国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications
OTR600G1-003(その他 / Others 600)国際文化共同研究AIntercultural Communication Collaborate Research A
熊田 泰章、市岡 卓Yoshinori KUMATA, Takashi ICHIOKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X2003 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
【Course outline】
With respect to our Graduate School, it is of fundamental importance to study how the three fields ̶’Intercultural Correlation Studies’, ’Multiculturalism Studies’, and ’Multicultural Information Space Studies’ ̶ are intertwined with each other in the scope of today’s research enquiries. The objective of this course is to make sure that your own graduate research attain that by sharing your own theme settings and research results.
By the end of course, you should be able to acquire a research style, wherein you disseminate your own problem awareness and research results by accumulating, sharing and publicising your own research results.
Besides that, through this acquisition process, you are expected to go up to the stage where you can make this ’strong point of our graduate school interwoven’ with your own research.
【Learning Objectives】
The objective of this course is to make sure that your own graduate research attain that by sharing your own theme settings and research results.
【Learning activities outside of classroom】
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
【Grading Criteria /Policy】
Final grade will be calculated according to presentation(70%) and contribution in each class meeting(30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本研究科では,「多文化相関」,「多文化共生」,「多文化情報空間」の三領域が今日的な研究課題のスコープの中で深く連関することを学んでいきますが,本科目は,テーマ設定・リサーチ等を共有しながら,それが自らの研究で達成できているか確認していくことを目的とします.
受講者は,自らの研究発表を蓄積し,それを共有・公開することにより,問題意識や研究成果を外に発信して共有していく研究スタイルを身につけていきます.
その上で,上記の研究スタイルを身につけることを通じて,各自の研究の中に,本研究科の特色である「学際的志向の強みを編み込んでいく」ことを目指します.
到達目標Goal
上記のテーマを念頭におきながら,受講者各自が修士論文を完成させることが第一の到達目標です.
その中で,特に,既存の学問の枠組みから飛び出して学際的なアプローチをしていくこと,「今,ここ,自分」といった切実な問題として,研究対象を捉えていくことを目指します.
また,「部屋にこもって,一人でしっとりと学級を極める」タイプの研究から踏み出し,自ら外に発信しつつ,他者の研究テーマについても一緒に考えていく中で,発信すること,研究を一緒にやっていくことの意義を実感していくことも,到達目標として掲げます.「共同研究」と敢えて謳っているのは,そういった意味があるのです.
さらに,プレゼンテーション(プレゼン,発表)にはdelivery(表出の仕方)のテクニックがありますし,論文には引用,注の付け方などの規則がありますが,そういうことについても再度確認しながら身につけていくことも,目標の一つです.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」,「DP2」,「DP3」,「DP4」の達成のために特に重要である
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
大学と研究科の授業実施方針に則して授業を行います.基本的に教室での対面授業としますが,必要に応じてオンラインでの受講を可とするように処置します.本授業の基本的な授業計画はシラバスに沿って進めますが,変更がある場合には,「学習支援システム」で提示いたします.本授業の開始日までに具体的な授業方法などを同システムで提示します.
発表者(プリゼンター)は自分のプレゼンに関するレジュメ等を作成し,プレゼンを行い,出席者皆で討論していきます.プリゼンター以外の受講生は,疑問点・意見等を準備した上で,討論に参加します.
修士論文構想発表会を大きな節目と捉え,それに向けて進捗状況や,研究上の悩み・問題点などを受講者・教員間で共有していきます.
上記の節目を意識しながら,受講者の「書く行為による成果物」(例えば,報告書・論文など)についても,その内容,論の提示の仕方,形式などについて,随時指導していきます.
受講者の質問等には,授業時,あるいは授業後に「学習支援システム」あるいは個人メール等を用いてフィードバックを行います.そのようなかたちで,毎回の授業の成果の共有・蓄積を図ります.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:導入
•授業の進め方について周知する.
•発表のスケジュールを立てる.
•受講者の研究の進捗状況について報告してもらう.
第2回[対面/face to face]:論文の書き方について
•論文を書くことの意味と書き方について確認する.
