公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOC500P1-062(社会学 / Sociology 500)社会調査法8Social Research Method 8
竹元 秀樹
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X9029 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 (修士課程)研究科共通科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and knowledge needed to achieve a performance in their qualitative research.
By the end of the course, students should be able to acquire the practical skills and knowledge in their qualitative research.
Before/after each class meeting, students will be expected to
spend four hours to understand the course content.
Grading will be decided based on term-end report(60%), short
report(20%) and in class contribution(20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
質的調査に関する基礎的理解を踏まえた上で、様々な質的データの分析法を疑似体験を通じて理解する。特にグループワークにより、インタビュー分析、アートベースリサーチ分析、ドキュメント分析、内容分析、会話分析、混合研究法等における実践的な分析能力を、意識と感性の両レベルから習得する。
また、質的データの収集方法から分類化される、それぞれの質的調査手法の分析局面における限界を理解して、その限界を乗り越えるためのマルチメソッドな調査手法を組み立てる能力を獲得する。
そして、最後に質的調査を行う上で重要な論点となりうることについて、実践的な観点から考察し議論する。
到達目標Goal
1.質的調査の意義・目的、調査/分析技法、倫理問題について概要を説明できる。
2.インタビュー分析、会話分析、内容分析、グラウンデッド・セオリー分析の特性を理解の上実践できる。
3.質的データの分析結果を、中範囲の理論の構築へとつなげることができる。
4.質的調査の各手法の限界を理解して、その限界を乗り越えるためのマルチメソッドな調査手法を組み立てることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP2」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP3」は特に強く関連している。ディプロマポリシーのうち、サステイナビリティ学専攻においては「DP2」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1.総論として、質的調査の意義・目的、調査/分析技法、倫理問題について解説する。
2.グループワークによる実習を中心にして、フィールドワークの映像データやアートベースリサーチを活用しての質的分析を行う。
3.グループワークの実習を中心にして、ドキュメント分析、内容分析、会話分析、マルチメソッド分析を行う。
4.最後に、質的分析という研究作業の仕組みを実践的な観点から議論・総括する。
授業計画は概ね以下を予定しているが、受講生の人数や問題関心によって若干変更する可能性がある。授業は原則対面で実施する。授業への積極的参加を促すためリアクションペーパーを提出してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:総論1:質的調査とは何か
・社会調査/質的調査の意義・目的、量的調査との違い
第2回[対面/face to face]:総論2:質的調査の調査技法―質的データの収集とプロセス
・フィールドワーク、聞き取り調査、参与観察、ドキュメント分析
第3回[対面/face to face]:総論3:質的調査の分析技法―質的データの分析と知見の抽出
・インタビュー分析、内容分析、ライフヒストリー分析、会話分析、アートベースリサーチ
第4回[対面/face to face]:総論4:質的調査の倫理問題
・聞き取り調査でのラポール形成、参与観察での立ち位置
第5回[対面/face to face]:フィールドワークの映像データを活用しての質的分析1
・聞き取り調査/参与観察の疑似体験、フィールドノートの作成、収集したデータの把握
第6回[対面/face to face]:フィールドワークの映像データを活用しての質的分析2
・KJ法によるデータの整理と分析、分析結果の発表と討論
第7回[対面/face to face]:アートベースリサーチを活用しての質的分析1
・他者の語りをなぞる演技―意識レベルから感性レベルでの体験からの把握
第8回[対面/face to face]:アートベースリサーチを活用しての質的分析2
・他者の語りをなぞる作画―作画意識の相対化から主体化への変容からの把握
第9回[対面/face to face]:ドキュメント分析の実践
・地域活動家の語り―テキストデータから見えてくるもの
第10回[対面/face to face]:内容分析の実践
・テレビドラマと原作の表現相違―映像データから見えてくるもの
第11回[対面/face to face]:会話分析の実践
・社会構築主義に基づく論文―会話データから見えてくるもの
第12回[対面/face to face]:マルチメソッド分析の実践
・混合研究法による研究事例―研究デザインのデータから見えてくるもの
第13回[対面/face to face]:総合討論1
・受講者各自の問題関心に基づく質的調査デザインの発表と討論
第14回[対面/face to face]:総合討論2
質的調査の分析における実践的課題と取り組みについて
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、授業1 回につき4 時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
講義の内容が多岐にわたるため、特に指定しない。
なお、授業で分析する文献については、事前に伝える。
参考書References
都度、講義の引用・参考文献を紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点20 %、リアクションペーパー20 %、レポート課題60 %。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
関連資格「社会調査士」「専門社会調査士」
関連科目「社会調査法1・2・3・5・6」
専門領域
地域社会学、都市社会学、社会調査法
研究テーマ
現代社会および地域社会の社会構造分析
二大価値観(個人/集団)の関係構築問題
主要研究業績
単著『祭りと地方都市―都市コミュニティ論の再興』2014 年,新曜社.
共著『よくわかる都市社会学』2013 年,ミネルヴァ書房.
直近論文「現代社会における集団形成の規範的条件―異質的なコミュニティ・ビロンギングの確立論」『愛知学泉大学紀要』第3 巻第2
号,2021年.