公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
MAN500P1－223（経営学 / Management 500）イノベーション政策論Innovation Policy
糸久 正人Masato ITOHISA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X9083 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3,土4/Sat.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 （修士課程）政策研究コース専門科目 |
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Outline (in English)
This lecture aims to give you a comprehensive understanding of innovation policy in terms of 1)innovation management at a firm level and 2)innovation policy at the national level. Innovation has a meaning of creative destruction by new combinations of technology, market, process, and so on; therefore, innovation is an economic growth engine. However, a circumstance in innovation has been changing rapidly because of globalization and IoT(Internet of Things). It is necessary for management and policy to consider these conditions. Your overall grade in the class will be decided based on the following; 1) in-class contribution 60%, 2)short reports 40%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業の目的は、１）企業におけるイノベーションマネジメントと２）国のイノベーション政策について学びます。イノベーションとは新結合による創造的破壊を意味し、経済発展の原動力となります。しかし、近年、グローバル化とIoT化を背景としてイノベーションをめぐる環境は大きく変容し、こうした変化に対応したマネジメントや政策が求められています。本授業では、こうした比較的新しいトピックスも踏まえつつ、イノベーションに関する理解を深めます。
到達目標Goal
・イノベーションに対する理解
・企業におけるイノベーションマネジメントに関する理解
・国のイノベーション政策に関する理解
・企業や公共組織においてイノベーションを推進するための実践知
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP1」「DP3」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP2」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業形式は、教員による講義と参加者全員のディスカッションをひとつのセットとして、各回に取り上げたテーマを多面的理解することを目指します。ディスカッションでは主体的な発言が求められます。講義の最後にフィードバックを行います。なお。講義は原則対面で実施する予定です。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：ガイダンス
授業の目的と到達目標の確認
第2回[オンライン/online]：イノベーションとは？
イノベーションの定義、類型、課題について
第3回[対面/face to face]：製品アーキテクチャ論（１）
製品アーキテクチャ（インテグラル型、モジュラー型）の理解、企業におけるアーキテクチャの位置取り戦略、国の競争力
第4回[対面/face to face]：製品アーキテクチャ論（２）
製品アーキテクチャ（インテグラル型、モジュラー型）の理解、企業におけるアーキテクチャの位置取り戦略、国の競争力
第5回[対面/face to face]：ビジネスエコシステムとプラットフォーム戦略（１）
企業の枠を超えたビジネスエコシステム（ビジネスの生態系）という発想を理解し、価値獲得とのためのプラットフォーム戦略について理解する
第6回[対面/face to face]：ビジネスエコシステムとプラットフォーム戦略（２）
企業の枠を超えたビジネスエコシステム（ビジネスの生態系）という発想を理解し、価値獲得とのためのプラットフォーム戦略について理解する
第7回[対面/face to face]：標準とイノベーション（１）
標準（standard）の基本的意義とイノベーションの関係について理解する
第8回[対面/face to face]：標準とイノベーション（２）
標準（standard）の基本的意義とイノベーションの関係について理解する
第9回[対面/face to face]：イノベーションの実践（１）
ゲスト講師を呼んで、イノベーション活動を実践する上での課題について考える
第10回[対面/face to face]：イノベーションの実践（２）
ゲスト講師を呼んで、イノベーション活動を実践する上での課題について考える
第11回[対面/face to face]：つながる世界のイノベーション政策（１）
製品やサービスがつながる世界を想定し、具体的なイノベーション政策について理解する
第12回[対面/face to face]：つながる世界とイノベーション政策（２）
製品やサービスがつながる世界を想定し、具体的なイノベーション政策について理解する
第13回[対面/face to face]：中小企業政策とイノベーション（１）
中小企業政策の歴史を概観し、中小企業の活性化について考える
第14回[対面/face to face]：中小企業政策とイノベーション（２）
中小企業政策の歴史を概観し、中小企業の活性化について考える
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
議論に参加するために、予習・復習時間は各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
授業内で指示します。
参考書References
授業内で指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
議論への参加：60％、期末レポート：40％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なるべく多くの事例を取り上げたいと思います。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
Technology & Innovation Management
Operation Management
＜研究テーマ＞
集合行為としてのコンソーシアムベースの標準化に関する研究
自動車産業を対象としたIoT化に伴う技術ベースの変遷に関する研究
日本的生産システムの海外移転と進化に関する研究
＜主要研究業績＞
糸久正人（2020）「次世代モビリティに向けたエコシステム間競争：IoT 化に伴う価値創造と配分のジレンマ」『世界経済評論』
糸久正人（2020）「自動車産業に破壊的イノベーションは起きるのか？」『赤門マネジメントレビュー』
Olejniczak, T., Miszczynski, M., and Itohisa, M. (2019) “Between closure and Industry 4.0: strategies of Japanese automotive manufacturers in Central and Eastern Europe in reaction to labour market changes,” International Journal of Automotive Technology and Management.
公文溥・糸久正人（2019）『アフリカの日本企業―日本的経営生産システムの移転可能性』時潮社.
糸久正人・安本雅典（2018）「コンセンサス標準をめぐる企業行動：知識量が標準アーキテクチャの導入に及ぼす影響」『組織科学』
糸久正人（2018）「自動運転をめぐる技術知識とエコシステムの拡大」『日本機械学会誌』
Oleijniczak, T. and Itohisa, M. (2017) “Hybridization revisited: New insights from the Evolutionary Approach,” Journal of Management and Business Administration, vol.25, No.2.
糸久正人（2016）「複雑性の増大とコンセンサス標準：標準化活動がもたらす競争優位」『研究技術計画』
富田純一・糸久正人（2015）『コア・テキスト生産管理』新世社
糸久正人（2012）「標準化に対するユーザーとサプライヤーのコンセンサス：コンフリクトを克服した互恵性の達成」『研究技術計画』