第3回[対面/face to face]:発表とその指導 1
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第4回[対面/face to face]:発表とその指導 2
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第5回[対面/face to face]:発表とその指導 3
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第6回[対面/face to face]:発表とその指導 4
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第7回[対面/face to face]:発表とその指導 5
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第8回[対面/face to face]:前半総括・その他
•前半の発表の総括.いい点は何か見つめつつ,悩み・問題点等の共有と,その解決を図る.
第9回[対面/face to face]:発表とその指導 6
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第10回[対面/face to face]:発表とその指導 7
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第11回[対面/face to face]:発表とその指導 8
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第12回[対面/face to face]:発表とその指導 9
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第13回[対面/face to face]:発表とその指導 10
学生2名による発表
•質疑応答.
•発表のdelivery,論文の書き方などについての指導(随時行う).
第14回[対面/face to face]:総括
•授業の総括.いい点は何か見つめつつ,悩み・問題点等の共有と,それらの解決を図る.これ以降どう進めたらいいか考える.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
•発表者は,各自レジュメ,プレゼン・スライド等を作成し,自らの発表を用意する.
•発表回のみならず,常に修士論文の執筆を念頭に置き,意味をかみしめながら,「書くという行為」を積極的に行う.
•発表者以外の受講者は,発表者の内容を可能な限り授業で検討できるよう,発表の内容に関する事柄を調べておく.さらに,発表者に対する質問・コメント等を用意しておく.
•修士論文のよりよい完成を目指すために,本授業を積極的に活用する.
•授業後に,指摘された点を見直したり,関連文献等を積極的に読んだりすることで,自分の視点を広げていく.
テキスト(教科書)Textbooks
随時指定しますが,取りあえずは,以下のものを用意してください.
•斉藤孝・西岡達裕 (2005).『学術論文の技法』[新訂版].東京:日本エディタースクール出版部.(論文の基本的な形式等については,この本を中心に解説します.)
•刈谷武彦 (2002).『知的複眼思考法 誰でも持っている想像力のスイッチ』.東京:講談社.(通読することで,読む・書くという行為の意味を再確認させてくれます.)
参考書References
授業において適宜指示します.
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表70%
討論への参加度・貢献度30%
上記はあくまで目安であり,担当者の協議により,必ずしも数値化に寄らない側面も考慮することがありますが,ご理解ください.
この成績評価の方法をもとに,本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
新規担当につき,特にありません.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
辞書・パソコンなど.
その他の重要事項Others
1)受講者数により,発表の回数が増減することがあります.
2)修士課程2年目の春学期の科目であることを,特に意識して運営していきます.従って,修士論文の基本方針等を固めていくことを念頭に置き進めていきます.
3)発信していくことは,それだけでも意味があることです.それを意識し,同時に自分と異なった意見を受け入れていく姿勢を身につけます.
4)問題と同次元で「ベタに」(あるいは「ガチに」といってもいいかも)問題に取り組むだけでなく,より高い次元で,自分の研究の意味に括弧を付けてその意味を問いかけていく,「メタな」取り組みを取り入れる必要があります.是非,ある時点で立ち止まって考えてみてください.
5)「論文を書く」というのは,自分の研究してきたことに自分自身で「区切りをつける」仕事でもあります.そのことを意識し,必要な文献等をしっかり読み込み,執筆に向けての準備をしてください.
担当教員の専門分野等
熊田
<専門領域>文化記号論,テクスト論
<研究テーマ>間文化性研究
<主要研究業績>「グローバリゼーションの原理としての記号的従属および動的編成と相互受容-個人と文化の相互的生成と変容についての一考察」法政大学国際文化学部紀要『異文化』第16号,2015年
市岡
<専門領域>政治社会学
<研究テーマ>民族・宗教と政治社会との関わり
<主要研究業績>『シンガポールのムスリム:宗教の管理と社会的包摂・排除』明石書店、2018年。
カリキュラム上の位置づけ
修士論文を完成される年度の前半に配当され,「国際文化研究A, B」の延長線上で,かつ秋学期の「国際文化共同研究B」の直前の科目です.この科目は修士1年目での研究の上に,いよいよ修士論文執筆を視野に入れる点で,極めて重要な意味を持ちます.