技術構造の説明能力を習得する。
②社会構造とエネルギー利用の関連性の説明能力を習得する。
③国内政治とエネルギー利用の関連性の説明能力を習得する。
④エネルギー需給構造について国際的要因の説明能力を習得する。
⑤エネルギー政策立案時の視点や立案のポイントを理解する。
⑥質疑応答・討論によりエネルギー問題について理解を深める。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
エネルギーに関する基本的な要素を理解した後、社会問題とエネルギー利用に関連した課題、国内政治とエネルギー需給に関連した課題、エネルギーの国内需要と供給に関連する国際的な課題を議論する。最後にエネルギー政策立案の考え方を習得する。
講義はパワーポイントによる資料を使用して実施し、特にテキストは使用しない。講義に使用するパワーポイント資料は、事前に学習支援システムを介して配信する。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:講義内容の概観
授業のテーマと到達目標等本講義の意義について説明する。また、現在のエネルギー利用の実態と付帯する社会問題、経済問題等本講義の議論点について概括するとともに、エネルギーを議論するときの基礎となる各エネルギーの供給メカニズムや利用時のエネルギー損失等、議論の背景となる要因について議論する。
第2回[対面/face to face]:エネルギー消費と産業構造
GDPとエネルギー消費の関係等、社会生活とエネルギーとの係わりについて解説すると共に資源から利用可能な状態までの国際的なエネルギー需給バランス等、エネルギーライフサイクルとエネルギー利用の産業構造について議論する。
第3回[対面/face to face]:省エネルギーとエネルギーミックス(再生可能エネルギー、新エネルギー)
エネルギー利用効率向上のために採られてきた省エネルギー対策と国際社会から自立した化石燃料に依存しない持続可能な再生可能エネルギーや新エネルギーの活用について議論する。
第4回[対面/face to face]:新たなエネルギー資源開発や化石エネルギー価格の変動要因
シェールガス、シェールオイル、メタンハイドレードなど新エネルギー資源の確保問題や、国際経済成長戦略と原油、天然ガス、石炭などの在来型化石燃料の価格変動要因との関連について、最近の情勢を分析しつつ議論する。
第5回[対面/face to face]:エネルギー安定供給(エネルギーセキュリティ)
エネルギー政策の一つの要素であるエネルギーセキュリティ問題について、歴史的経緯や考慮すべき要素を議論する。
第6回[対面/face to face]:エネルギー政策の歴史とエネルギー関連法令
近代産業発展に伴って採用されてきた我が国のエネルギー政策を解説すると共に現在のエネルギー関連法令について議論する。
第7回[対面/face to face]:エネルギー税制
国家がエネルギー政策を推進するためには、その資金が必要であり、資金確保のための適切な税制とその用途、活用法の実態を議論する。
第8回[対面/face to face]:電力自由化政策と電力自由化のメカニズム
電力を含むエネルギーは公共財としての側面を有しているが、福島原発事故以降採られてきた電力自由化の動きと、国民に安定的な電力供給体制構築のためのエネルギー価格を構成する要素を議論する。
第9回[対面/face to face]:エネルギー利用とリスク
地球温暖化から派生する気候変動や食糧問題等を踏まえて、エネルギーを国際社会が安心安全な環境で使用するために配慮すべきエネルギー利用形態とそのリスクについて、京都議定書と昨年のパリ合意の内容を比較しつつ議論する
第10回[対面/face to face]:国際戦略としてのエネルギー需給問題
資源小国である我が国は海外からの供給を前提としていることから、原油価格変動に注視している状況にあり、世界のエネルギー供給戦略と我が国の利用戦略について歴史的視点から議論する。
第11回[対面/face to face]:エネルギー政策立案のメカニズムと政策の方向性
エネルギー基本計画策定、実施関連法令立案等具体的なエネルギー政策を立案するためのメカニズムを紹介すると共に今後の国内エネルギー政策の方向性について議論する。
第12回[対面/face to face]:エネルギー産業を介した地方創生方策
エネルギー基本計画により再生可能エネルギーなどの活用の活性化が推進されており、このような産業を介した地方創生のための方策について議論する。
第13回[対面/face to face]:将来のエネルギー需給予測と消費展望
将来の内外のエネルギー需給予測を世界各国の経済発展との関連で解説すると共に、今後の世界エネルギー需給についての将来展望について議論する。
第14回[対面/face to face]:講義内容のレビューと質疑応答
これまでの講義内容をレビューし、質疑応答を行うことにより、講義内容の理解を深める。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
毎回の講義で使用する資料等を必ず予習・復習をすること。
授業日前に次回講義で使用する資料を学習支援システムを介して配信する。受講生は、学習支援システムへ登録し、資料の受領が行えるようにしておくこと。受講日までにその内容をよく予習することを求める。
エネルギー問題に関する報道内容等に留意し、講義の論点についての事前の情報収集が授業内容の理解を促進させる。
テキスト(教科書)Textbooks
講義はパワーポイントによる資料を使用して実施し、特にテキストは使用しない。
参考書References
本講義を受講するに当たって、以下の文献を推奨する。
1)十市 勉(2005)『21世紀のエネルギー地政学』(産経新聞出版)
2)小池康郎(2011)『文系人のためのエネルギー入門』(勁草書房)
3)三浦隆利、他(2008)『エネルギー・環境への考え方』(養賢堂)
4)藤原淳一郎(2010)『エネルギー法研究』(松岳社)
5)エネルギー・経済統計要覧、日本エネルギー経済研究所(最新年度版)
6)その他、エネルギー白書等政府刊行物
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点:10点
期末試験結果90点(論述式試験による)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
自らエネルギーに関連する内外の動きを敏感にとらえ、事前に学習支援システムで配布する講義レジメ内容を予習しておくことが受講に効果的である。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
事前に学習支援システムで配信する講義レジメのプリント。
その他の重要事項Others
学習支援システムを有効に活用する。