公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOC500P1－212（社会学 / Sociology 500）まちづくり研究Study on Community Design
野口 和雄
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2022 |
| 授業コードClass code | X9075 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 土4/Sat.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 （修士課程）政策研究コース専門科目 |
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Outline (in English)
The word “MACHIDUKURI” has several meanings.
The word “MACHIDUKURI” is used in different definitions by city planners and researchers , and used in different meanings according to the area or the context by citizen.
So, I the lecture do not use the word in some fixed definition, but support students to find their own definitions.
This class aim to develop the ability to plan a future “MACHIDUKURI” by studying history and practicing “MACHIDUKURI” on present spot.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
まちづくりは、日本に特有の多義的言語である。研究者はもとより「まちづくり」を語る主体により、また文脈により、地域により、時代状況により意味が異なる。人口減少地域では、地域の活性化を図るための「まちづくり」が必要であるとして定住人口の確保、子育て環境づくり、高齢者対策、身近な購買機会の確保等を含む概念であると定義され、狭隘な駅前などでは再開発や区画整理が「まちづくり」と同義語で使われている。民間企業による住宅開発、商業施設開発も「まちづくり」とされ、市民による子ども食堂も「まちづくり」と言われるので、固定的な定義はここでは避けたい。
この研究では、人口減少期に突入した現在の日本にもける地域の課題を共有化した上で、その解決手法としての「まちづくり」を、日本のみならず海外の歴史や現在の試みを学びながら、これからの「まちづくり」のあり方を検討したい。なお、講師は、まちづくりの選択肢とプロセスは複数存在し、それをどう提示できるか、まちづくり主体によるアクションをどう引き出せるかが重要だと考えている.
到達目標Goal
・地域もおけるまちづくり上の政策課題を分析し整理できる能力を養う。
・課題を解決するためのまちづくりの理念とビジョンを策定する思考力を養う。
・理念やビジョンを実現する制度手法を見つけ出すことができる提案力を身につける。
Students can analyze regional issues.
Students can formulate a regional vision and policies .
Students can think of policy realization.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP3」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP3」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
対面式で行う。
授業では、授業ごとに、講義形式と講議+ディベート形式を組み合わせて行う。
講義形式では、講義後質疑と意見交換を行う。講議+ディベート形式では、授業の前半は講師が作成したテキストに基づき講義し、後半は質疑と講師からの問題提起を受けての受講者間のディベートにより授業を進める。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：まちづくり概論
「まちづくり」の領域と日本における「まちづくり課題」を整理し共有化する。受講者の「まちづくり」への関心等について聞く。
第2回[対面/face to face]：近代の都市・まちづくりの起源
都市への集中、高密とそれに伴う環境、衛生問題からはじまった近代都市におけるまちづくりの系譜を概観する。
第3回[対面/face to face]：田園都市、近隣住区論と輝く都市
ハワードの「田園都市」、ペリーの「近隣住区」、コルビジェの「輝く都市」の問題提起と現代的意味を学ぶ。
第4回[対面/face to face]：米国の都市・まちづくり
米国のまちづくりマネジメントの思想と方法を学ぶ。
第5回[対面/face to face]：日本の都市・まちづくり
日本の都市・まちづくりの歴史的経過
と制度的課題を整理する
。
第6回[対面/face to face]：都市規制と緩和の効果
都市・まちづくりにおける新自由主義の展開とその「光と影」を考える。
第7回[対面/face to face]：人口減少と都市・まちづくりの課題
人口減少時代における地域の政策課題とまちづくりのあり方を考える。
第8回[対面/face to face]：コンパクトシティと都市再生
政府によるコンパクトシティ、都市再生戦略の。効果と課題を考える
第9回[対面/face to face]：空家問題、所有者不明土地問題と都市・まちづくり
空家問題、所有者不明土地問題と立法措置を整理した上で、課題と解決方策を検討する。
第10回[対面/face to face]：高層マンションの街の持続可能性
区分所有マンション、特にタワーマンションの実態と法律上の課題を整理した上で、解決方策を検討する。
第11回[対面/face to face]：公共空間のコモンズ化の方法と課題
地域において公共空間はもとより、かつてあった（都市）コモンズが失われつつある。その一方で、コモンズの再生の試みが行われている。実態と制度、試み等に学びながら、コモンズ再生のあり方を検討する。
第12回[対面/face to face]：まちづくりと市民参加
まちづくりの分野における市民参加には、多様な手法が試みられ、参加を実質化する試みが行われていることから、まちづくりにおける市民参加の方法、意味などを考える。
第13回[対面/face to face]：まちづくり条例によるまちづくり
日本では、まちづくり関連法とのは別に自治体の独自の制度として多様なまちづくり条例が制定され一定の役割を果たしてきた。その歴史と事例から、まちづくり制度のあり方を考える。
第14回[対面/face to face]：試験・まとめと解説
最終回で、試験を行う。幾つかの問いに対するレポート提出の形式による。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
Preparation and review is 2hours each.
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しない。テキスト、参考文献、参考論文、事例等は、適宜受講者に通知する。
参考書References
「いきづく町をつくる 美の条例」（五十嵐・野口・池上共著、学芸出版）
「都市計画法改正『土地総有』の提言」（五十嵐・野口・萩原、第一法規）
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業内議論参加40％、最終レポート60％
in-class discussion and opinion presentation/40%
last report/60%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者からの質疑、意見を踏まえ、後日授業で資料配付、補足説明等を行う。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。ただし、発表の際にプロジェクターを使用する場合は、ＰＣを持参のこと。
その他の重要事項Others
講師は、大学の兼任講師として教育医の現場に携わる一方で、再開発、区画整理、まちづくり条例の制定、地方創生事業等に携わってきた。また、政府に都市方の改正を提案してきた。これらの経験を踏まえ、まちづくりの理論を学ぶだけでなく、実際のまちづくりの現場で活かすことができる力が養われるような授業を行いたい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞まちづくり制度、土地利用計画、」合意形成
＜研究テーマ＞
都市関連法改正、人口減少下における都市政策及び土地利用政策、まちづくりにおける市民参加
＜主要研究業績＞
都市計画の日米比較1994年10月財）第一住宅建設協会
地方自治体と成長管理1995年1月都市計画
独自のまちづくり体系確立の試み1997年7月法学セミナー
景観法と「美の条例」2008年4月自治体法務ナビVol.22
まちづくり条例の実態と課題2011年4月日本不動産学会誌No.95
言語基準と実効性2013年12月日本不動産学会誌No.106
まちづくり条例の展望と限界2013年2月都市問題Vol.104
空き地・空き家対策における地域社会の役割2020年3月千葉商科大学経済研究所CUC
ＶＩＥＷ＆ＶＩＳＩＯＮ
No49
所有者不明土地解消に向けた民事基本法制の見直しについて2021年8月地域開発vol.638