国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications
OTR500G1-501(その他 / Others 500)国際文化研究日本語論文演習AAcademic Japanese for Non-native Speakers A
浅利 文子Fumiko ASARI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X2052 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Foreign students whose mother tongue is not Japanese read logical sentences written in Japanese and practice writing in Japanese to improve their basic ability to write their own master’s thesis in Japanese.
【Grading criteria】
attitude toward class 75%(attendance state, positive attitude)
assignment 25%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本語を母語としない留学生が、日本語の論理的文章を読んだり書いたりする練習を通じて日本語を読み書きする能力を拡充し、専門分野の修士論文を書くための基礎力を身につける。
到達目標Goal
・一定分量の専門的レベルの日本語の文章の論旨を正確に読み取ることができる。
・一定分量の専門的レベルの日本語の文章を指定された字数で要約できる。
・与えられたテーマで800〜1200字程度の小論文を書くことができる。
・自分の修士論文についてレジュメを作成し、定められた時間で口頭発表できる。
・専門的レベルの日本語の文章やテーマについて、日本語で自分の感想や意見を述べ、他の意見を良く理解して、議論することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP4」の達成のために特に重要であり,「DP1」の達成のために重要である
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
第1回の授業では、全受講生の作文により、日本語レベルを確認します。第2回では、自己紹介と修士論文のテーマについて作文し、日本語の文章力と研究テーマ等を確認します。第3回から第8回は、学術的・専門的な日本語の文章を課題文として配布し、正確に読めるよう確認した後、指示された字数で要約文を書く練習をします。提出された各人の要約文は、すべて添削して返却します。その後、課題文のテーマについて、全員が感想や意見を出し合い討議します。以上の要約練習により、文章の論理的展開の筋道を読み取ることから、論文の論理的構成の重要性を学びます。第9回から第12回は、小論文を書く練習をします。400字から始め、1200字程度の小論文を書くことを目標に練習しつつ、論理展開や段落構成の基礎を学びます。提出された小論文は、すべて添削して返却します。第13回と第14回は、必要に応じて、7月の概要発表会の準備をします。レジュメの書き方を学び、口頭発表の練習をします。学習内容・方法や難易度は、受講する学生の日本語の水準や希望等に合わせて適宜変更します。
春学期は、当面の間オンライン授業を行い、国際文化研究科の判断で可能となった場合は対面授業を行います。オンライン授業では、学習支援システムにおいて、添削した課題に説明を加えて提出の翌日までに返却します。対面授業では、次回授業までに添削して返却し、質問があれば説明をします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション
自己紹介スピーチ・作文
授業の目的と方針、学び方の説明
受講者の日本語レベル確認、受講者の希望確認
第2回[オンライン/online]:自己紹介と修士論文のテーマについて作文する
前回の作文を添削して返却、添削部分について質疑応答受講生の修士論文のテーマを作文によって確認
第3回[オンライン/online]:課題文①
【演習1】前回の作文を添削して返却、添削部分について質疑応答、課題文①の音読確認、要約文の書き方を講義、要約文を書き提出
第4回[オンライン/online]:課題文②
【演習2】前回の要約文を添削して返却、添削部分について質疑応答、課題文①について討議、課題文②音読確認、要約文を書き提出
第5回[オンライン/online]:課題文③
【演習3】前回の要約文を添削して返却、添削部分について質疑応答、課題文②について討議、課題文③音読確認、要約文を書き提出
第6回[オンライン/online]:課題文④
【演習4】前回の要約文を添削して返却、添削部分について質疑応答、課題文③について討議、課題文④音読確認、要約文を書き提出
第7回[オンライン/online]:課題文⑤
【演習5】前回の要約文を添削して返却、添削部分について質疑応答、課題文④について討議、課題文⑤音読確認、要約文を書き提出
第8回[オンライン/online]:課題文⑤、まとめ
【演習6】前回の要約文を添削して返却、添削部分について質疑応答、課題文⑤について討議、要約文を書くことで何が学べたか自己評価した後、感想や考えを出し合いまとめる。
第9回[オンライン/online]:小論文を書く①
【演習7】小論文のテーマ設定・論理展開・段落構成等について講義、次回の小論文テーマ指示
第10回[オンライン/online]:小論文を書く②
【演習8】小論文を書き提出
第11回[オンライン/online]:小論文を書く③
【演習9】前回の小論文を添削し返却、添削部分について質疑応答、感想・意見交換、次回の小論文テーマ指示
第12回[オンライン/online]:小論文を書く④
【演習10】小論文を書き提出
第13回[オンライン/online]:小論文を書く⑤、まとめ
概要発表会のレジュメ作成準備
【演習11】前回の小論文を添削し返却、添削部分について質疑応答、感想・意見交換、概要発表会のレジュメの書き方について講義
第14回[オンライン/online]:概要発表会の口頭発表練習
【演習12】レジュメ提出、概要発表会の口頭発表練習、感想・意見交換
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①課題文や添削された文章を正確に音読する練習をすること。
②添削された文章は必ず見直し、何をどう直されたか確認すること。
③正確に読み、書くために、日常生活においても、つねに正確に聞き、話すことに留意すること。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
なし
参考書References
『大学・大学院 留学生の日本語②作文編』アカデミック・ジャパニーズ研究会編著
ウンベルト・エコ『論文作法 調査・研究・執筆の技術と手順』而立書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点75パーセント(出席状況、発表・討議の内容や積極的姿勢)
提出物25パーセント(各回の提出物の内容の充実度)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・毎回、日本語の文章を書く機会を設けます。
・提出された文章は全て添削して返却します。
・留学生の間違いやすい語法等の例を挙げ、説明します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
秋学期の国際文化研究日本語論文演習Bを継続履修することを推奨します。
担当教員の専門分野等
<専門領域>近現代日本文学
<研究テーマ>村上春樹ほか
<主要研究業績>『村上春樹 物語の力』(翰林書房)『村上春樹 物語を生きる』(翰林書房)『村上春樹スタディーズ2008-2010』(若草書房)『村上春樹研究叢書第4輯』『村上春樹研究叢書第5輯』『村上春樹研究叢書第6輯』『村上春樹研究叢書第7輯』(日本語版)等